北辛夷
コブシ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/19 04:24 UTC 版)
コブシ(辛夷[8]、学名: Magnolia kobus)は、モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種である。早春に、葉が展開する前に他の木々に先駆けて白い大きな花をつける。花は3枚の萼片、6枚の花弁、らせん状についた多数の雄しべ・雌しべをもつ。多数の果実が癒合してごつごつとした集合果を形成する。北海道、本州、九州、済州島に分布するが、観賞用として広く植栽されている。ヤマアララギ、コブシハジカミ、タウチザクラなどの別名がある。
- 1 コブシとは
- 2 コブシの概要
キタコブシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 10:21 UTC 版)
コブシのうち、北海道から東日本日本海側に分布するものは葉が 10–20 × 6–10 cm とやや大きく薄く、花もやや大きく、変種キタコブシ(Magnolia kobus var. borealis Sarg., 1908)として分けられることがある(右図4a)。葉の形態に注目すると、コブシの分布域の中で北緯36度付近に境界があることが示されている。ただしキタコブシと基変種のコブシの差異はそれほど明瞭ではなく、分類学的に分けないことも多い。 核マイクロサテライトの研究から、コブシは北緯39度付近を境に遺伝的に分けられることが示唆されている。また北方系統は単一の葉緑体DNAハプロタイプから構成されるのに対し、南方系統では3種類のハプロタイプが検出されている。ただし形態的な差異(キタコブシと基変種のコブシ)とこの2つの遺伝型は完全には対応しておらず、北方系統は形態的にキタコブシであるものだけで構成されているが、南方系統にはキタコブシとコブシの両者を含むことが報告されている。
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