ナイト・オブ・ゴールド (K.O.G.) シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 15:29 UTC 版)
「モーターヘッド (ファイブスター物語)」の記事における「ナイト・オブ・ゴールド (K.O.G.) シリーズ」の解説
ミラージュ・マシンの中でもさらに特殊な、指揮駆逐用皇帝騎の総称。単にザ・ナイト・オブ・ゴールドと呼ぶ場合はラキシスのために製作した騎体を指す。正確には専用エンジンを使用した機体がナイト・オブ・ゴールドと定義されており、その種別はモーターヘッドに限らない。K.O.G.は、公開されたK.O.G.のイレイザーエンジンの中で、使途が不明な1台が存在しており、K.O.G.は以下の騎体以外に、もう1騎が存在することになる。 ザ・ナイト・オブ・ゴールド(ディスティニー・ミラージュ) 型式名Mirage D。正式名称「KNIGHT OF Titin D」。「黄金のモーターヘッドで迎えに来て」というラキシスのお願いを叶えるために製作された天照専用騎で、天照あるいはラキシスにしか制御できない。当然ながらA.K.D.の旗騎である。最外殻の装甲の全てに純金メッキが施されている。固定武装としてあまりの破壊力により星団法で禁止されているはずのバスター・ランチャーを装備する。最強の座を争う騎体であり、有り余る出力は三次元空間を歪めるほどだが、不安定で度々動作不能になる。日本の武士がそうであるように、盾を装備せず、腰に太刀を下げる完全駆逐用MH。巨大な頭部には次元航行デバイスや補助動力装置などが組み込まれているほか、完全メンテナンスフリーを目指して内部に広大な空間と自動生産工場が設けられており、ここでK.O.G.自身の部品から騎士やファティマが必要とする食料や衣料品までも生産が行えるようになっている。また、それ以外にも戦闘には不要と思われる数々の特殊な機能や設備を持ち、今後のラキシスの運命とその後の世界をも予見して作られている。 第1話では目的地のバストーニュにたどり着く前に墜落。追われるレディオス・ソープがラキシスと墜落現場に逃げて騎乗、バルンシャとデヴォンシャ、ヘルマイネを倒す。 第2話ではコーラスの決戦に参戦するも整備不良でほとんど役に立たず。しかし、今にも止めを刺されんとするジュノーンにK.O.G.自らの意思で刀を投げ渡すという行動に出ている。 第5話(割り込みで第8話のプロローグ) 天照家創興4400年壮宋祭に儀礼用の弓を備えた姿が公開されている。この時がL.E.D.と共に星団への初公開。 後に星団歴3239年のカラミティ星の爆発に巻き込まれ、天照射出後にラキシスと共に時空の彼方に行方不明となる。 ルミナス・ミラージュ(カルバリー・R、the K.O.G.ルミナス) 正式名称「ポコちゃん1号」。ワスチャ・コーダンテにMH戦で白星を上げさせるために貸し出した擬装時の名称。ワスチャのファティマ・ヒュートランの知らせを受けた天照が「クロスやルガーでは力不足」「(ワスチャでは)ヤクトは扱えない」「L.E.D.ですらまだ心配」という所で"暇そうにしていた"K.O.G.が目に入り、装甲を換装して貸し出されることになった。なお、本来K.O.G.は前述の通り天照かラキシスしか制御できないが、ヒュートランに脅されて制御させられている。 外装はクロス・ミラージュ雌型と同形に換装される。しかし、装甲の半分は新規製造で、本体は赤色金属を用い、コクピット内部の壁紙もワスチャの趣味に合わせたイチゴ柄にするなど、1日で仕上げたとは思えぬ変貌を遂げた。単独にて長期行動するための装備が外されていることから、本来の姿と比べると細身に仕上がっている。バスター・ランチャーはオプション装備化。 魔導大戦で、ヒュートランの指示によりメヨーヨのNo.2である天位騎士クライマー・パイドルが駆るA・テンプルと(最弱の相手と騙され)対戦。星団最強と言われるヒュートランのサポートにも関わらず負けそうになったが、転倒した際運良く相手の副腕を破壊し相手の戦意喪失により辛勝。 ナイト・オブ・ゴールドII ラキシスマリッジ 3239年に惑星カラミティの爆発により行方不明となったK.O.G.とラキシスは、放浪した後にジョーカー星団が存在した宙域にある緑の星フォーチュンで7777年に天照と再会する。その改装された姿がK.O.G.IIだと言うが、詳細は不明。 シュペルター(K.O.G. ウォータードラゴン) 型式名Mirage hX。K.O.G.シリーズの最初の騎であり、両脚に収めた2基のイレーザーエンジンを同調駆動する「デュアルツイスター・システム」を初めて搭載した騎体でもある。アルス・キュルと同時期に製作に着手し先に完成した。デイモス・ハイアラキに与えられ、後にダグラス・カイエンが譲り受け改装しシュペルターと呼ばれた。カイエン所有後は別名「白銀の騎士(ナイト・オブ・クローム)」とも。 劇中での初登場はツァイハイ。ファティマ・アウクソーを失い失意のカイエンは、A.T.と名乗る首領(=アトロポス)率いるパルチザンに捕らえられていた。徐々にパルチザンとの交流を深めつつあったカイエンは、ウースー共和国のパルチザン狩りにシュペルターで対抗する。パートナー不在のカイエンだったが、A.T.がファティマシートでサポート。敵MHビルドーを一撃のもと撃破し、メイユ・スカのザカーも撃退する。 2度目はカステポーでのソープ救出戦で、使えるミラージュ・マシンは全て星団外に出払っておりフロート・テンプルには1騎も残っていなかったことからカイエンがミシャル・ハ・ルンに貸与した。白地に朱のミラージュ仕様(乗っているのがカイエンでないと判る様)に塗装され、L.E.D.ミラージュのベイルを装備。戦闘中の最前線に降下し、ビット・マエッセンの青騎士を撃破。敗走するシーブル国が撃ったバスター・ロックの周囲への被害を食い止めるため、バスター・ランチャーで撃ち落とし、対消滅させた。 その後、カイエンがハスハの筆頭騎士となったことでシュペルターもハスハの旗騎となった(この際、装甲はアマテラスによってアトール仕様に換装された)。星団暦3030年のバッハトマのハスハ侵攻において、出撃することもなくカイエンは死亡し、シュペルターはバッハトマに接収され、デコース・ワイズメルの次に手柄を立てた無名の騎士ジョー・ジィッド・マトリアに褒美として与えられた。 カイエンとそのパートナーであるアウクソーが搭乗するシーンは、本編中では一切存在しない。 オージェ・アルスキュル ウォータードラゴンの姉妹騎としてダグラス・カイエンのために製作された。マシン・メサイアAUGEを模した外観を持ち、王家のMHとして実戦は行わないことを前提に自動弾除けとしてアクティブバインダーを装備している。しかし、カイエンがウォータードラゴンを継承したことでバランシェ城に置かれ、バランシェ・ファティマのMHコントロールの調整に使用されていた(若かりしボード・ビュラートがバランシェ邸を訪問した際、建設中のテストサイロにクバルカンのバングと共に置かれていた)。その後、成人したアトロポスが逃がされる際に持ち出した。 レディオス・ソープとアトロポスがシーブル軍の傭兵アーレン・ブラフォードのMH・アパッチに追われた時、「ファティマを使わないMHを開発する」というソープの願いへの参考にとファティマを乗せず、アトロポスが単独で使用。アパッチの性能は低いもののブラフォードとファティマ・京の能力により、善戦するも敗退。騎体の機密保持のために自爆させた。ソープはアトロポスのために再度作るとその場で約束した。イレイザー・エンジンは回収され、後にK.O.G.ATに使用された。 ナイト・オブ・ゴールド・AT / パトラクシェ・ミラージュ 型式名Mirage A1E1。正式名称「KNIGHT OF Titin D2」。ATはアトロポスを意味する。アトロポスとの約束に従いオージェ・アルスキュルのイレイザーエンジンを使って新たに作られた。頭部に施された王冠のような放射状装飾が特徴。ラキシスのK.O.G.とは、頭部の違い(次元航行デバイスが搭載されていない)とバスター・ランチャーが取り外されている点を除き、形状と性能は同様。 行方不明だったアトロポスがアマテラスの元に現れ、星団暦3960年に本騎を駆って星団統一に参戦。星団暦4100年はユーパンドラが騎士、アトロポスがファティマとして出撃し、コーラス26世のジュノーンと相討ちとなる。 ザ・ウィル 型式名Mirage W。3185年に完成した天照の次元戦闘コロニー。ベル・クレール以降この船が旗艦となっている。全長32.5kmとジョーカーにおいても桁外れのスケールを誇る巨大戦艦。MHでは無いが、同型のスーパーイレーザーエンジンを2組搭載している事からK.O.G.の系譜に含まれる。形見としてレディオス・ソープに託したクローム・バランシェの設計で、ラキシスの願いによって、当時使う者も無く埋もれていた技術・次元航行デバイスが搭載されている。完成後はミラージュ騎士団の移動基地として星団侵攻の拠となった。星団制圧後、天照はA.K.D.をユーパンドラに譲ってウィル内に隠居、4100年にはミラージュ騎士団、グリース国民と共にラキシスを探すために星団を去る。 バイナス 型式名M.M.T.-3。タイカ宇宙のクエーサー人が製作した最終兵器。天照とラキシスの娘カレンのために製作されたというが、詳細は不明である。人型のロボットのようだが、M.M.T.という名称から、MHとは異なる存在である可能性がある。
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