出家以降の説話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 00:39 UTC 版)
蓮華色が舎衛城にいた頃、街に出て行乞(ぎょうこつ)し、食を得たが、これを比丘衆に与え自らは飢餓の為に路上に倒れた事があり、また闇林で修行中に盗賊の首領が私に仏教に心寄せて、また彼女の神通に感じ入ったので、猪の肉を枝に懸けて去った。彼女はこれを比丘衆に与え、これを包んでいた布を収めて衣としていたが、一人の比丘の要請でこれも与え、その比丘が着していた弊衣(破れた衣)を自ら着た。これを知った釈迦仏は、親里に非ざる比丘尼より比丘に飲食を頒つ事を得ず、また同じく衣を与える事を得ず、と制定し給うた。 彼女は出家して間もなく、布薩堂(毎月、定めた日に僧が集まり反省する堂)の当番で、掃除の後に燈明を灯した。その灯火を見つめるうち、深く瞑想に入り、ついに解脱し阿羅漢となり、同時に神通力も得たといわれる。 大智度論では、在家の女性たちに出家を勧めるも、「破戒して地獄に落ちるのは嫌です」と言われたが、彼女は「地獄に落ちるなら落ちればいい」と答え、自身の過去世で、戯女となって戯れに尼の衣を着した因縁により、迦葉仏が出世した時に比丘尼となったが、貴姓端正なるに驕慢心を生じ、破戒し地獄に堕した。しかし地獄で罪を受け終えた後、前世で出家した因縁により、この世で釈迦仏に値偶(ちぐう)し出家して六神通ある阿羅漢果を得た、と説いた。また釈迦仏が忉利天(とうりてん)に赴き、亡き母である摩訶摩耶のために説法し、三ヵ月後に中インドのサンカッサという所へ下った。その時に、蓮華色は神通を以って転輪聖王(てんりんじょうおう)に化けて迎え礼した、とも説かれている。 また多くの大乗仏典などでは、提婆達多が逆心を起し仏を殺さんとして、これを彼女が呵責したので、堤婆達多が怒って彼女を強殺し眼球が潰れて、ついに命終したと伝えられている。 この項目は、仏教に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル 仏教/ウィキプロジェクト 仏教)。 表 話 編 歴 仏教基本教義四諦 八正道 中道 三相無常 苦 無我 三法印と四法印諸行無常 諸法無我 涅槃寂静 一切皆苦 煩悩三毒(貪/瞋/癡) 五蓋 業三業 唯識 仏性 人物釈迦 十大弟子(舎利弗/目連/大迦葉/須菩提/富楼那/迦旃延/阿那律/優波離/羅睺羅/阿難) 龍樹 無著 世親 玄奘 達磨 世界観生と輪廻(サンサーラ) 三千大千世界 六道(天界/人間道/修羅道/畜生道/餓鬼道/地獄道) 三界 解脱と涅槃菩提 菩薩 四向四果 (預流/一来/不還/阿羅漢) 成仏 実践三十七道品 三学 (戒/禅定/般若) 四無量心 (慈/悲/喜/捨) 瞑想 (サマタ/ヴィパッサナー) 布施 信仰対象三宝(仏/法/僧) 仏の一覧 如来 菩薩 明王 天部 垂迹神 高僧 分類/宗派原始仏教 部派仏教 上座部仏教 大乗仏教 密教 神仏習合 修験道 仏教の宗派 仏教系新宗教 地域別仏教インド 中国 日本 朝鮮 台湾 ベトナム チベット スリランカ ミャンマー タイ 中東 ヨーロッパ アフリカ 中央アメリカ 聖典三蔵 律蔵 経蔵 論蔵 パーリ語 パーリ語経典 漢訳 漢訳大蔵経 大正新脩大蔵経 漢訳仏典一覧 西蔵訳 チベット大蔵経 聖地ルンビニー ブッダガヤ サールナート クシナガラ 霊峰 霊場 美術仏教美術 音楽声明 チベット仏教の声明 宗教 カテゴリ プロジェクト ポータル
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