法華玄義とは? わかりやすく解説

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ほっけげんぎ【法華玄義】

読み方:ほっけげんぎ

中国隋代仏教書天台智顗(ちぎ)が講述し、灌頂筆録20巻法華三大部の一とされ、妙法蓮華経という経題奥深い意義論じたもの。妙法蓮華経玄義玄義


智顗

(法華玄義 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 05:28 UTC 版)

智顗
538年 - 598年1月7日
尊称 智者大師
生地 荊州華容県
没地 西門石城寺
宗派 天台宗(中国)
寺院 天台山修禪寺(後の国清寺)
南嶽慧思
弟子 章安灌頂
著作 『維摩經玄疏』、『四教義』
(以下は、章安灌頂による筆録)
「天台五小部」・「天台三大部」
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智顗(ちぎ、拼音: zhì-yǐ大同4年(538年) - 開皇17年(597年)11月24日新暦598年1月7日))は、中国南北朝時代からにかけての僧侶[1]。天台教学の大成者であり[2]天台宗の開祖であるが[1]慧文慧思に次いで第三祖ともされている(龍樹を開祖とし慧文を第二、慧思を第三、智顗を第四祖とする場合もある)[3]天台大師智者大師ともいう[4][1]。仏教界における全教義の整理整頓を行った事から、全ての仏教史における最大の学術的秀才とも、学識的な天才とも言われる。膨大な仏教経典を整理し格付・解釈・どの時点での人に必要な教義かの査定を行った。

事績

光大2年(568年)から7年間、金陵瓦官寺で『法華経』や『大智度論』を講義[3][1]

その有名な五時八教の教相判釈は日本の仏教受容に大きな影響を与えた。仏典をすべて釈迦の説いたものとし、50年の間、最初に華厳経を説き、最後の8年の間に法華経、涅槃経を説いたとする説は中国、および日本の天台宗の系譜にある宗派において信奉され、大きな影響を与えた。この考え方は近代仏教学で否定されたものの、現在でも信奉する宗派もあり看過できない意義を持つ。

著書

天台三大部

天台五小部

  • 観音玄義[1]
  • 観音義疏[1]
  • 金光明経玄義[1]
  • 金光明経文句[1]
  • 観経疏[1]

その他

  • 維摩経玄疏[1]
  • 維摩経文疏[1]

など[1]

霜月会

の忌日に行われる法会を霜月会といい、途絶えていたものを天海が復興させた[5]

関連文献

著書の訳・注解

  • 法華玄義
    法華文句
    • 菅野博史訳注 『法華文句』(全4巻)、第三文明社・選書判、新装版2016-2017年
    • 菅野博史訳注 『現代語訳 法華文句』(上下)、「東哲叢書」東洋哲学研究所、2024年-刊行中
    摩訶止観
    • 関口眞大校注 『摩訶止観岩波文庫(上・下)、新版刊
    • 村中祐生訳注 『摩訶止観 〈大乗仏典 中国・日本篇6〉』 中央公論社、1988年 - 抜粋での現代語訳
    • 菅野博史訳注 『摩訶止観』(全4巻)、第三文明社・選書判、2022年-刊行中
    • 菅野博史訳注 『一念三千とは何か 摩訶止観-正修止観章』 第三文明社・選書判、新装版2017年 - 抜粋での現代語訳・解説
    • 新田雅章注・解説 『摩訶止観 〈佛典講座25〉』 大蔵出版、1989年、新装版2002年
    天台小止観

資料・伝記

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 総合仏教大辞典 1988, p. 984.
  2. ^ 「智顗」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
  3. ^ a b 南直哉 『賭ける仏教』 春秋社、2011年7月、256頁。
  4. ^ 「智顗」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)
  5. ^ 東叡山寛永寺”. 東京国立博物館. 2019年10月28日閲覧。
  6. ^ 1942年-2018年。浅草寺勧学所長ほか。著者紹介より
  7. ^ 1936年- 。福井県立大学名誉教授、真宗大谷派僧侶。著者紹介より

参考文献

  • 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』 下巻、法蔵館、1988年1月。 

関連項目

師:南嶽慧思天台宗(中国)弟子:章安灌頂



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