モバイルオペレーティングシステムとは? わかりやすく解説

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モバイル‐オペレーティングシステム【mobile operating system】

読み方:もばいるおぺれーてぃんぐしすてむ

⇒モバイルOS


モバイルOS

読み方:モバイルオーエス
別名:モバイルオペレーティングシステム
【英】mobile OS, mobile Operating System

モバイルOSとは、モバイル端末に搭載されるオペレーティングシステムの総称である。「モバイルプラットフォーム」と呼ばれることも多い。

モバイルOSの呼び名は、携帯電話(フィーチャーフォン)、スマートフォン、PDA、タブレット型端末といった機器の区分にかかわらず用いられる。組み込みOSであることや、機種によって顕著な違いのある画面サイズに対応している点などが、モバイルOSの多くに共通した特徴であるといえる。


モバイルオペレーティングシステム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/10/03 23:30 UTC 版)

モバイルオペレーティングシステム(英: mobile operating system)は、モバイル機器に搭載されるオペレーティングシステム(OS)の総称。モバイルOS(mobile OS)、携帯汎用オペレーティングシステム、モバイルプラットフォームともよばれる。

概要

アプリケーションソフトウェア(アプリ)はアプリストア経由などで自由にインストールすることができる。特に2024年以降、欧州連合(EU)のデジタル市場法(DMA)への対応として、AppleはEU域内でアプリ配布(代替アプリマーケットプレイス等)や決済手段などに関する仕組みを追加している。その結果、iOSのアプリ流通やブラウザ実装の自由度は、地域によって差が生じる状況となっている[1]。

モバイルOSはデスクトップOSのようにグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を備えており、また各種のシステム設定をある程度変更・カスタマイズできるユーティリティも組み込まれていることなどから、OSの存在を直接エンドユーザーに意識される機会が多い。だが分類上は"組み込みオペレーティングシステムの一種"とされることが多い。しかし、各モバイルOSのルーツについては、Symbian OSのように携帯機器向けに独自に開発されたもの、iOSのようにデスクトップOSから派生したもの、Androidのように組み込みLinuxから派生したものなどがあり、必ずしも組み込みOSから派生したものではない。

アプリケーションソフトウェア(アプリ)開発者向けには、統合開発環境などのプログラミングツール、各種ライブラリ、GUIフレームワークなどが用意されている。

現行の主なモバイルOS

携帯端末向け

Android(Google)
GoogleによるモバイルOS。LinuxをベースにしたOS。スマートフォンのOSとして世界シェア第1位。さまざまなベンダー(メーカー)の「Androidスマートフォン」や「Androidタブレット」に搭載されている。
iOS(Apple)
AppleによるDarwinベースのモバイルOSであり、Mac OS Xから派生した。iPhone、iPad、iPod touchに搭載される。かつてはiPadシリーズにも搭載されていたが、iPadOSに分化した。
HarmonyOS(Huawei)
HuaweiによるモバイルOS。当初はAndroidのコードを使用していたが、その後発表されたHarmonyOS Nextよりそれらのコードを削除し、HarmonyOSのネイティブアプリのみをサポートするようになった。中国市場ではHarmonyOSが一定のシェアを占めており、2025年の調査ではHarmonyOSが14%に達し、同国で第2位のOSとして位置づけている[2]。
iPadOS(Apple)
iOSから派生したモバイルOS。iPad、iPad Air、iPad mini、iPad Proに搭載される。タブレット向けに最適化されている。
KaiOS(KaiOS Technologies Inc.)
Firefox OSの後継であるB2G OSからフォークされた、フィーチャーフォン向けのOS。省メモリ性能に優れており、HTML5ベースのアプリを専用ストアからダウンロードできる。2018年の報道では、インドにおいてKaiOSがiOSを上回り第2位になったとされている[3]。
Ubuntu Touch
Ubuntuのモバイル版。Ubuntuの操作感をモバイル機器で実現するもの。ソースコードの管理は2015年にカノニカルからUBportsに移され、現在はUBportsが開発・保守を行っている。一部のAndroid端末にインストールすることも可能。

ウエアラブル端末向け

Wear OS(Google)
GoogleのAndroidをベースとしたスマートウォッチ向けOSで、複数のメーカーの製品に搭載されている。
「List of Wear OS devices」(Wear OSを搭した機器の一覧。英語版)も参照可。
watchOS(Apple)
AppleのiOSから派生。Apple Watchに搭載。

開発終了したモバイルOS

BREW(クアルコム)
同社が開発した携帯電話向けリアルタイムオペレーティングシステムのREX OSから拡張されたモバイルオペレーティングシステム。日本ではauブランドを展開するKDDI、および沖縄セルラー電話の2002年度以降に発売されたほとんどのau携帯電話(フィーチャーフォン)に搭載されていたが、AUのフィーチャーフォンは2022年3月31日をもってサービスを終了した。
Bada(サムスン電子)
スマートフォン向けOS。開発終了。
BlackBerry OS(ブラックベリー)
BlackBerryに搭載される独自のモバイルオペレーティングシステム。開発終了。
Firefox OS(Mozilla Foundation)
LinuxベースのオープンソースOS。アプリは、HTML5・CSS・JavaScriptなどで作成される。日本ではauブランドを展開するKDDI、および沖縄セルラー電話が2014年12月下旬以降より順次発売された韓国・LGエレクトロニクス製のFx0 LGL25に初めて搭載された。Firefox OS自体は開発終了したが、当OSをフォークしたものがKaiOS(上述)として使われ続けている。
Symbian OS(Symbian Foundation)
携帯電話やスマートフォンに特化した設計をもつオペレーティングシステム。元はノキアが開発した。従来型携帯電話にも多く採用された。初期のスマートフォンで普及したが、iOS・Androidが主流化し衰退。
Tizen(Linux Foundation、Tizen Project等)
LinuxベースのオープンソースOS。様々な企業が開発に参加している。2013年に搭載端末が発売予定であったが、見送られ、2021年12月31日にはアプリもダウンロードできなくなり完全閉鎖。
HP webOS(Palm→ヒューレット・パッカード→LGエレクトロニクス)
Palmが携帯情報端末向けに開発したが、Palmを買収したHPが事業継続を断念しオープンソース化した。LGがスマートテレビ向けのプラットフォームとして買収[4]。
Windows Mobile(マイクロソフト)
Windows CEをベースにしたオペレーティングシステム。開発終了。
Windows Phone(マイクロソフト)
Windows Mobileの後継製品。スマートフォン向けに新たに開発された。Windows Phone 8より、Windows NTベースとなった。開発終了。
Windows 10 Mobile(マイクロソフト)
Windows Phoneの後継製品。デスクトップ版Windows 10とプラットフォームを完全に統一した。開発終了。
Windows RT/RT 8.1(マイクロソフト)
Windows 8、およびWindows 8.1のARMアーキテクチャ版であり、タブレット向けのOS。開発終了。

市場

モバイルOSの世界市場推移
モバイルOSの世界市場におけるシェア率
年 Android iOS HarmonyOS Symbian Windows BlackBerry Linux Palm OS その他 脚注
2025 76% 19% 5% 0% 0% 0% 0% 0% 0% [5]
2024 78% 18% 4% 0% 0% 0% 0% 0% 0% [5]
2023 78% 19% 3% 0% 0% 0% 0% 0% 0% [5]
2022 80% 18% 2% 0% 0% 0% 0% 0% 0% [6]
2021 81% 18% 1% 0% 0% 0% 0% 0% 0% [6]
2020 73% 26% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 1% [7]
2019 75% 23% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 2% [7]
2018 75% 20% 0% 1% 0% 0% 0% 0% 4% [7]
2017 73% 20% 0% 2% 1% 0% 0% 0% 4% [7]
2016 69% 19% 0% 4% 2% 1% 0% 0% 5% [7]
2015 64% 20% 0% 6% 2% 1% 0% 0% 7% [7]
2014 54% 24% 0% 11% 2% 2% 0% 0% 7% [7]
2013 39% 24% 0% 20% 2% 4% 0% 0% 11% [7]
2012 27% 24% 0% 29% 0% 5% 0% 0% 15% [7]
2011 19% 22% 0% 32% 1% 12% 0% 0% 14% [7]
2010 9% 25% 0% 32% 0% 17% 0% 0% 17% [7]
2009 2% 34% 0% 35% 2% 8% 0% 0% 19% [7]
2008 0% 13% 0% 50% 11% 16% 0% 3% 7% [8]
2007 0% 2% 0% 70% 10% 8% 0% 6% 4% [9]
2006 0% 0% 0% 73% 8% 7% 0% 10% 2% [10]
2005 0% 0% 0% 51% 17% 3% 23% 5% 1% [11]
2004 0% 0% 0% 56% 13% 5% 11% 14% 1% [11]
2003 0% 0% 0% 35% 19% 6% 0% 29% 11% [12]
2002 0% 0% 0% 12% 27% 5% 0% 44% 12% [12]
2001 0% 0% 0% 3% 31% 3% 0% 52% 11% [12]
2000 0% 0% 0% 2% 26% 2% 0% 61% 9% [12]
1999 0% 0% 0% 1% 16% 0% 0% 73% 10% [12]

関連項目

脚注

  1. ↑ “Apple announces changes to iOS, Safari, and the App Store in the European Union” (英語). Apple Newsroom. 2025年12月14日閲覧。
  2. ↑ “Global Smartphone Sales Share by Operating System” (英語). counterpointresearch.com. 2025年12月14日閲覧。
  3. ↑ Shrivastava, Aakriti (2018年5月7日). “JioPhone's KaiOS becomes India's 2nd most used beating Apple iOS” (英語). MEDIANAMA. 2025年12月14日閲覧。
  4. ↑ “LG、HPからwebOSを買収してスマートTVのOSに PalmはHPがサポート継続”. ITmedia. 2013年2月26日. 2013年3月12日閲覧.
  5. 1 2 3 “Global Smartphone Sales Share by Operating System”. www.counterpointresearch.com. 2025年7月11日閲覧。
  6. 1 2 “Global Smartphone Sales Share by Operating System - Counterpoint Research”. Counterpoint Research (アメリカ英語). 2023年8月30日. 2023年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年7月11日閲覧.
  7. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 “Mobile Operating System Market Share Worldwide” (英語). StatCounter Global Stats. 2025年7月11日閲覧。
  8. ↑ Schofield, Jack (2008年12月4日). “Apple jumps to third place in smartphone market as Nokia declines”. The Guardian (イギリス英語). ISSN 0261-3077. 2025年7月11日閲覧.
  9. ↑ “Smartphone king Symbian ready to strike back” (英語). CNET. 2025年7月11日閲覧。
  10. ↑ “Nokia Leading Smartphone Market with 56%, While Symbian's Share of OS Market Is Set to Fall” (英語). E-ChannelNews.com (2007年3月20日). 2025年7月11日閲覧。
  11. 1 2 “Mobile OS market shares in 2005: Symbian - 51%, Linux - 23%, Windows - 17%” (英語). ZDNET. 2025年7月11日閲覧。
  12. 1 2 3 4 5 Friedman, Alan (2019年10月13日). “Video shows how Android grew to dominate the global mobile OS market” (英語). PhoneArena. 2025年7月12日閲覧。

外部リンク



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