おおやま‐れんげ〔おほやま‐〕【大山×蓮華】
大山蓮花
大山蓮華
天女花
大山蓮花
天女花
オオヤマレンゲ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 01:14 UTC 版)
オオヤマレンゲ(大山蓮華[7]、学名:Magnolia sieboldii subsp. japonica)は、モクレン科モクレン属に分類される落葉低木の1分類群である。本州関東以南から九州、および中国東南部に分布する。和名は、奈良県の大山(おおやま:大峰山)に群生地があり、大山にハスの花(蓮華)に似た花を咲かせるというのが名の由来する[8][9][10]。別名として「ミヤマレンゲ」(深山蓮華)ともよばれる。雄しべは淡赤色(右図)。一般的に「オオヤマレンゲ」の名で鑑賞用に栽培されるものは、基亜種のオオバオオヤマレンゲ(大葉大山蓮華、学名:Magnolia sieboldii subsp. sieboldii)である[8][11]。オオバオオヤマレンゲはやや大型で雄しべが紫紅色であり、朝鮮半島から中国東北地方に分布する。学名の種小名(sieboldii)は、江戸時代に来日したシーボルトに由来する。
注釈
出典
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- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ウケザキオオヤマレンゲ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年2月19日閲覧。
- ^ a b “Magnolia × wieseneri”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2022年7月28日閲覧。
- 1 オオヤマレンゲとは
- 2 オオヤマレンゲの概要
- 3 種の保全状況評価
- 4 脚注
- オオヤマレンゲのページへのリンク