さんふらわあ5姉妹とは? わかりやすく解説

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さんふらわあ5姉妹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 02:20 UTC 版)

さんふらわあ」の記事における「さんふらわあ5姉妹」の解説

照国郵船(現 マリックスラインの子会社で、1970年設立され日本高速フェリーが、1972年川崎重工業神戸工場にて第1船「さんふらわあ」を建造し名古屋 - 高知 - 鹿児島航路就航させたのが始まりである。照国郵船鹿児島 - 奄美航路就航していたハイビスカスの花をペイントした貨客船はいびすかす」が好評博していたことから、インパクトのある描画をしようとさんふらわあ共通する太陽マーク考案された。また造船所社員煙突の形状を検討していた際にカラフルな外国客船写真から太陽マークデザインとするアイデア提案した背景もあり、採用され太陽マークの他検討案としては虹をモチーフしたものなど3-4個の案が出されていた。 それまで国内フェリーとは一線を画す豪華な内装や、レストランシアタープールなどの施設持ち好評博した。続く第2船は「さんらいず」の名で建造され進水したが、第1船の反響大きさにより急遽さんふらわあ2」に改名された。 1973年には内装をさらに豪華にした「さんふらわあ5」「さんふらわあ8」が、東京 - 那智勝浦 - 高知航路就航1974年には直列2本煙突収納式錨など豪華客船風の外観を持つ「さんふらわあ11」が、大阪 - 鹿児島航路就航した。のちにこの5隻は「さんふらわあ5姉妹」と呼ばれるうになる就航当初は、ファンネル煙突)に照国グループシンボルともいえる「中川マーク」が描かれていた。 各船では毎晩レストランシアターでトロピカルショーなどのイベントが行われ、九州旅行へ向かう家族連れなどの人気の的となったが、会社経営はうまくはいかなかった。建造中に日本襲ったオイルショックにより燃料費高騰多量燃料を使うフェリーにとっては致命傷になったうえ、その後不況によりトラック輸送をはじめレジャー客も大きく落ち込んだまた、需要伸び過大視してわずか3年間に旅客定員1,000名を超える豪華船を5隻も建造し就航させたことによる過大な建造費の金利償却負担ふくらんで採算が合わなくなったほか、1975年には親会社照国郵船多額負債抱えて倒産設立わずか5年子会社日本高速フェリー経営大きく傾いた。 「さんふらわあ11」の竣工で5姉妹船がすべて出揃い照国グループ総帥中川次郎目指した「国際級の豪華船への夢」が実現したかに見えたが、これとは裏腹に1972年就航した名古屋 - 高知 - 鹿児島航路利用客低迷し、「さんふらわあ11」が竣工した9月には、早くも1番船さんふらわあ」を運航から外して減便来島どっく係船。これを売りに出すことになった

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さんふらわあ5姉妹

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さんふらわあ」の記事における「さんふらわあ5姉妹」の解説

さんふらわあ (初代)日本高速フェリー大洋フェリー関西汽船11,312総トン全長185.0m、幅24.0m、深さ15.6m、満載喫水6.4m、主機川崎MAN V6V40/54型中速ディーゼル4基、2軸、連続最大出力26,080馬力試運転最大速力25.5ノット車両積載10トントラック84台、乗用車208台、旅客定員1,124名、乗組員定員87名。 川崎重工業神戸工場建造建造費:約36億円) 1972年2月より名古屋 - 高知 - 鹿児島航路就航したが、1974年9月来島どっく係船され1976年11月大洋フェリー売却1977年3月より大阪 - 苅田航路就航1979年6月常石造船改装工事実施1984年11月来島どっく売却され12月より関西汽船移籍し阪神 - 別府航路就航1998年4月さんふらわあ こばると就航に伴い引退。さんふらわあ5姉妹の中では最後まで国内運航された。引退後2000年韓国へ売却、さらに2005年には北朝鮮売却されたが、いずれも船舶として使われたかどうかは不明さんふらわあ2日本高速フェリー大洋フェリー関西汽船12,112総トン全長185.0m、幅24.0m、過給機4サイクル6気筒ディーゼル(6520PS,400rpm)×4基 = 19181kW(26080PS) 川崎重工業神戸工場建造建造費:36億円) 1972年1月進水進水さんらいず)。1972年5月より名古屋 - 高知 - 鹿児島航路就航したが、1976年10月係船となり、11月大洋フェリー売却1977年3月より大阪 - 苅田航路就航1979年6月来島どっく改装工事実施1984年11月来島どっく売却され12月より関西汽船移籍し阪神 - 別府航路就航1997年12月さんふらわあ あいぼり就航に伴い引退1994年から引退までの間、海水広範囲わたって継続的に汲み上げモニタリングを行う、国立環境研究所定期航路船舶用いた海洋調査同船使用して行われていた。当初さんふらわあ(初代)先に引退させ、さんふらわあ2最後に引退させる予定だったが、間際台風による欠航により運航パターン変わり先に引退する事となった。引退後フィリピンに売船された。 さんふらわあ5さんふらわあ おおさか日本高速フェリーブルーハイウェイライン12,711総トン全長185.0m、幅24.0m、最大速力25.5ノット車両積載10トラック84台、乗用車81台、旅客定員1,079名。 来島どっく建造建造費:47億円) 1973年3月3日竣工基本的に1、2番船と同じであるが、総トン数増加したため操舵室一段高くなっている。客室関係では、1等船室をバス・トイレ付きにするとともにラウンジインサイドルームにしアウトサイド客室充てるなど設備グレードアップ図られた。1973年3月21日より東京 - 高知航路就航那智勝浦港への寄港7月5日より)、1976年10月より名古屋 - 高知 - 鹿児島航路に転配。1978年4月名古屋 - 高知 - 鹿児島航路休止に伴い係船となった後、1981年5月大阪 - 志布志 - 鹿児島航路に転配。1984年2月来島どっく売却してチャーターバック。1990年11月ブルーハイウェイライン譲渡されさんふらわあ おおさか船名変更1993年8月さんふらわあ きりしま」(初代)就航に伴い引退日本国外売却され、SuperFerry(フィリピン)のSUPER FERRY 10として運航されていたが、2001年火災事故起こし解体され模様である。 さんふらわあ8さんふらわあ とさ日本高速フェリー日本沿海フェリー/ブルーハイウェイライン12,759総トン全長185.0m、幅24.0m 来島どっく建造建造費:47億円) 1973年7月4日より東京 - 那智勝浦 - 高知航路就航1984年2月来島どっく売却してチャーターバック。1990年1月日本沿海フェリー譲渡されさんふらわあ とさ船名変更1997年7月さんふらわあ くろしお就航に伴い引退日本国外売却され、Sulpicio Lines(フィリピン) のPRINCESS OF NEW UNITYとして運航ののち売船、解体され模様さんふらわあ11さんふらわあ さつま初代)日本高速フェリーブルーハイウェイライン13,599総トン全長195.8m、主機出力36,000馬力最高速力26.9ノット車両搭載数8トントラック84台、乗用車191台、旅客定員1,218名。 来島どっく建造建造費:60億円) 1974年9月9日竣工当時日本でもっとも豪華なフェリーとして建造され建造費は60億円にものぼった外観これまでの1番船から4番船とは大きく異なり豪華客船思わせる直列2本煙突大きな特徴となっている。1974年10月1日大阪 - 鹿児島航路就航1975年9月来島どっく売却しチャーターバック。1977年2月より志布志寄港開始1990年11月ブルーハイウェイライン譲渡されさんふらわあ さつま初代)船名変更。しかし、他の4艘と大幅に違う構造による使い勝手悪さなどからオリジナルのさんふらわあ5姉妹の中で最も早く1993年3月さんふらわあ さつま」(2代目)就航に伴い引退日本国外売却され、Sulpicio Lines(フィリピン)のPRINCESS OF THE ORIENTとしてマニラ-セブ島結んでいたが、1998年9月19日台風7号の嵐の中を航行中沈没し死者51名、行方不明者216名を出す惨事となった直接沈没原因荷崩れであったが、フィリピンでの大幅なデッキ増設工事により船体不安定になっていたとも云われる。

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