音楽・演劇・舞踊・落語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 音楽・演劇・舞踊・落語の意味・解説 

音楽・演劇・舞踊・落語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:45 UTC 版)

日本酒」の記事における「音楽・演劇・舞踊・落語」の解説

胡飲酒』(こんじゅ)(雅楽) - 唐楽で、天平年間林邑仏哲伝えた林邑楽八曲」の一つ。胡 (西域) 人が酒に酔ってこの曲を演奏する様を舞にした、一人舞の舞楽でもある。 『猩々』(しょうじょう)(能) 『安宅』(あたか)(能) - 山伏に身をやつした義経主従奥州平泉逃げのびる際、北陸道安宅の関通ろうとすると、怪しまれ止められる弁慶関守富樫山伏について問答をし、偽の勧進帳読み上げ必死危機乗り越えようとする。その姿に感銘受けた富樫は、義経主従とは知りつつも関の通過許し詫びのしるしとして一行に酒を振る舞う。その酒を豪快に飲み干した弁慶は、お礼にと延年の舞披露しつつ一行をせき立て奥州落ち延びていく。歌舞伎勧進帳』の原作。 『棒縛』(ぼうしばり)(狂言) - 主の留守に、家来太郎冠者次郎冠者が酒を盗み飲みするので、ある日主人外出に際して太郎冠者を棒に縛り付け、また次郎冠者後ろ手縛って出かける二人縛られたまま、何とか酒を飲もう色々と工夫してついに酒のふたを開け互いに飲ませ合い、すっかり酔って歌うは舞うはの騒ぎとなり、主の悪口言い合っている所に当の主人帰ってくる。歌舞伎にもほぼ同じ筋書きのまま取り入れられたほか、宝塚少女歌劇最初に飲酒テーマになった演目としても著名。 『笹の露』(地歌・箏曲) - 文化文政時代に、京都活躍した盲人音楽家菊岡検校地歌として作曲八重崎検校が箏の手付をした手事ものてごともの)の大曲和漢様々な故事から、酒にまつわる箇所を色々引いて酒の徳を讃えた曲。「笹の露」とは酒の美称でもあり、またこの曲の別名を「酒」ともいう。2ヶ所の長大手事楽器だけで奏される長い器楽間奏部) は技巧に富むかたわら三味線と箏の掛け合いが非常に多く、これは酒を差しつ差されつするさまを表しているといわれる。 『勧進帳』(歌舞伎および長唄) - 1840年天保11年初演四世杵屋六三郎作曲歌舞伎十八番一つ人気が高い。内容は能の『安宅』に同じ。また長唄の曲としても知られ演奏会長唄のみ演奏されることも多い。 『新版酒餅合戦』(しんぱんさかもちがっせん)(長唄常磐津節義太夫節 掛け合い曲) - 昭和40年代現代邦楽作曲家杵屋正邦の作品。酒をはじめとする食品擬人化した曲。きな粉元年あずきの末、自慢のし合いがもとで、酒一族と餅一族座敷が原で合戦繰り広げる。それを聞きつけた白大根練馬介の御台所白妙の方が、人参赤姫ゴボウ黒姫などの女武者引き連れて仲裁入り争い治まり平和になる。 『黒田節』(福岡県民謡) 『禁酒番屋』(落語) - 酒の持込禁止をするために設けられ番屋の目をごまかそう努力する様子面白い。 『試し酒』(落語) - 「うちの下男久蔵大酒飲みで5升は飲み干せる」と自慢する近江屋主人に、尾張屋主人本当に久蔵が5升飲めるかどうか賭け持ちかける当の久蔵戸惑って「少し考えるので待っていてほしい」と言い残して表に出て行くしばらくして戻って来た久蔵見事に5升の酒を1升ずつ飲み干してみせる。賭け負けた尾張屋が「どうしてそんなに酒が飲めるのか。さっき出て行った時に何かしたのか」と尋ねると、久蔵は「酒を5升も飲んだことがなかったので、表の酒屋試しに5升飲んできた」 『親子酒』(落語) - 酒好き親子息子酒癖の悪いのを憂えた父親提案でが二人で禁酒するが、ある日息子が出かけている間に父親は酒を飲み始めてしまう。そこに帰ってきた息子取引先勧められるままに酒を飲んで酔っている。口論挙句父親女房向かって婆さん、こいつの顔はさっきからいくつにも見える。こんな化け物身代渡せない」。息子負けずに「俺だって、こんなぐるぐる回る家は要らねぇ」。 『二番煎じ』(落語) - 寒い冬の晩、夜回り当番面々番小屋で鍋をつつきなが禁止されている酒を飲んでいると突然廻り方同心(侍)がそこを訪れる。あわてた一同は鍋と酒を隠そうとするが酒だけは隠し切れないとっさに「これは煎じ薬でございます。」というと「そうか、身共(わたし)もここのところ風邪気味じゃ。町人吟味したいといって酒を口にする。「うむ、結構なだ。もう一杯ふるまわんか」と、結局同心は鍋も見つけ、酒も鍋もすっかり平らげてしまう。「もう煎じ薬がございません」と告げると「しからば、いま町内ひと回りしてまいる。二番煎じておけ」。 『芝浜』(落語) - 魚屋の勝は大の酒好き仕事もろくにしない。ある朝女房叩き起こされ渋々市場向かったが、浜辺大金入った革の財布を見つけ、飛んで帰って宴会を開く。翌日二日酔い起き出した勝は女房に、こんなに呑んで支払いどうする気かと言われる拾った財布の金のことを訴えるが女房は、そんなもの知らない金欲しさあまりに酔って夢を見たんだろと言う。勝は愕然とするがついに納得つくづく反省して断酒決意し死にもの狂い働き始める。三年後の大晦日の晩。今では表通りに店を構え、生活も安定するまでになった。妻は「話しがある」と、三年前の財布の件について真相を勝に話した十両盗めば首が飛ぶといわれた当時拾った金の横領露見すれば死刑だ。勝が酔い潰れている間に長屋大家相談し大家財布役所届け、妻は勝の泥酔乗じて財布なぞ最初から拾ってない」と言いくるめることにした。落とし主現れなかったために役所から下げ渡され財布見せられた勝は、道を踏み外しそうになった自分立直らせてくれた妻の機転強く感謝する。妻は懸命に頑張ってきた夫をねぎらい久し振りに酒でもと勧める。はじめは拒んだ勝だったが、やがておずおずと杯を手にする。「うん、そうだな、じゃあ、呑むとするか」といったんは杯を口元に運ぶが、やはり飲まずに杯を置いてしまう。「どうしたの?」「よそう。また夢になるといけねえ」

※この「音楽・演劇・舞踊・落語」の解説は、「日本酒」の解説の一部です。
「音楽・演劇・舞踊・落語」を含む「日本酒」の記事については、「日本酒」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「音楽・演劇・舞踊・落語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「音楽・演劇・舞踊・落語」の関連用語

1
2% |||||

音楽・演劇・舞踊・落語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



音楽・演劇・舞踊・落語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本酒 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS