宋一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:45 UTC 版)
「千年狐 〜干宝「捜神記」より〜」の記事における「宋一族」の解説
饅頭屋を営む人間の一族。先祖代々、精怪に縁が深く、一族の多くが何らかの形で廣天やその周辺の人々と世代を越えて関わりを持つ。動物好きな者が多く、しばしば悶絶する場面が描かれている。 宋無忌(そう むき) 宋大賢の祖先と思われる東周時代の豪傑。阿柴が潜入した国の宮廷で公の身辺を警護する任に就いている。 見た目も言動も豪傑そのもので、いかなる状況でも泰然自若としているが、実は本物の宋無忌の正体を隠すための影武者、虫も殺せない。 宋大賢(そう たいけん) 名の知れた豪傑。自称、友や主君も喰らって刃を振るってきた羅刹。ある時泊まった宿で夜な夜な化け物が現れ宿泊客が亡くなると言う部屋に宿の主人から断りもなく泊めさせられる。真夜中に現れた獙獙の愛らしい姿と怪力によって二重の意味で殺されそうになるが、辛くも勝利する。その後は獙獙にヒントを得て、ばけものまんじゅうの製造販売を始めて宋家を発展させる。 弓兵 晋帝の精怪狩りに動員された兵士の一人。名前は語られていないが、容姿で一族の者であることが示唆されている。廣天を仕留めるよう命じられるが「狐だけは殺してはならぬ」という祖父からの言いつけを破れず、狙いを外して取り逃がした。その言から大賢の孫である可能性がある。 宋大善(そう たいぜん) 晋代の宋家当主で無忌の影武者と賢の子孫。先祖の事業をさらに拡大し、官庁との繋がりを持つまでに至っている。息子の恩師である胡博士が行方不明になった際、捜索のために山へ入り、獙獙と邂逅する。時系列上、上記の弓兵と近い世代と思われるが具体的な関係は不明。 宋定伯(そう ていはく) 宋大善の長男。鬼(幽霊)を見る事ができる力(視鬼)を持った15歳の少年で普段は便利屋として生計を立てている。金銭に目ざとく悪賢い性格で、しばしば能力を悪用して詐欺紛いの行為も行っているが、困っている幽鬼を見ると見過ごせずに世話を焼く面もある。幼い頃はその能力によって人ならざる存在を引き寄せ、恐怖すると共に周囲から孤立する日々を送っていた。そのため父親に河に落ちて死んだことにしてもらい胡博士の元で過ごした後、一人立ちした。
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