トリエラとヒルシャーの関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 13:38 UTC 版)
「GUNSLINGER GIRL」の記事における「トリエラとヒルシャーの関係者」の解説
マリオ・ボッシ (Mario Bossi) 声 - 長島雄一 / 同左 カモッラの元幹部。マリオが所属していたファミリーは、新たな資金稼ぎのとしてバルカン半島やアフリカ北部などから誘拐した子供の人身売買を行っていたが、マリオは娘ミミの成長をきっかけに改心する。地元警察に通報したものの無視されていたところに、自分を逮捕しようと接近してきたユーロポールのハルトマン(後のヒルシャー)とラシェルに対し逆に子供の救出を依頼する。ハルトマンとラシェルによる被害者少女(後のトリエラ)の救出では後方待機しており、頃合いを見計らい現場に踏み込んだ。ラシェルの身を案じるハルトマンに対し、ラシェルの託した希望である少女の命を優先するように勧め、ハルトマンもそれに納得して応じて現場を後にした。被害者を犯罪の証拠としか見ておらず、少女の昏睡状態からの回復を期待していないオランダ警察から、治療のために少女を奪取するハルトマンに協力した。その後、ハルトマンがヒルシャーとして社会福祉公社に勤務するようになって以降も、情報のやり取りなどの関係は続いていた。トリエラをスナッフ・フィルムの撮影現場から救い出したきっかけを作った恩人であると共に、元来はそれに加担していたとして、ヒルシャーはマリオに複雑な思いを抱いている。 その後、カモッラの裁判の証人となる条件で、今までの容疑は免責される。裁判に出廷するために帰郷し、マフィアから暗殺の標的になるとして公社の作戦一課は裁判まで身柄を拘束する予定だったが、義体となったトリエラの活躍で暗殺は事なきを得る。クリスマスは娘と過ごしたいというマリオの身柄をトリエラは拘束せず、見逃す。その現場を見ていたヒルシャーもあえて見逃した。そのお礼としてトリエラにはその年のクリスマスに娘とお揃いの熊のぬいぐるみを贈った。その後はカモッラの目を逃れヨーロッパ各地を転々としているが、クリスマスには娘に会いに自宅に帰るという生活を送っている。 マリア・マキャヴェリ (Maria Machiavelli) 声 - 藤森多哉 マリオの娘(婚外子)。愛称はミミ。父マリオは放浪の身で、母親は既に死亡しており、ナポリで一人暮らしをしている。両親とも裏社会の人間であることを承知している。クリスマスの時など時々マリオがやって来るようである。マリオから送られたクマのぬいぐるみを集めていて、ぬいぐるみに名前をつけてサッカーのユニフォームを着せ、ポジションも決めているらしい。マリオが留守にしている間、悪さをしていたこともあったが、自身を改心させた男が彼氏となり、メールのやり取りをするほど親密になっている。 マリオの裁判出廷中は身辺警護として公社に自宅で軟禁されていたところ、警護していたトリエラとヒルシャーの2人を出し抜いて逃走するなど、一筋縄ではいかない能力を持つ。トリエラ自身が意識してなかった頃からトリエラにヒルシャーに対する好意があるのを見抜き、トリエラを応援している。後にはトリエラと親友のような仲となっている。ロベルタの登場でトリエラの恋路を心配している。 アニメ版ではトリエラとヒルシャーのやり取りや2人を出し抜いて逃走する場面などが大幅に変更されている。原作ではトリエラとヒルシャーは自分たちの身分に関係することなどは話せないと説明しているが、アニメではその説明自体カットされており、トリエラが殺し屋であることを知ったうえで「何かやって見せてよ」と要望し、トリエラはそれに応じてナイフ3本を使ったジャグリングを披露したことで感激する。その後は原作とほぼ同じ流れだがトリエラとヒルシャーを出し抜いて逃亡することなく大人しくしており、ベランダに出てトリエラと会話を交わす描写に変更された。彼氏のことを語る場面では、「自身が悪さをしていた」という台詞は割愛されている。 ラシェル・ベロー (Rachelle Berrault) 声 - なし / 小松由佳 ヒルシャーのユーロポール時代の同僚。村自慢の秀才で、パリで医師となり、パリ警視庁から監察医としてユーロポールに出向していた。「カモッラの虐殺」と呼ばれる児童を対象としたスナッフ・フィルム事件で被害者の遺体の司法解剖を担当しており、心を痛めていた。内気で人見知りの性格だった。同僚となっていたハルトマン(後のヒルシャー)と意気投合し職務を離れても2人で事件の調査をしていた。逮捕しようとしたカモッラ幹部であるマリオ・ボッシに、逆に人身売買の被害者の救出を依頼され、アムステルダムの撮影現場へ2人で潜入を試みる。銃撃戦で腹部に弾を受け瀕死の重傷を負い、医師として自分は助からないことを予見して被害者少女(後のトリエラ)に救命処置を行い、殉職した。その後、遺体は見つかっていない。 トリエラの夢に時々登場し、トリエラは彼女を「お母さん」と呼んでいる。 ロベルタ・グエルフィ (Roberta Guelfi) ボローニャ大学法学部出身のローマ地検の若手女性検事。「クローチェ事件」の共犯者に関連する裁判を担当していた検事が五共和国派に暗殺されたことにより、その後を引き継いだ。裁判の証拠の多くは違法なもので、捜査がやり易くなる新法の可決施行までの時間稼ぎとして勝訴を期待されていなかったうえ、五共和国派を装った政府関係機関による暗殺が行われるという予想もあったため、人的損害の少ない若手でという理由からである。 TVクルーを装った五共和国派の襲撃に遭い銃弾で負傷するが、トリエラ、ペトルーシュカの活躍もあり一命をとりとめ、裁判は一応の成果をあげて完了する。裁判後はほとぼりを冷ますため、南イタリアのナポリ検察へ異動させられていた。ヒルシャーとはファーストネームで呼び合い、悩みを相談するなどかなり親しい仲となる。最後の戦いの前のナポリでの逢瀬の際、ヒルシャーから避難を勧められ空軍基地に向かうが、その途中トリエラとヒルシャーの関係、そして公社の秘密を記した手紙と鍵に気付く。トリエラも、守りたいと感じる一方でヒルシャーと接近することに良い気はしていなかったが、自分の死期を悟り彼女のことを認めるようになった。ミミはトリエラの恋敵と感じていた。ヒルシャーの死後、彼から託された貸し金庫の中の手紙を読み、その意思を受けてトリエラの卵子を入手する。 最終話においてはアメリカに渡り、弁護士と思われる仕事をしながらスペランツァと暮らしている。 スペランツァ・グエルフィ (Speranza Guelfi) 最終話に登場。トリエラに酷似した褐色の肌、金髪に青い瞳と、「希望」という名を持つ少女。アメリカ合衆国のカルフォルニア州に在住で、母、ロベルタ・グエルフィと暮らしている。アイウェア(メガネ型コンピュータ)を使用している。10代前半という若さでスタンフォード大学医科大学院に在籍している天才(ギフテッド)。10年後のフーゴのドキュメンタリー映画の主役を務め、アカデミー賞受賞スピーチでは、育ての母ロベルタの他に、天国にいる2人の母へ感謝を述べる。
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