ルイコン教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/24 11:49 UTC 版)
厳しい自然環境の中で遊牧生活を送り、墓を持たないテシク氏族が信仰した輪廻転生を信じ、肉体が死滅しても魂は不滅であるという教義をもとに成立した宗教。
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ルイコン教
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サンノオバを頂点とする教団。だが、テシク氏族もろとも名誉を剥奪され激しい弾圧を受ける。1000年に一度の大巡礼が近づくにつれ世界各地で真正ヒルコを用いた自爆テロを起こし多数のザムドを生み出す。 サンノオバ 声 - 麻生美代子、(若い頃のサンノオバ)加藤優子 ルイコン教の教祖にして現皇帝ヒルケンを取り上げた産婆。巨大な円盤型の帽子を被り、白い日傘を愛用する温和な老婆。テシク氏族でナキアミと同じ位置に同じ形の入れ墨を持つ。ジバシリの白き髪の子供たちに真正ヒルコを与え、ザムドを生みだす任務を与えた張本人。その所在、目的、真意は終盤まで謎。 ヒルケン誕生後、大巡礼の悪習を断つ為、自らの役目を否定し聖地胎動窟を去る。ヒルケンの嘆きの声に心を痛め、自分の代でサンノオバの血を絶ち自らヒルコとなって皇帝ヒルケンを浄化しようと目論む。だが、後継者として期待し、愛していたテシクの天女・「雲を切る女」(=ナキアミ)の離反に遭う。ヒルケンとの決着のため胎動窟に向かう途上でハコベらに導かれたナキアミと再会。思い出の地・龍宮へと誘いそこで禊ぎの儀を行う。その際、黒髪の女性だった若かりし日の姿をとる。ナキアミの想いを受け入れて後事を託し、自らは小さなヒルコとなる。 名前の由来は、中上健次の小説、『日輪の翼』の登場人物サンノオバから。 ナズナ 声 - 松来未祐 尖端島に現れた白髪の謎めいた少女でジバシリの一人。サンノオバの指示で尖端島に来訪するが身分証である腕章がなくバスに乗れず困っていたところをアキユキに助けられる。自爆テロを起こして、ヒルコを撒き散らしアキユキやフルイチに植え付けた。心配し駆け寄ったアキユキに「あなたならきっと大丈夫、亡念のザムド」と告げる。 自爆によりバスを骨組みだけに変え、多数の乗客を石化させたにもかかわらず腹部から大量のヒルコを垂れ流しながら存命。軍病院に収容され治療を受けている姿をハルに目撃される。 その後、司令の計らいでリュウゾウの診療所に移送され治療を受けていることを島に一時帰還したアキユキは父の口から聞き、複雑な対面を果たす。その後、尖端島に連行されたアザミの呼びかけで意識を取り戻した。 アキユキを見出し、見事に咲かせたと仲間のジバシリたちから深く敬われる。だが、アキユキ、ナキアミ、サンノオバの辿った運命を知って涙する。 最終回では車椅子を使っているが健在でリュウゾウ、フサと診療所で暮らしている。なぜかほとんど年を取っていない。 アザミ 声 - 菅沼久義 ジバシリの一人。白髪と紅玉のごとき瞳を持つ美しい少年。戦場跡でヒルコを集めていたところを南大陸軍に捕らえられ極東自治区に移送される。サンノオバから授かった秘術を駆使して近隣にいるタマヨビたちと意識を繋ぎ、ハルをアキユキの元へ導き、昏睡するナズナを呼び覚ました。 ポーカーフェイスで堂々とした態度や物腰は神父のよう。的確に相手の心を読む。懺悔をして改心した汗馬からは神の如く敬われるが、垣巣の心を読みトラウマを呼び覚ましたせいで惨殺されてしまう。 シロザ 声 - 柿原徹也 白髪で長身の青年。ヨホロギの一人で人々に説法を説き、厄介払いがごとく貰った銭で生活している。皮肉屋で冷笑的。胎動窟に向かうアキユキとハルの道案内を買って出る道すがら、大巡礼の真の姿やその目的を語る。サンノオバに対する忠誠心は篤く、彼女を裏切って龍宮を離れた幼馴染みのナキアミを軽蔑し嘲笑。人々が生きるために苦しみ続け、絶望の中に「大巡礼」という希望を見出していることに複雑な思いを抱いており、胎動窟の守人という自分の役目に忠実であろうとする。 自らが集めた子供たちを指揮して胎動窟制圧を目指す南北両軍を光線兵器で迎撃し、大打撃を与える。世界の破滅をどこか愉しんでいる風だったが、サンノオバがナキアミの想いを受け入れ大母のヒルコとなったことを知り、ナキアミの指示でヤンゴやヨホロギたちを率い胎動窟を脱出する。 その実、大巡礼もその結果サンノオバやナキアミが犠牲になることも望んでおらず、ヤンゴに詰め寄られたときには「ボクにはその資格さえなかった」と本音を暴露した。 最終回では胎動窟を訪れる人々のガイド役をする傍ら、宗教画家として見事な作品を描いている。 ハコベ 声 - 代永翼 ヒイラギ 声 - 花澤香菜 ジバシリの少年ハコベと少女ヒイラギ。ハコベは浅黒い肌と白い髪、ヒイラギは小柄なボブカットの子。二人一緒に行動しており、終盤サンノオバと共に胎動窟を目指すべく「龍宮」を出発。ミドリザムドから解放されたナキアミたちの前に現れ、アキユキを褒め讃え敬意を表すと共に、ナキアミをサンノオバのもとへ案内する。「禊ぎの儀」を終えたナキアミを浮遊艇で胎動窟最下部へ案内。左右の介添え役を果たし、ナキアミと運命を供にする。 セイタカ サンノオバが胎動窟に出発するにあたってただ一人龍宮での留守番役を命じられた白髪の子。戻らない場合は水門を閉じ、どこでも好きな所に行きなさいと命じられる。 最も辛い任務を与えられた子で、最終回でも亡くなった兄妹たちの墓に花を供えている姿が印象的。
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ルイコン教
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ジバシリ 全身を布で覆う異様な姿で戦場に現れ、そこで失われた魂(=ヒルコ)を回収して去ってゆく白髪の少年少女たち。死者の魂を集めてルイコンの流れに還す死神の役割を果たすが、ルイコン教信者たちから畏怖をもって敬われる。テシクの天女であるナキアミ、サンノオバ以外は全員が白髪。 名前の由来は椎名誠の小説『アド・バード』に登場する巨大生物「地ばしり」から。 テシクの天女(-てんじょ) テシク氏族の族長の娘でサンノオバの後継者。テシク氏族とルイコン教徒の崇拝を集める存在。 禊ぎの儀(儀式)(みそぎのぎ)(-ぎしき) 代々受け継がれたサンノオバの秘帖の内容を「テシクの天女」に解き明かし、次代のサンノオバとして受け継ぐ儀式。 大巡礼 1000年に一度の神聖な儀式。ザムドが殺した相手の魂はザムドに受け継がれていくため、サンノオバから真正ヒルコを与えられザムドと化したヒルケン皇帝が我を失って暴れ、大量虐殺を引き起こし、最後にサンノオバが胎動の扉を開きヒルケンザムドごと天に昇る(天空と大地の中立をする)というのが本来の姿。人類創成の頃から繰り返されてきた儀式であり、そうして世界は維持されてきたとされる。 ヨホロギたちはこの儀式で殺されて天に還るためだけに苦難の道を歩んで胎動窟を目指して集まる。地上に増えすぎた人々を口減らしするのが目的。 ヨホロギ 巡礼者。臙脂色のマントで体をすっぽり覆う。大巡礼により不浄の肉体を捨て、ルイコンの流れの中に還ることを目的に胎動窟へと集まる。旅の途中では迫害され、人買いに売られたり餓えに苦しんだりと散々な思いをして胎動窟に集う。人数があまりにも多い為、胎動窟の底にある泉のまわりに座ることさえ許されない者も多い。心や体に障害や傷を抱えた者が多い。彼らにとっては北政府の首都である金剛塔も崇拝の対象。 テシク氏族 北の過酷な自然環境に生きていた遊牧民族。本来はサンノオバを輩出する栄誉を担うなど北政府側の主要民族として重要な役割を担っていた。ところが現ヒルケン皇帝の死産を契機として、北政府を実質的に支配する金剛塔の僧侶たちから名誉を剥奪され聖地から追放される。 本来はサンノオバとヒルケン皇帝は一対の存在であるが、テシク氏族と共に追放されたサンノオバがルイコン教信者たちから崇拝の対象となり、政教分離の状態になったことでテシク氏族とルイコン教徒への激しい弾圧が始まる。そうした事情により一族は世界中に散ってしまい一部は難民化している。テシクの郷のような秘境に隠れ住むが赤宙石のような鉱物資源めあてに迫害を受ける。 独特の生活様式や風俗を持つ誇り高い種族であるため、現実的なゼーゲンドォの如き生き方を軽蔑する。
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