ナノSIM
別名:ナノSIMカード,nanoSIMカード
【英】nano-SIM
ナノSIMとは、モバイル端末の認証用ICカードであるSIMカード(マイクロSIM)をより小型化した規格として、SIMカードの標準化団体であるETSIにより2013年6月に正式に標準化された規格のことである。
ナノSIMはマイクロSIMの後継機各に位置づけられる。マイクロSIMのサイズが15.00mm×12.00×0.76mmであるに対し、ナノSIMは12.30mm×8.80mm×0.67となっている。
なお、ドイツのGiesecke&Devrient(G&D)は2011年11月にはナノSIMの規格案を発表しているが、同社が発表したナノSIMのサイズは12.00mm×9.00mmだった。他にもいくつかの企業がナノSIMの規格案を提出している。
SIMカードは、フィーチャーフォンやスマートフォンなどのモバイル端末において通信契約の認証などに用いられるICカードである。電話番号をはじめとする重要な情報がSIMカードで管理されており、モバイル端末には必須の要素である。SIMカードの小型化は、端末内の占有部分が削減でき、配置も融通が利くようになるなど、端末の小型化・高性能化に直接に寄与する。
Appleは2012年9月に発売した「iPhone 5」で初めてナノSIMを導入した。2012年11月に発売した「iPad mini」、2013年9月に発表した「iPhone 5s」にもナノSIMが搭載されている。
参照リンク
New SIM card format for slimmer, smaller phones - (ETSI)
G&D Presents World’s First Nano-SIM Card - (Giesecke&Devrient、PDF形式)
SIMカード
(ナノSIM から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/18 09:32 UTC 版)
SIMカード(シムカード、英語: Subscriber Identity Module Card)とは、GSMやW-CDMAなどの方式の携帯電話で使われている、加入者を識別するためのID番号が記録されたICカード[1]。なお、第2.5世代移動通信システムの方式の一つ、IS-95で使われるICカードをCSIMカードと呼ぶ。なお、日本のcdmaOneではこの方式は採用されなかった。
注釈
出典
- ^ “SIMカード(シムカード)の意味”. goo国語辞書. 2019年11月26日閲覧。
- ^ “New SIM card format for slimmer, smaller phones” (英語). ETSI 2018年4月24日閲覧。
- ^ “NTT DOCOMO Technical Journal - NTTドコモ”. 2019年6月11日閲覧。
- ^ “Clearing up the term “eSIM”” (英語). Hologram. 2019年11月23日閲覧。
- ^ “利用シーンを拡大するコンシューマ機器向けeSIM ... - NTTドコモ”. 2021年1月4日閲覧。
- ^ “SGP.22 RSP Technical Specification Version 2.2.2”. 2021年1月4日閲覧。
- ^ Apple SIMの衝撃 キャリア主体のスマホ販売が激変する
- ^ “iPad - Cellular - Apple”. 2020年10月16日閲覧。
- ^ GemAlto, 12 Feb. 2009
- ^ “第2章 IMT-2000で必要な各種番号とダイヤル手順”. 平成11年度電気通信番号に関する研究会の報告. 総務省 (2000年6月2日). 2010年7月7日閲覧。
- ^ NTTドコモ - 「FirstPass」(ファーストパス)のサービス終了
- ^ 日本通信がプリペイド SIM「3GB 定額」を発売、30日間有効
- ^ 【格安データ通信SIM】OCNが1日50MB→70MBに IIJmio対抗!?
- ^ 日本初・SIMカードの自販機が関空に設置されたので買いに行ってきました
- ^ 訪日外国人旅行者向け音声通話付きプリペイドSIMカードを全国のテレコムスクエア空港カウンターにて発売
- ^ WILLCOM|キッズケータイ papipo!(ぱぴぽ)
- ^ シャープシステムプロダクト - 業務用携帯端末RZ-H220
- ^ ミヨシ電子 - MR2100
- ^ WILLCOM for Business - テレメタリング
- ^ WILLCOM - Hondaが提供する「インターナビ・プレミアムクラブ」向けに、W-SIM対応のインターナビ・データ通信Bluetoothを提供
- ^ パナソニックシステムソリューションズ - IP音声会議ホン KX-TS745JP-K
- ^ XGPは電話として使えるのか、SIMカード採用の意図は(ITmedia)
- ^ “ソネット、関空の自販機でプリペイド式SIMパッケージ発売”. (2014年4月22日) 2014年4月22日閲覧。
- ^ ドコモ井伊社長「ahamoはiPhone対応」、eSIMにも意欲 ケータイ Watch 2021年1月14日
- ^ 報道発表資料 : ドコモオンラインショップやahamoサイトにおけるeSIMの提供を開始 NTTドコモ 2021年9月1日
- ^ au、20GB/月額2480円のオンライン専用ブランド「povo」、使いたい機能をトッピングで追加 ケータイ Watch 2021年1月14日
- ^ auが「eSIM」の発行を開始 8月26日から ITmedia Mobile 2021年8月26日
- ^ 「UQ mobile」、9月めどにeSIM対応へ ケータイ Watch 2021年8月26日
- ^ ソフトバンクのahamo対抗はLINE活用の新ブランドで! 月20GBを月2980円 ASCII.jp 2020年12月22日
- ^ ソフトバンクはなぜ3ブランドで料金プランを刷新したのか? 榛葉副社長に聞く ITmedia Mobile 2020年12月22日
- ^ eSIMを7月14日に提供開始 ソフトバンク 2021年7月14日
- ^ a b 回線を合理的に使い分ける「eSIM」 使い方とメリットは? Forbes JAPAN 2020年3月26日
- ^ IIJ、個人向けモバイルサービス ギガプラン タイプAにおいて、音声通話機能付きeSIMの提供を開始 インターネットイニシアティブ 2022年9月15日
- ^ テレコムスクエア、国内外で使えるプリペイド式eSIMサービス提供 ケータイ Watch 2020年12月21日
- ^ KDDI、eSIM活用でオンライン特化のMVNO新会社「KDDI Digital Life」 ケータイ Watch 2020年10月30日
- ^ eSIM開放やキャリアメール持ち運びの課題は? 総務省が「スイッチング円滑化タスクフォース」で論点整理 ITmedia Mobile 2020年11月27日
- ^ 総務省、eSIM普及に向けた会合――MNO4社が抱える課題とは ケータイ Watch 2020年12月11日
- ^ フィンランドでのSIMカードを身分証明書として使う動き
ナノSIM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 08:18 UTC 版)
ナノSIM (nanoSIM、nano-SIM) はマイクロSIMよりも小型の規格で、大きさは幅12.3mm×高さ8.8mm×厚み0.67mmである。ETSIのETSI TS 102 221 V11.0.0規格により定められた。2012年に登場。4FF (The fourth form factor) とも呼ばれる。 Appleが2012年にiPhone 5で採用し、2020年現在では殆どのメーカーの携帯電話でこのナノSIMが主流となっている。
※この「ナノSIM」の解説は、「SIMカード」の解説の一部です。
「ナノSIM」を含む「SIMカード」の記事については、「SIMカード」の概要を参照ください。
- ナノSIMのページへのリンク