出家後の苦悩と悟り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 22:10 UTC 版)
釈迦仏が故郷カピラ城に帰国して3日目(2日目とも)、難陀の王子即位式及び、新殿入初式、結婚式を行っていた。妻は国中で一番の美人とされる女性だったと伝えられるが、その妻との結婚式の最中に、釈迦仏が場内に入り祝歌を唱歌し彼に鉢を渡して立ち去った。難陀は仏の後を追って、ついにニグローダ樹苑にある精舎まで来てしまい剃髪させられて出家してしまったといわれる。 しかし出家して仏の教下によって修行するも、彼は妻のことをなかなか忘れられず悩んで、修行を止めて妻の元に帰らんと欲していた。彼の心中を悟った釈迦仏は、神通力の方便をもって、三十三天の帝釈天に随う500人の美しい天女を示し、釈迦族の女性とどちらが美しいかと難陀に問い、天女だと答えると、釈迦仏は500人の天女を得ることを保証し、難陀は修行を決意する。それから比丘たちの非難を受けて大いに恥じ入り、心を入れ替え証果を得たといわれる。
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