ムーア同胞団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 22:15 UTC 版)
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の記事における「ムーア同胞団」の解説
イオ・フレミング 声 - 中村悠一 地球連邦軍側の主人公。男性。階級は少尉。一人称は「俺」。ムーア首長の息子だが、自身の経歴や肩書きを気にするような素振りは見せず、権威や上官に対しては反抗的な態度を取る。一方で逃れられない責務も自覚しており、MSと戦争を自身が「自由」になれる場所として愛している。 軍の検閲を抜けた海賊放送を任務中でも聴取することが趣味で、戦闘中もモビルスーツ (MS) のコクピット内に小型のラジオとドラムスティックを持ち込んでいる。好きな音楽のジャンルはフリー・ジャズ。コクピット内でもポケットティッシュで鼻をかむなど、鼻炎持ちであることがうかがえる。 連邦への貢献の象徴として首長の息子が戦死することを望まれていたことと、その時点でイオより上位階級であったベテランパイロットが全員戦死していたため、最新鋭機のフルアーマー・ガンダムを与えられると共に、MS隊の指揮官相当の地位となる。 そうした思惑に反してリビング・デッド師団のMSを次々と撃破し、師団もほぼ壊滅に追い込むが、ダリルとの決戦に僅差で敗れ(本人は負けたと思っているが引き分けとも取れる)、ジオン軍セイレーン機動艦隊に大破した機体ごと鹵獲される。師団壊滅の恨みから南極条約違反の暴行を受けるが、ア・バオア・クー戦の最中に同じく捕虜となった仲間を救出して帰還する。なお、暴行で受けた顔の傷には、第2部の時点でも残っているものがある。 ガンダムを鹵獲されたこととタレントとして利用したい姉キャシーの意向から、後方基地への異動が確定していたが、ダリルとの決着を付けるためにキャシーを恫喝して前線に復帰するとモニカの参集に応じ、スパルタンに属する形でサイコ・ザクとダリルを追う。タール島火山基地では試作機に乗るダリルと決着がつきかけるが、ドミトリーやクローディアに妨害され、その過程で心ならずもクローディアを死なせてしまい錯乱状態に陥っている。重度のPTSDと診断され心神喪失状態で収容されるが、イースのNT能力によって回復する。その際に自身に毒を投与して自殺しようとしていたコーネリアスを射殺。本当に大切な人を失う哀しみを知り、リリーと兄妹の契りを結ぶ。 多種多様な武装と高機動なフルアーマーガンダム、試験装備品ばかりのアトラスガンダムを使いこなす、ジム改陸戦型で自由落下中の空中戦をこなすなど、操縦センスは高く、ベテランパイロットのビアンカすら超一流と評する。生身の格闘戦にも優れており、拷問直後に訪れたチャンスを見逃さない精神的なタフさもある。仲間を思う気持ちもあまり表さないが、人並み以上にある。しかし、少年兵らを盾にしたとの誤解や傲岸不遜な言動もあり、ダリルとは対照的に周囲の評価はあまり高くない。自身を戦争ジャンキーと評する一方、クローディアには、普通の母親がお似合いだったのに自分のせいで人生を狂わせてしまったと悔いている。ビアンカの勧めでトラスト部隊やスパルタンの所属を示す刺青を入れた際には、背中に「ムーア同胞団」の団章を入れている。 アニメ版では中破したショーンの機体を盾にしながらダリルに接近するなど、残忍さが強調されている。 クローディア・ペール 声 - 行成とあ 空母ビーハイヴ艦長代理。女性。階級は中佐。ムーア上流階級の出身で、イオやコーネリアスとは幼馴染。コーネリアスからは「クロちゃん」と呼ばれている。 前任者の戦死を受けて部隊指揮官を引き継ぐが、実家が名家であるからなったようなもので、指揮官としての才能も覚悟も足りなかったため、部下たちからは「リーゼントのお飾り艦長」と揶揄されている。自分の命令で部下たちが戦死していくことに耐えられず薬物注射を行っていた。艦隊がサイコ・ザクによって壊滅した際に、損傷した空母ビーハイヴからの退艦指示を出した際、重傷を負ったグラハム副長を抱えて脱出しようとしたところでグラハム副長に腹部を銃撃され、MIA(行方不明兵)となるが、当時連邦軍に参戦していた南洋同盟の宇宙艇に収容される。その後、回復して南洋同盟の信徒となる。クローディアが指揮を執るようになって、稚拙だった南洋同盟の戦術は劇的に向上しており、レヴァン・フウの懐刀となっている。 南洋同盟の前線指揮官としてスパルタンに攻撃を仕掛け、イオと再会するも離脱する。リグにて疾病軍人をサイコ・ザクのパイロットに勧誘して回る中、潜伏していたダリルのもとを訪れる。その最中でレヴァン・フウの「端末」であることが明らかとなるが、ビリーの介入によりダリルらに捕えられる。しかし、ダリル小隊の基地でもあったゾックがアトラスガンタムと遭遇して逃走したため、カウフマンのマッド・アングラーに拾われる。そしてクローディアの捕獲をキッカケとして、カウフマンを始めとするジオン残党軍内の南洋衆シンパは蜂起。ダリル達を取り込み、ジオン残党軍を殲滅してタール火山基地へ集結する。 スパルタンとの戦闘では指揮管制室に詰めていたが、突入部隊の襲撃に会い、ドニー・ラウに救出される。そしてドニーと共にザクタンクでダリルを援護するが、アトラスガンダムに撃破され戦死した。 コーネリアス・カカ 声 - 平川大輔 ビーハイヴのメカニック。男性。イオとは長い付き合いのようで気兼ねなく会話できる仲。楽天的な性格であるが、人物や状況をよく観察しており、イオやクローディアの相談を受けることも多い。 リビング・デッド師団との決戦終盤、乗り込んだ自分たちを巻き添えに自爆して死のうとするカーラ達を真心をもって説得。成功しかけたが仲間が誘導したビームサーベルにそのジオン兵が焼かれ、唯一生き残ったカーラは精神崩壊を起こす。第2部では、スパルタン所属メカニックとして登場。チバに請われてアトラスガンダムのメカニックチームに引き抜かれる。 いつからか南洋宗を信仰しており、レヴァンの指示を受けてスパルタン内でスパイとなっていた。ただ整備に抜かりはなく破壊工作などもしておらず、むしろイオやスパルタンをサイコザクと引き合わせようとしている。タール火山島基地攻撃目前に役目を全うしたと思ってスパルタンから脱走しようとしたが、レヴァン・フウの指示を受けてスパルタン内に留まる。戦闘後、アリシアにスパイだったことが発覚、イオに毒薬を投与して共に死のうとしていたが、イースのNT能力によって回復したイオに射殺された。 グラハム 声 - 咲野俊介 ビーハイヴ副長。男性。妻と娘をムーアとともに亡くしており、ムーアの支配者層であったフレミング親子やクローディアらを「国を滅ぼした無能」として憎悪している。 空母ビーハイヴが損傷した際には自身も重傷を負う。退艦指示を出し自分を救助して脱出しようとしたクローディアを拒否して銃撃。艦内に引っかかって宇宙空間には吸い出されずにMIAとなる。 チバ ビーハイヴのメカニック。男性。階級は大尉。 第1部ではムーア同胞団艦隊から脱出した兵の指揮を執り、ドライドフィッシュを制圧した。 第2部では、アトラスガンダムの専任メカニックとしてイオと共にスパルタンに合流する。
※この「ムーア同胞団」の解説は、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の解説の一部です。
「ムーア同胞団」を含む「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の記事については、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の概要を参照ください。
ムーア同胞団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 22:15 UTC 版)
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の記事における「ムーア同胞団」の解説
一年戦争最初期に壊滅したサイド4「ムーア」の戦災難民で組織された一団、および「ムーア」難民からの志願兵によって構成される部隊。「ムーア」の再建を悲願とし、連邦軍への貢献度を誇示するため、過酷な「サンダーボルト宙域」奪還作戦に艦隊を派遣する。部隊の作戦立案と物資、兵員の調達は、同胞団上層部によって行われている。
※この「ムーア同胞団」の解説は、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の解説の一部です。
「ムーア同胞団」を含む「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の記事については、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からムーア同胞団を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- ムーア同胞団のページへのリンク