オオヤマレンゲとは? わかりやすく解説

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おおやま‐れんげ〔おほやま‐〕【大山×蓮華】

読み方:おおやまれんげ

モクレン科落葉低木本州以西深山自生し倒卵形裏面に白い毛がある。5〜7月芳香をもつ大形白い花を開く。観賞用に庭に植える。みやまれんげ。《 夏》

大山蓮華の画像
撮影広瀬雅敏

天女花

読み方:オオヤマレンゲ(ooyamarenge)

モクレン科落葉小高木園芸植物


大山蓮花

読み方:オオヤマレンゲ(ooyamarenge)

モクレン科落葉小高木園芸植物

学名 Magnolia sieboldii


大山蓮華

読み方:オオヤマレンゲ(ooyamarenge)

モクレン科落葉小高木園芸植物

学名 Magnolia sieboldii


天女花

読み方:オオヤマレンゲ(ooyamarenge)

モクレン科落葉小高木園芸植物

学名 Magnolia sieboldii


大山蓮花

読み方:オオヤマレンゲ(ooyamarenge)

モクレン科落葉低木初夏先に芳香のある白い花をつける

季節

分類 植物


天女花

読み方:オオヤマレンゲ(ooyamarenge)

大山蓮花別称

季節

分類 植物


オオヤマレンゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 01:14 UTC 版)

オオヤマレンゲ(大山蓮華[7]学名Magnolia sieboldii subsp. japonica)は、モクレン科モクレン属分類される落葉低木の1分類群である。本州関東以南から九州、および中国東南部に分布する。和名は、奈良県の大山(おおやま:大峰山)に群生地があり、大山にハスの花(蓮華)に似た花を咲かせるというのが名の由来する[8][9][10]。別名として「ミヤマレンゲ」(深山蓮華)ともよばれる。雄しべは淡赤色(右図)。一般的に「オオヤマレンゲ」の名で鑑賞用に栽培されるものは、基亜種のオオバオオヤマレンゲ(大葉大山蓮華、学名Magnolia sieboldii subsp. sieboldii)である[8][11]。オオバオオヤマレンゲはやや大型で雄しべが紫紅色であり、朝鮮半島から中国東北地方に分布する。学名の種小名(sieboldii)は、江戸時代に来日したシーボルトに由来する。


注釈

  1. ^ オオバオオヤマレンゲを含めて Magnolia sieboldii 全体の名称とされる[6]
  2. ^ よく知られたシノニムとして、Magnolia × watsonii Hook.f.1891 がある[33][11]

出典

  1. ^ 東浩司 (2003). “モクレン科の分類・系統進化と生物地理: 隔離分布の起源”. 分類 3 (2): 123-140. doi:10.18942/bunrui.KJ00004649577. 
  2. ^ Wang, Y. B., Liu, B. B., Nie, Z. L., Chen, H. F., Chen, F. J., Figlar, R. B. & Wen, J. (2020). “Major clades and a revised classification of Magnolia and Magnoliaceae based on whole plastid genome sequences via genome skimming”. Journal of Systematics and Evolution 58 (5): 673-695. doi:10.1111/jse.12588. 
  3. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “オオヤマレンゲ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2017年10月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e Magnolia sieboldii subsp. japonica”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2022年2月11日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 勝山輝男 (2000). “オオヤマレンゲ”. 樹に咲く花 離弁花1. 山と渓谷社. p. 382–383. ISBN 4-635-07003-4 
  6. ^ a b GBIF Secretariat (2022年). “Magnolia sieboldii K.Koch”. GBIF Backbone Taxonomy. 2022年2月11日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 242
  8. ^ a b c d e f g h オオヤマレンゲ. コトバンクより2022年2月11日閲覧
  9. ^ a b c d e f g h i 植田邦彦「オオヤマレンゲについて」『植物分類・地理』第31巻第4号、日本植物分類学会、1980年、117-126頁、doi:10.18942/bunruichiri.KJ00001078376NAID 110003760020 
  10. ^ a b c 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 64.
  11. ^ a b c d e f 植田邦彦 (1997). “ホオノキ”. 週刊朝日百科 植物の世界 9. 朝日新聞社. pp. 116-118. ISBN 9784023800106 
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 大橋広好 (2015). “モクレン科”. In 大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 (編). 改訂新版 日本の野生植物 1. 平凡社. pp. 71–74. ISBN 978-4582535310 
  13. ^ 林弥栄 (2011). 日本の樹木 増補改訂新版. 山と溪谷社. p. 193. ISBN 978-4635090438 
  14. ^ a b c 7月 オオヤマレンゲ”. 森林総合研究所 (2010年7月1日). 2011年9月16日閲覧。
  15. ^ a b c 馬場多久男 (1999). “オオヤマレンゲ”. 葉でわかる樹木 625種の検索. 信濃毎日新聞社. p. 167. ISBN 978-4784098507 
  16. ^ a b c オオヤマレンゲ” (PDF). 奈良県. pp. 1. 2011年9月16日閲覧。
  17. ^ オオヤマレンゲ”. 石川県. 2011年9月16日閲覧。
  18. ^ 東浩司 (2004). “モクレン科の花の匂いと系統進化”. 分類 4 (1): 49-61. doi:10.18942/bunrui.KJ00004649594. 
  19. ^ オオヤマレンゲ レッドデータブックやまぐち”. 山口県. 2011年9月16日閲覧。
  20. ^ オオヤマレンゲ”. 日本のレッドデータ 検索システム. 2022年2月11日閲覧。
  21. ^ 『花の百名山地図帳』山と溪谷社、2007年5月、196頁。ISBN 9784635922463 
  22. ^ 福井県RDB:オオヤマレンゲ”. 福井県. 2011年9月16日閲覧。
  23. ^ 国立・国定公園特別地域内指定植物(オオヤマレンゲ)” (PDF). 環境省自然環境局. pp. 2. 2011年9月16日閲覧。
  24. ^ 地図閲覧サービス(オオヤマレンゲ)”. 国土地理院. 2011年9月16日閲覧。
  25. ^ 史跡名勝天然記念物(オオヤマレンゲ自生地)”. 文化庁. 2011年9月15日閲覧。
  26. ^ 伊藤健 (2015). “東京農大農学部植物園から(29)オオヤマレンゲ”. 新・実学ジャーナル 122: 8150701. 
  27. ^ a b c オオヤマレンゲ特集!天然記念物?その特徴と基本情報まとめ”. 暮らしーの (2020年8月27日). 2022年2月11日閲覧。
  28. ^ Kalleberg, O. (1989年). “Magnolia sieboldii: the multitepalled forms”. The Magnolia Society International. 2022年7月28日閲覧。
  29. ^ 大山蓮華”. きごさい歳時記. 2022年2月28日閲覧。
  30. ^ Magnolia sieboldii subsp. sinensis”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2022年2月13日閲覧。
  31. ^ 菊地賢. “オオヤマレンゲの系統地理”. 日本森林学会大会発表データベース 第120回日本森林学会大会: 803. doi:10.11519/jfsc.120.0.803.0. 
  32. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ウケザキオオヤマレンゲ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年2月19日閲覧。
  33. ^ a b Magnolia × wieseneri”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2022年7月28日閲覧。


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