妖怪
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妖怪(ようかい)は、日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象、あるいは、それらの現象を起こす不可思議な力を持ち科学で説明できない存在のことである。妖(あやかし)、物の怪(もののけ)、魔物(まもの)とも呼ばれる。
注釈
- ^ 草双紙の分類の一つ。安永から文化にかけての約30年間に出版された。それまでの青本などに洒落本などの影響が加わり大人向けの言語遊戯などを取り入れた作品が多く見られた。
- ^ 古語では神留まる(かんづまる)
- ^ 磐境の境は境界や坂を意味し、このときの坂も神域との境界の意味を持つ。
- ^ 神籬の籬も垣の意味で、同様に神域との境界を意味する。
- ^ 結界としての神祭具でもある。
- ^ ヨーロッパやその他の大陸は、城壁の中に居住していることが多く、集落と自然環境が隔絶されている。
- ^ 町奉行が管轄した町場(町)に設けられた、時間制限で閉じられてしまう集落の出入り口にある門。門限の語源となっている。
- ^ 配置や間取りや構造が、自然と居住空間の境が曖昧な作りになっている。
出典
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- ^ 民俗学研究所 (1956), pp. 403–407(索引では「霊怪」という部門の中に「霊怪」「妖怪」「憑物」が小部門として存在している。)
- ^ a b 小松和彦 (2011), p. 20.
- ^ 『今昔物語集』巻14の42「尊勝陀羅尼の験力によりて鬼の難を遁るる事」
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- ^ 香川雅信 (2011a), pp. 42–44.
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精怪(モンスター)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 09:32 UTC 版)
ブリザードマンモス 原文は「異種猛犸象」、異種マンモス。アニメ3話で出てくるモンスター。三級九品。身長十丈ぐらいある。修行していない者には倒せないほど強いモンスター。このせいで内門弟子の試練をクリアすることが不可能になって数百年の間に合格者がいないという。 霊剣派の先祖が氷風谷のボスを設定するときに、二級九品を三級九品に書き間違ったのでは?と霊剣派の人たちによく言われる。 望月狐(ぼうげつこ) 鬼猿(きえん) 石木猿(しゃくぼくえん) 望月吼(ぼうげつこう) 声 - 郝祥海 金線赤錬蛇(きんせんせきれんじゃ) 原文は「金線赤煉蛇」 九尾天狐(くびてんこ)
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精怪
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「千年狐 〜干宝「捜神記」より〜」の記事における「精怪」の解説
廣天(こう てん) 物語の核となる主人公の1人。周王朝の時代にある国の公(君主)と妾の間に生まれた子であるが、生まれた時から狐の姿をしており、国が滅ぶ凶兆として殺害されそうになった所を紆余曲折を経て生き延びた。普段は尻尾が無数にある狐の姿をしており、母親そっくりの姿に変化することも出来る。自身の性別も女性だが、作中で出会った人々の殆どに男と間違われている。 1000年生きているが故に博識かつ冷徹で、邂逅する人間たちを翻弄して戯れる一方、抜けている所もあり、召使いとして雇われても雑用すら満足にこなせないなど、人間社会への適応力は低い。特に武術のセンスは師父をしてポンコツと言わしめる程壊滅的だが、本人には全く自覚が無いどころか伸び代が大きいと前向きに捉えている。 物語は司馬氏の晋王朝時代に廣天が近所に住む張華と言う博学の人物と知恵比べをしようと、人間に化けて張華の元を訪問しようとするところから始まる。 華表(か ひょう)/炭片(たんぺん)/神木(しんぼく) 燕国 、昭王の墓陵入り口に建っている樹齢1000年の神木を伐って作られた高札・看板の様な物。その樹齢と元神木であるが故に言葉を発して廣天と語り合い、時には身体をぶん回して人間や精怪とも戦うアグレッシブな看板。廣天とは産まれたころよりの付き合いで、唯一無二の親友とも言える存在であった。人と知恵比べに行こうとする廣天を諫める。後に晋帝の指示を受けた兵に焼かれて炭片となるも生きており、そこから新芽を出した状態で廣天が肌身離さず持ち運んでいる。旅の途上では牛車に轢かれて粉砕され、またも死にかけるが、医者によって鉢に移植されて一命を取り止めている。その後も鉢に植わった状態で苗に成長している。 鵞鳥の鬼(がちょうのれい) 第一話などに登場。道士が来ることを知った孫休に悪戯のために殺され、人間の女物の衣装を供物に埋葬された雄の鵞鳥の鬼(霊魂)。廣天に連れられて冥府に逝き、後に華山で鳥の冥府の使者として働くこととなる。 雀 鵞鳥の鬼の友人。鵞鳥とともに赤雀の部下として鳥の冥府で働いている。 渾沌(こんとん) 冥府大帝に仕える冥府の使者の1人。死期が近いまたは既に亡くなった者の魂を抜いたり幽霊となった者を捕まえ、冥府へ運ぶのが仕事。産まれた時は目も足も鼻も耳も口もない妖でも獣でも無く雌雄も無い不定形の生物だったが、阿紫に拾われ育てられ人の姿で冥府に仕えることになった。正体は人の体に桃か尻の形をした顔を持ち羽の生えたような姿である。冥府の仕事をブラックと悩み、度々転職を口にしている。華表同様、廣天とは生まれた頃からの付き合いで「使者ちゃん」と呼ばれ親しくしている。 獙獙(へいへい) 廣天より長くを生きる狐の精怪。モフモフとした見た目や行動は非常に愛嬌たっぷりで見る者全てがその胸や腹に顔を埋めたくなるほどであるが、大変な怪力の持ち主で、本人も自らを恐ろしい怪物と認識している。ある宿の二階の部屋に現れては夜な夜な宿泊客の命を奪っており、その手に掛かった者は皆幸せに包まれた様な不可解な顔で息絶えていた。ある日、宿泊客として現れた宋大賢に力勝負で敗れ、人間を見下していた自身の傲慢さを悔いると共に、自らの考えを正すため旅に出る(日数は3泊4日と、ちょっとした旅行程度)。 歩く時の地響きは「ノッチ、ノッチ」とやや間の抜けた緩い擬音で表現され、字体も丸みを帯びた緩い印象のものが使われている。 阿紫(あ し) 悠久の時を生きる伝説の妖狐。元々は人間で誰にでも優しく面倒見の良い女性だったが、人間の争いを止めようとして死んでしまい、その後に巨大な妖狐の精怪として転生した。渾沌の育ての親で、生まれたばかりの廣天の命を神木や山の生き物達と現世に繋ぎ止めた1人でもある。冥府大帝とは旧知の間柄で仲が良く、カレピの王霊孝と共に冥府に住み着いており、時折人界に出ては晋帝と接触し、意のままに操っている。 王霊孝(おう れいこう) 漢代の人物で兵士。阿紫の影響で耳と尾、口元が狐の様になった元人間。阿紫のカレピとして、冥府にも出入りしている。 獺(うそ) 廣天と同じく千年以上生きるカワウソの精。変化の術を身につけて以降、自身の住む湖の周辺に出没して人間を追いかけ脅していたが、次第に二本足で走る事そのものに楽しさを感じるようになった。 俔(けん) 山の霊気で長寿となった老ネズミ。成長した廣天と再会し、1000年前の廣天の出生について語る。山の神(後の冥府大帝)の依頼で阿紫と共に小国の宮廷に赴き、そこで起きた悲劇を目の当たりにする。 冥府の門番 人の冥府の門番を務める女性。黒い衣装と手袋を身に着け、顔も左目だけを出して他は髪で隠している。冥府の門の上に設置された楼閣に入り勤めを果たしている。周式に連れてこられた生者の廣天と神木、宋定伯を通すまいとしたが宋定伯に論破されたのち現れた渾沌の言葉で3人が生きたまま冥府へ入ることを許している。直後、王霊孝によって門番の役目を放棄したとして私的に制裁された。 冥府の守衛達 門番とともに冥府の門を守る牛頭と馬頭。
※この「精怪」の解説は、「千年狐 〜干宝「捜神記」より〜」の解説の一部です。
「精怪」を含む「千年狐 〜干宝「捜神記」より〜」の記事については、「千年狐 〜干宝「捜神記」より〜」の概要を参照ください。
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