南波高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:03 UTC 版)
鬼頭 哲(きとう てつ) 元プロ野球投手のサウスポーで、本物の剛球の持ち主。八百長事件に関与したことで、プロ野球を永久追放されている。 南波の八百長試合が引き金となった暴動で、巻き込まれた甲子園と岩風を投石で助けた。以来その剛球に惚れた甲子園の師匠となり、次から次へと試練を与え鍛え上げた。 初代監督として南波野球部の基礎を作るが失踪。後に「名無しの権兵衛」としてプロ入りした甲子園に助言を与える。 早乙女 静(さおとめ しずか) 南波高校の新任女性教師で、野球部部長。気が弱く、神島に無理矢理部長にさせられた。しかし、出場停止処分を受けた野球部を支えた陰の功労者。神島に惚れている。アニメ版には登場しない。 満田拓也の『MAJOR』に登場する女性監督「早乙女静香」はこのキャラクターのオマージュ。 丹波 左文字(たんば さもんじ) 声 - 小林清志 一塁手。左投左打。極道・丹波組三代目。名前は丹下左膳から取ったもので、その名の通り、幼少時の抗争で右目・右腕を失っている。 一時右翼同盟を率いて南波高校支配を狙い、東海の竜率いる番長連合と抗争を起こすが、甲子園や結城が結成した南波高校全共闘との三者で野球対決になり、甲子園に負けて和解する。 隻腕のハンデを感じさせない「居合い抜き打法」や、ミットを持ち変えての守備で野球部を引っ張る。 能力的にも性格的にも、チームで最もリーダー向きの人物なのだが、主将を務めたことは無い。 野球部引退後は南波野球部監督となり、夏の甲子園全国制覇に導く。 後に『一球さん』で、真田一球の義父(育ての親)としての後世が描かれる。 アニメ版の設定に大きな相違はないが、右目と右腕を失った経緯は「友人の裏切りで落下する鉄材の直撃を受けた」とされていて、それゆえに甲子園への友情が厚いことを父親が語っている。 神島 竜矢(かみしま りゅうや) 声 - 原田一夫 通称「東海の竜」。遊撃手。右投右打。長身痩躯でとびきりの美男子だが、いかにもクールなカミソリ的風貌で、鋭い前髪が特徴的。 番長連合を率いて南波高校支配を狙い、丹波の右翼連合と抗争、同様に甲子園に負けて和解する。かつては東海一帯を仕切っていた番長であり、そのことから異名がついた。空手の達人で、それを攻守に活かした。 野球部引退後はしばらく姿を消していたが、元プロ野球の大物監督である謎の人物の片腕として、甲子園球場をフランチャイズとした新球団設立を画策していた(しかしこれは、結局うやむやになった)。 『大甲子園』では南波野球部監督を務め、球二・球三兄弟を夏の甲子園出場に導く。 『ドカベン ドリームトーナメント編』ではプロ入りし、阪神タイガースで藤村たちと同僚になっているが、登録名が「東海の竜」になっている。背番号06。1回戦は三番・遊撃手。2回戦では五番打者で出場した。 アニメ版では、最終回近くで、抗争に明け暮れた転校生活を終えて最初の高校に戻ることを決意し、全国大会決勝戦でのホームランを置き土産に南波高校を去った。 結城 翼(ゆうき つばさ) 声 - 西川幾雄 二塁手・遊撃手。右投右打。南波野球部の中では一番の知性派で、ピアノも嗜む。非力ではあるがミートが上手い。甲子園の剛球を立て続けにジャストミートしてみせたことから野球の道に進んだ。 右翼同盟と番長連合の抗争で荒れる南波高校を憂い、南波高校全共闘を結成して校門を封鎖、三者の野球対決に持ち込み、見事に抗争を解決する。以後は野球部主将としてチームを春の選抜制覇に導く。 『ドカベン』の殿馬一人の原型と言えるキャラクターだが、徹底的に天才肌として描かれた殿馬と違って、努力型の側面が強調されている。 アニメ版では理事長の甥という設定で、甲子園の野球部再建活動支援を理事長から頼まれ、南波高校に転入してきた。最終回では、全国大会決勝戦でのファインプレーを置き土産に、元の高校へ戻っていった。 大熊 牛吉(おおくま うしきち) 投手、三塁手。右投右打。甲子園入学時の野球部主将。巨漢でいつも涎を垂らした不気味な男。甲子園との野球勝負に負けて補欠になるが、神島の番長連合に参加。抗争終了後に美少女こと千曲の引退を受けて三塁手になる。卒業後は丹波組に入る。ランニングの掛け声は「わっせ、わっせ、ドバッドバッ!」。 『野球どアホウ伝#1巻』(水島新司の野球漫画短編集)に収録されている「パンダ球団」(1973年発表)では、主人公の幸太郎の「野球の先生」として登場する。やはり収録されている「酔いどれ90番」(1975年発表)では、商店街の服屋であり、主人公のヤスタケたちの草野球試合の主審として登場する。 後に『一球さん』で京玉高校野球部監督として登場。巨人学園と戦うが3回コールド負けを喫した。 千曲 ちあき(ちくま ちあき) 声 - 喜多道枝 通称「美少女」。三塁手・左翼手。右投右打。甲子園を心から愛している。初登場時は男装をしており、そのため男子学生と間違えられ南波野球部に入部させられた。抗争が和解し野球部員が増えた後に引退し、甲子園を見守る。 甲子園が東大2年秋に鬼塚のバットを胸に受けて入院した際、自分の肋骨を提供した。 松葉 月夫(まつば つきお) 右翼手。左投右打。生まれつき足が不自由で、松葉杖姿でプレーする。初期の名前は「松井」だった。 最初はイヤイヤ入部したものの、野球部が自分を常人と同じように扱ってくれることに感激し、野球にのめりこむようになった。 アニメ版では、神島の陰謀で南波校野球部が一度崩壊したときに、丹波のグループに引き抜かれて退部し、以後登場しなかった。 知覧 太郎(ちらん たろう) 中堅手。右投右打。丹波の率いる右翼同盟の一員として九州から南波に転校してくる。死球を恐れない特攻精神が持ち味。 アニメ版では、丹波とは無関係に転校してきて、甲子園・丹波グループと神島グループの野球勝負に割って入り、全員が和解して野球部にまとまったときそのままチーム入りした。 ジャック 時田(ジャック ときた) 投手、三塁手。右投両打。アメリカ軍兵士を父に持つハーフ。 東城大武蔵から南波に転校し、エースの座を狙うが三塁手に転向。実は東城大武蔵のスパイだったが、春の選抜で甲子園の器の大きさに打たれ、東城大武蔵を裏切る。以後は南波ナインと和解し、春・夏連覇に貢献する。 投手時代はホップボールを決め球としていた。前述の春の選抜の武蔵戦で肩を負傷したため、その後長いイニングは投げられなくなった。 アニメ版には登場しない。 松下 講平(まつした こうへい) 一塁手。右投右打。一時は主将も務める。南波野球部再建の際に、他校からスカウトされてきた選手のひとり。目立つ事は少ないが野球センスは野球部随一。 アニメ版には登場しない。 大山 風太郎(おおやま ふうたろう) 二塁手、左翼手。右投右打。松下と同じく、他校からスカウトされてきたと思われる。長身と無精ひげがトレードマーク。投手としても甲子園をリリーフしたことがある。キャラクターデザインは『ドカベン』の坂田三吉や『光の小次郎』の通天閣に流用されている。 アニメ版には登場しない。 福本(ふくもと) 遊撃手。右投右打。3年夏の甲子園大会決勝戦で突如出現した選手で、それまで南波は9人のメンバーが固定されていたのかどうかも不明だった。同じ大会で甲子園が負傷してスタメン落ちした際に、福本とは違う名称不明の選手が2人存在するが、別の場面では南波は9人しか選手がいないとも言われている。 アニメ版には登場しない。 長井 高松(ながい たかまつ) 甲子園の1年次に数合わせとして入部させられた遊撃手。ボール恐怖症。その後はほとんど登場しない。 アニメ版では、松井と共に野球部を離れ、以後登場しなかった。 日の本 一(ひのもと はじめ)、国尾 守(くにお まもる) 左文字の手下。左翼手と中堅手。甲子園の1年次に数合わせとして入部させられたが、その後はほとんど登場しない。 結城理事長 アニメ版のみのキャラクターで、南波高校の責任者。飄々とした和服の老人で、普段は屋上の天文ドームから街を眺めている。甲子園に対しては冷たい態度を取ることがあるが、本心では不良集団である南波高校の生徒たちを心から可愛がっていて、南波高校再建のために甲子園の野球部活動を影ながら支援している。
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南波高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 07:35 UTC 版)
『男どアホウ甲子園』の主人公、藤村甲子園と岩風監督の母校。夏の甲子園大会の初日第一試合で巨人学園と対戦する。『大甲子園』では坂田三吉率いる通天閣高校を抑えて夏の甲子園大会に出場。なお、球二・球三は『一球さん』の時点で3年生であるが、『大甲子園』では再び大会に出場しており、学年は無視される形となっている。 藤村球二(ふじむら きゅうじ) 投手。藤村甲子園の弟で、双子の兄。3年間通算360イニング無失点の左腕。 藤村球三(ふじむら きゅうぞう) 捕手。藤村甲子園の弟で、双子の弟。3年間通算40本塁打のスラッガー。
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