精怪とは? わかりやすく解説

妖怪

(精怪 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 14:44 UTC 版)

妖怪(ようかい)は、日本伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象、あるいは、それらの現象を起こす不可思議な力を持ち科学で説明できない存在のことである。(あやかし)、物の怪(もののけ)、魔物(まもの)とも呼ばれる。


注釈

  1. ^ 草双紙の分類の一つ。安永から文化にかけての約30年間に出版された。それまでの青本などに洒落本などの影響が加わり大人向けの言語遊戯などを取り入れた作品が多く見られた。
  2. ^ 古語では神留まる(かんづまる)
  3. ^ 磐境の境は境界や坂を意味し、このときの坂も神域との境界の意味を持つ。
  4. ^ 神籬の籬も垣の意味で、同様に神域との境界を意味する。
  5. ^ 結界としての神祭具でもある。
  6. ^ ヨーロッパやその他の大陸は、城壁の中に居住していることが多く、集落と自然環境が隔絶されている。
  7. ^ 町奉行が管轄した町場()に設けられた、時間制限で閉じられてしまう集落の出入り口にある門。門限の語源となっている。
  8. ^ 配置や間取りや構造が、自然と居住空間の境が曖昧な作りになっている。

出典

  1. ^ a b 宮田登 (2002), p. 24.
  2. ^ 小松和彦 (2015), p. 53.
  3. ^ 小松和彦 (2015), pp. 48–49.
  4. ^ a b 妖怪談義 (講談社学術文庫) 柳田 國男。NHK出版、100分 de 名著「遠野物語」。
  5. ^ 近藤瑞木・佐伯孝弘 (2007).
  6. ^ 小松和彦 (2015), p. 24.
  7. ^ 小松和彦 (2011), p. 16.
  8. ^ 小松和彦 (2011), pp. 16–18.
  9. ^ 宮田登 (2002), p. 14.
  10. ^ 小松和彦 (2015), pp. 201–204.
  11. ^ 宮田登 (2002), pp. 12–14.
  12. ^ 小松和彦 (2015), pp. 205–207.
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  14. ^ 香川雅信 (2011b), pp. 188–189.
  15. ^ 民俗学研究所 (1956), pp. 403–407(索引では「霊怪」という部門の中に「霊怪」「妖怪」「憑物」が小部門として存在している。)
  16. ^ a b 小松和彦 (2011), p. 20.
  17. ^ 『今昔物語集』巻14の42「尊勝陀羅尼の験力によりて鬼の難を遁るる事」
  18. ^ 伊藤慎吾 (2011), p. 78.
  19. ^ 小松和彦 (2011), p. 21.
  20. ^ 小松和彦 (2015), p. 46.
  21. ^ 小松和彦 (2015), p. 213.
  22. ^ 宮田登 (2002), p. 12.
  23. ^ 小松和彦 (2015), p. 200.
  24. ^ a b 太刀川清 (1987), pp. 365–367.
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  28. ^ 村上紀夫 (2023), p. 184.
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  33. ^ 石上敏 (1994), pp. 372–373.
  34. ^ 多田克己 (2008), pp. 272–273.
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  51. ^ 志村真幸 (2023), pp. 203–209.
  52. ^ 香川雅信 (2011a), pp. 45–48.
  53. ^ 妖怪百鬼夜行展 (2022), p. 26.
  54. ^ 香川雅信 (2011a), pp. 42–44.
  55. ^ 妖怪百鬼夜行展 (2022), p. 27.
  56. ^ 香川雅信 (2011a), p. 54.



精怪(モンスター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 09:32 UTC 版)

霊剣山」の記事における「精怪(モンスター)」の解説

ブリザードマンモス 原文は「異種猛犸象」、異種マンモスアニメ3話出てくるモンスター。三級九品身長十丈ぐらいある。修行していない者には倒せないほど強いモンスター。このせいで内門弟子試練クリアすることが不可能になって数百年の間に合格者がいないという。 霊剣派の先祖が氷風谷のボス設定するときに、二級九品を三級九品書き間違ったのでは?と霊剣派の人たちによく言われる望月ぼうげつこ) 鬼(きえん) 石木(しゃくぼくえん) 望月吼(ぼうげつこう) 声 - 郝祥海 金線赤錬きんせんせきれんじゃ原文は「金線赤煉九尾天狐(くびてんこ)

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「精怪(モンスター)」を含む「霊剣山」の記事については、「霊剣山」の概要を参照ください。


精怪

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千年狐 〜干宝「捜神記」より〜」の記事における「精怪」の解説

廣天こう てん物語となる主人公1人周王朝時代にある国の公(君主)と妾の間に生まれた子であるが、生まれた時からの姿をしており、国が滅ぶ凶兆として殺害されそうになった所を紆余曲折経て生き延びた普段尻尾無数にあるの姿をしており、母親そっくりの姿に変化することも出来る。自身性別女性だが、作中出会った人々の殆どに男と間違われている。 1000年生きている故に博識かつ冷徹で、邂逅する人間たち翻弄して戯れる一方抜けている所もあり、召使いとして雇われても雑用すら満足にこなせないなど、人間社会への適応力は低い。特に武術センス師父をしてポンコツ言わしめる壊滅的だが、本人には全く自覚が無いどころ伸び代大きいと前向きに捉えている。 物語司馬氏晋王朝時代廣天近所に住む張華と言う博学人物知恵比べをしようと、人間化けて張華の元を訪問しようするところから始まる。 華表か ひょう)/炭片(たんぺん)/神木しんぼく燕国昭王の墓陵入り口建っている樹齢1000年神木を伐って作られ高札看板の様な物。その樹齢と元神木であるが故に言葉発して廣天語り合い時には身体ぶん回し人間や精怪とも戦うアグレッシブな看板廣天とは産まれたころよりの付き合いで、唯一無二親友とも言える存在であった。人と知恵比べ行こうとする廣天諫める。後に晋帝指示受けた兵に焼かれて炭片となるも生きており、そこから新芽出した状態で廣天肌身離さず持ち運んでいる。旅の途上では牛車轢かれ粉砕され、またも死にかけるが、医者によって鉢に移植され一命取り止めている。その後も鉢に植わった状態で成長している。 鵞鳥の鬼がちょうのれい) 第一話などに登場道士が来ることを知った孫休悪戯のために殺され人間女物衣装供物埋葬された雄の鵞鳥の鬼霊魂)。廣天に連れられて冥府逝き、後に華山冥府使者として働くこととなる。 雀 鵞鳥の鬼友人鵞鳥とともに赤雀部下として冥府働いている。 渾沌こんとん冥府大帝仕え冥府使者1人死期が近いまたは既に亡くなった者の魂を抜いた幽霊となった者を捕まえ冥府へ運ぶのが仕事産まれた時は目も足も鼻も耳も口もない妖でもでも無く雌雄も無い不定形生物だったが、阿紫拾われ育てられ人の姿で冥府仕えることになった正体は人の体にか尻の形をした顔を持ち羽の生えたような姿である。冥府仕事ブラック悩み、度々転職を口にしている。華表同様、廣天とは生まれた頃からの付き合いで「使者ちゃん」と呼ばれ親しくしている。 獙獙へいへい廣天より長く生きるの精怪。モフモフとした見た目や行動は非常に愛嬌たっぷりで見る者全てがその胸や腹に顔を埋めたくなるほどであるが、大変な怪力持ち主で、本人も自らを恐ろしい怪物認識している。ある宿の二階部屋現れては夜な夜な宿泊客の命を奪っており、その手掛かった者は皆幸せ包まれた様な不可解な顔で息絶えていた。ある日宿泊客として現れ宋大賢に力勝負敗れ人間見下していた自身傲慢さ悔いると共に、自らの考え正すため旅に出る(日数は3泊4日と、ちょっとした旅行程度)。 歩く時の地響きは「ノッチノッチ」とやや間の抜けた緩い擬音表現され字体丸み帯びた緩い印象のものが使われている。 阿紫(あ し) 悠久の時生きる伝説妖狐。元々は人間で誰にでも優しく面倒見の良い女性だったが、人間争い止めようとして死んでしまい、その後巨大な妖狐の精怪として転生した渾沌育ての親で、生まれたばかりの廣天の命を神木や山の生き物達と現世繋ぎ止め1人でもある。冥府大帝とは旧知間柄で仲が良く、カレピの王霊孝と共に冥府住み着いており、時折人界出て晋帝接触し意のまま操っている。 王霊孝(おう れいこう漢代人物兵士阿紫影響で耳と尾、口元様になった元人間阿紫のカレピとして、冥府にも出入りしている。 (うそ) 廣天同じく千年上生きるカワウソの精。変化の術を身につけて以降自身の住む湖の周辺出没して人間追いかけ脅していたが、次第二本足で走る事そのもの楽しさ感じようになった。 俔(けん) 山の霊気長寿となったネズミ成長した廣天再会し1000年前廣天出生について語る。山の神(後の冥府大帝)の依頼阿紫と共に小国宮廷に赴き、そこで起きた悲劇目の当たりにする冥府の門番 人の冥府の門番務め女性。黒い衣装手袋を身に着け、顔も左目だけを出して他は髪で隠している。冥府の門の上設置され楼閣入り勤め果たしている。周式に連れてこられた生者廣天神木宋定伯通すまいとしたが宋定伯論破されたのち現れ渾沌言葉で3人が生きたまま冥府へ入ることを許している。直後王霊孝によって門番役目放棄したとして私的に制裁された。 冥府の守衛達 門番とともに冥府の門を守る牛頭馬頭

※この「精怪」の解説は、「千年狐 〜干宝「捜神記」より〜」の解説の一部です。
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