三法印と四法印
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/26 01:05 UTC 版)
「三法印」および「四法印」も参照 一般に法印に挙げられるのは以下の4項である。 諸行無常 (巴: sabbe saṅkhārā aniccā) 一切行苦 (巴: sabbe saṅkhārā dukkhā) 諸法無我 (巴: sabbe dhammā anattā) 涅槃寂静 (巴: santaṁ nibbānaṁ) これらは初期仏教以来の仏法の要となる教えであるが、後世、「一切行苦」を除く3句をまとめて三法印という。また、「一切行苦」を含む4句が四法印である。智顗の著作『法華玄義』では、三法印は小乗の教説と非仏説とを区別する標徴であるとされた。 初期教典には三法印の説はみられないが、上記4項のうち「涅槃寂静」を除く前3項にあたる「無常・苦・無我」は、『ダンマパダ』をはじめとする初期教典、パーリ経蔵や漢訳の阿含経にしばしば説かれている。パーリ仏教ではこの3句をまとめて「3つの特相」(巴: tilakkhaṇa)とする。なお、三法印は漢訳仏教圏で普及した用語であり、パーリ聖典にはこれに対応する用語はない。
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