作中の主な訓練・授業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 08:52 UTC 版)
「スチュワーデス物語」の記事における「作中の主な訓練・授業」の解説
客室乗務員の訓練では、英語教育など教室での訓練と、実際の飛行機と同じ作りをした2種類のモックアップ(サービス訓練用と非常救難訓練用)を使用した実技訓練が行われており、本作でも取り入れられている。 ちなみに下記の訓練以外に時々体育の授業も行っている。 第1話 基本的な接客 お客様へのお辞儀や案内する時の手の動きなどの仕方。 第2話 ルート・インフォメーション 国内の空港から出発する国際線の便名と航路、及びそれらが着陸や経由する空港がある世界各国と日本の時差を学び、客から聞かれた時に即座に答えられるようにする。 第3話 ビューティー・レッスン(メイク訓練) 客室乗務員に相応しい、「派手になりすぎず品があり健康的に見えるようなメイク」の仕方を学ぶ。 特に機内では照明の関係で常に地上より暗い為、その中で美しく見せるかがポイント。 第4話 着物の着付けレッスン 国際線の搭乗中に客室乗務員が訪問着を着て接客する“和服サービス”が時々あるため、約15分間で1人で着付けができるようにする。 イン・フライト・セールス(機内販売) 特に国際線の外国人客相手の免税品販売の訓練に重きを置き、酒、タバコ、香水、真珠などの商品を様々な外貨でのやり取りを素早くできるよう学ぶ。 第5話 エマージェンシー(救難訓練) 搭乗中の旅客機に故障などの緊急事態が起こった場合を想定して、パニック状態の大勢の客を迅速に機内から脱出させる必要があり、毅然とした態度で大きな声で的確に指示を出すことなどを学ぶ。 ここでは客室乗務員の「保安要員」としての知識や行動が徹底的に叩き込まれ、実際の訓練でも「サービス要員」としての客室乗務員に憧れて入社してきたほとんどの訓練生は、最初の数日間、カルチャーショックを受けて立ち遅れてしまうという。 第7話 機内アナウンス 機内アナウンスは、空の旅を楽しむお客様の気分を大きく左右する大事な職務の一つとされる。 棒読みにならず心を込めて内容に応じた話し方が求められるとのこと。 第8話 食事サービス 作中では、世界各国のチーズの知識の暗記とシャンパンの上品な注ぎ方を取り上げている。作中では「パンが主食の外国人にとって組み合わせて食べることが多いチーズは重要な食べ物で、様々なチーズの発祥地と年代や主な食べ方などの知識を知っている必要がある」と説明されている。 第9話 エアクラフト(航空機の知識) フライトで使用する航空機の機種名・構造・大きさ・機内の設備の使い方・搭乗中に使用する備品の場所について整備工場を見学して知識を深める。 第10話 海上避難訓練 航空機が海に不時着した場合を想定し、着衣の上から救命胴衣を付けた状態で泳ぐ練習や、乗客を迅速に海上の救命ボートに避難させる方法を学ぶ。 実際の訓練では悪天候を想定してホースで雨を降らせる事も。 第11話 英会話 日本人の教官による授業 ファーストエイド(救急看護法) 万が一乗客が骨折や火傷した場合などを想定して、機内にある物を使って応急処置をするやり方を学ぶ。 第12話 接客態度の訓練 客役の浩が乗務員役の訓練生1人ずつに様々なことを話しかけ、彼女たちが臨機応変な対応の仕方や会話術を学ぶ。 少々嫌なことを言われても感情的にならず、穏便な言い方や笑顔・ユーモアなどが必要とされる。 第13話 ルート・インフォメーションその2 約140コースある航路の有名な山・湖などの観光名所上空を搭乗中の客に質問されることを想定し、飛行中の窓から見える景色(写真)を見ただけで名称やどういう場所かを話せるように学ぶ。 第14話 英会話その2 外国人教官による授業 消火訓練 飛行機の中で火災が起きた場合を想定して、防火の心構えや消化手順を学ぶ。 また、機内の常備している消火器は火災のタイプによって3種類あり、それらの特色の違いを理解して状況に応じた消火活動を学ぶ。 第15話 模擬飛行 制服着用で搭乗前のブリーフィング(打ち合わせ)の後、モックアップを使って離陸前の作業の総仕上げとして、実際の乗務員と同じ時間配分で作業できるかを試験される。この訓練では、浩とさと子は教官ではなくそれぞれパーサー、アシスタントパーサーとして訓練生に接する。 まず最初の搭乗開始前30分間で乗務員役が分担して「プリフライトチェック」と呼ばれる機内点検を実施し、様々な備品などの確認、設備の不具合・危険物の有無を調べる。この点検作業は実際の乗務員でも最も忙しい時間帯とされている。 点検終了後、改札・搭乗が始まり乗客役の訓練生を出迎え、乗降用ドアを閉じセレクターレバーのモードを切り替え、機内安全に関する口頭説明・実演、離陸までの一連の作業を手際よくこなす。 第16話 救急看護法その2 飛行中の機内で客が急病になった場合の対応の仕方(心肺蘇生法など)を学ぶ。乗務員は、急病者の呼吸の状態、脈拍、発熱の有無などを簡易的に調べた上でパーサーなどに状況を報告する。 第17話 帳票処理 イン・フライト・セールスで免税品の販売後に記入する帳票の書き方を学ぶ。帳票は3種類あり、商品の販売数のチェック、受け取った外貨ごとの合計と利益、それらの米ドル換算を着陸までの約30分間で他の作業の合間を縫って記入する。 第18話 身だしなみ、身のこなしの総チェック。 これまで訓練生が教わってきた乗務員としての身だしなみ(制服や和服の着付け)、身のこなし(歩き方、客への接し方、言葉遣い)についてさと子とハナが総チェックする。 第19話 英語その3 英語総仕上げとなる総合訓練 リカーサービス(酒類の提供サービス) 機内で提供する酒(食前、食事中、食後によって出す酒が3種類に分かれている)について学ぶ。 作中では、カクテルは乗務員が作ることになっているとのことで、いくつかのカクテルの作り方を実践する。 第20話 航空機の体感訓練 パイロット訓練用のフルフライトシミュレータを用いて、訓練生が本物の航空機とそっくりな離陸や乱気流時の傾きや振動を疑似体感する。 総合緊急脱出訓練 これまで学んだエマージェンシー訓練の総仕上げとして行われる。 訓練生は乗務員役と乗客役に分かれ、緊急時を想定して90秒間で乗客全員の脱出を試みる。 さらに照明や効果音などを用いて訓練生の緊張を煽り、翼の破損・火災発生など状況設定も随時変わる為、その状況に如何に対応出来るかが問われる。 総合最終試験 地上訓練の総まとめ。作中では、この試験に不合格となった場合、数日後に再試験のチャンスが一度だけ与えられるが、それにも受からない時は訓練センターを辞めさせられ、乗務員になる道が断たれてしまうとされる。 第21話、第22話 機上訓練(OJT) 総合最終試験に合格した者だけが進むことができる、実際に運行されている国際線に搭乗し、先輩乗務員たちに混じって行う訓練生としての最後の訓練。
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