欧州電気通信標準化機構とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 欧州電気通信標準化機構の意味・解説 

おうしゅう‐でんきつうしんひょうじゅんかきこう〔オウシウデンキツウシンヘウジユンクワキコウ〕【欧州電気通信標準化機構】

読み方:おうしゅうでんきつうしんひょうじゅんかきこう

エッツィETSI


欧州電気通信標準化機構

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/17 08:01 UTC 版)

欧州電気通信標準化機構(おうしゅうでんきつうしんひょうじゅんかきこう、European Telecommunications Standards Institute[1], ETSI;エッツィ)は欧州連合が後援する[2]、情報通信技術に世界的に適用可能な標準を作成しているヨーロッパの電気通信の全般にかかわる標準化組織である。

概要

欧州電気通信標準化機構は、ヨーロッパにおける(通信機器ベンダーやネットワーク事業者など)電気通信産業に関する独立非営利の標準化機関であり、世界的な影響力を持っている。ETSIは携帯電話システムGSMや、公共保安用デジタル移動通信システムTETRAの標準化で成功を収めている。

ETSIの標準化組織は、(固定ネットワークとインターネットとの一元化のための)TISPANなど数多くの組織を含んでいる。ETSIは3GPPoneM2Mの設立にも関与し、パートナーとなっている。

歴史

ETSIは欧州郵便電気通信主管庁会議により1988年に設立され、欧州委員会および欧州自由貿易連合事務局により公式に認識されている。ETSIはソフィア・アンティポリスフランス)を拠点とし、ヨーロッパにおける情報技術の標準化に正式に責任を負っている。この情報技術には電気通信、テレビ放送、高度道路交通システム(ITS)、医療電子技術、ネットワーク機能仮想化なども含まれている。ETSIには、製造業、ネットワーク事業者、サービスプロバイダー、研究機関ならびにユーザなどIT分野の主要なメンバーの全てとなる、ヨーロッパ内外の62の国や州から696のメンバーが所属している。

ETSIの技術委員会、標準化のワーキンググループなどの活動は、ポータルサイトETSI Portalからアクセス可能である。

2013年には、会費や、文書の販売、プラグテスト、事務局代行サービスなどの活動、請負業務やパートナーの資金により、ETSIの予算は2300万ユーロを超えた。 約40%は運営費にあてられ、残りの60%はコンピテンシーセンターや特別プロジェクトを含む活動費に当てられている。

ETSI における NGN 標準化

3GPP移動体通信網の標準化をおこなっているのに対して、固定通信網を中心とする 次世代ネットワーク (NGN) の標準化を ITU-T より先行しておこなっている。2006 年 1 月には ETSI のプロジェクトである TISPAN でつくられた 60 件の仕様書が NGN 標準のリリース 1 として発表され、さらに 6 月にはリリース 2 が公開されている。

関連項目

脚注

  1. ^ Implementation and Evaluation of Local Dynamic Map in Safety Driving Systems”. 2022年6月3日閲覧。
  2. ^ William Stallings『Foundations of Modern Networking: SDN, NFV, QoE, IoT, and Cloud』Addison-Wesley Professional、2015年 ISBN 0134175395

外部リンク


欧州電気通信標準化機構

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 08:31 UTC 版)

周波数偏移変調」の記事における「欧州電気通信標準化機構」の解説

いくつかの国ではヨーロッパ、欧州電気通信標準化機構(ETSI)が標準規格200 778-1と-2 –変換規格300 778-1&-2 –許可し3つの物理トランスポート層テルコーディア・テクノロジーズ(旧:Bellcore)、ブリティッシュテレコムBT)およびCableCommunications AssociationCCA))、2つデータ形式Multiple Data Message Format (MDMF)およびSingle Data Message Format (SDMF)、さらにDual-tone multi-frequencyDTMFシステムおよびメーター用のノーリングモードと組み合わせて統一され通信規格定義しようとするよりも、さまざまな規格存在しているという認識のほうが重要です。

※この「欧州電気通信標準化機構」の解説は、「周波数偏移変調」の解説の一部です。
「欧州電気通信標準化機構」を含む「周波数偏移変調」の記事については、「周波数偏移変調」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「欧州電気通信標準化機構」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「欧州電気通信標準化機構」の関連用語

欧州電気通信標準化機構のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



欧州電気通信標準化機構のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの欧州電気通信標準化機構 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの周波数偏移変調 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS