装飾の手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 23:19 UTC 版)
描かれる題材はアニメ、ゲーム(特にアダルトゲーム・ギャルゲー)・漫画のキャラクターや関連するロゴ、それらの製作会社・ブランド名のロゴなどがある。ボンネット・ドア・リアガラス・リアウイングなどにカッティングステッカーやカラーステッカーを貼り付けたものがほとんど(エアブラシなどでの塗装を行っているものは稀)である。また、すぐに脱着ができるマグネット貼付で行う場合もある。マグネット以外でも、カッティング、フルカラーをイベント前日に貼り、イベント終了後は剥がす例もある。 ライトアップなどの一般的なドレスアップがあわせて行われることもある。 キャラ系の作例としては、次のようなものがある。 キャラクターやロゴなどのシルエットをカッティングシートでカットしたもの 多くの痛車がこの方法を用いた装飾を行っている。またオークションなどでも多数出回っており、カッティングシートを購入せずとも完成したものを入手することも比較的容易な為、初心者を始め、痛車の装飾には多用される。 業者などに依頼し、フルカラーステッカーまたはエアブラシアート(塗装)を用いるもの こちらは比較的上級者向けの本格的なものであり、カラーである故に仕上がりに期待できる反面、車体外装用の特殊なシートやインクを用いるため、コストが高くなるデメリットがある。 カッティングステッカー、フルカラーステッカー、エアブラシなどによる装飾の欠点としては、次のような要素がある。 面積が大きいステッカーを使う場合、気泡が入る事があるため、貼り方次第では汚く見えてしまうことがある。このため、中にはプロに依頼してステッカーの制作から貼り付けまでを一貫して行う方法もある。 アダルトゲームやギャルゲーなどのキャラクターを書く場合、「同一タイトル(またはシリーズもの)」「同一ブランド(メーカー)」のキャラクターにするなど明確なコンセプト・テーマの統一性を出さないと車のデザインが破綻する恐れがあり、その補正にもコストがかかるため、慎重な作業が必要である。 エアブラシでの装飾を行う場合、ボディに直接塗装を施すため、完全に装飾を消すにはボディ再塗装などのコストもかかる。 ゲームメーカー及びアニメ制作会社の会社ロゴについては、商標などの理由から公式HPなどで使用を規制しているメーカーもあるため、商標権や著作権などの知的財産権に絡むトラブルの恐れがある。 地方自治体によっては、営利・非営利を問わず、自動車等へのラッピングが屋外広告物条例や景観条例等によって規制されている場合があるほか、アダルトゲームなどの有害図書に関連するラッピングが青少年健全育成条例に抵触する場合もあるため、十分な注意が必要である。 以上の作例は一番典型的であるが「観衆受け」を重視しているため、基本的に車のデザインとしては破綻している痛車が多い。それ以外にも各種のロゴ、デザイン化したキャラクター名などで装飾した場合、一見しただけではそれと分からない場合がある。これは広義の痛車とみなされる場合が多いが、否定する者もいる。結局のところ様式を定義する機関やメディアがないため、自己の判断や周りの意見で痛車か否かを判断しているのが現状である。またアダルトゲームまたは家庭用ゲーム専門のメーカーをスポンサーにしてレース活動をしているチームも存在するが、そのゲームのキャラクターがデザインされた車両も痛車と呼ばれることがあり定義が曖昧である。 内装もオーナーの嗜好によりさまざまだが、特に痛車で見られるケースとしてぬいぐるみだけでなくキャラクターやコスプレを模倣した等身大のフィギュア(ラブドール)を乗せる、シートカバーにキャラクターがプリントされた等身大シーツや抱き枕を流用する点が挙げられる。この他にも、キャラクターが着ているコスプレそのものを載せたり、クッションなどを載せることもある。さらに、電気系統では、単純に光を放つためのLEDやネオン管、さらには、カーオーディオ・AVシステムに力を入れる者も多く、側面や後部の窓に液晶ディスプレイを設置して映像(アニメ)を流し、そのためにパソコンを車載する例も見られる。 ナンバープレートも希望ナンバー制度を利用して作品やキャラクター、企業・団体などに関連した語呂合わせの番号で登録することがある。
※この「装飾の手法」の解説は、「痛車」の解説の一部です。
「装飾の手法」を含む「痛車」の記事については、「痛車」の概要を参照ください。
装飾の手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/27 13:57 UTC 版)
後輪後輪への装飾は最も多く見られるもので、ディスクホイールなどを用いて後輪全体をキャンバスに見立て、これに装飾を施すことにより、側面から見た場合に最も大きな装飾が行える。 ディスクホイールは高価であるため、市販のホイールカバーでスポーク部分を覆う方法も見られる(26インチ車以上)。 小径車では、塩ビ板やアクリル板などを加工してドーナツ状の板を作り、スポークの間に挟む方法も用いられる。 インチによって異なるが、スポークカードを作ってスポークに挟む方法や、絵柄やロゴマークなどを貼り付けた画用紙を100円ショップなどで売られている硬質カードケースに入れてスポークに挟み、スポークの位置を確認しつつ、穴をあけ結束バンドで固定する方法もある。この方法は比較的安価で済み、軽量なので車体の重量増は気にならない。 前輪26インチ以上の自転車では、前輪は舵取りの機能を損なう恐れがあるため(横風やジャイロ効果の影響を受ける)、ディスクホイール化などの大きな装飾は向かず、スポークに小さめのカードなどを貼り付けたものが散見される程度である。 小径車ではこれらの影響を受けにくく、むしろ後輪に比べて付随する部品の少ない前輪の方が装飾スペースが広く取れるため、後輪と同様の装飾が行われることが多い。 いずれの場合も、車輪への装飾は走行中の視認性が悪いため、停車時にホイールの向きを修正してディスプレイする必要がある。 フレームフレーム自体は表面積が小さいため、作品タイトルなどの文字を貼り付ける程度である。 前三角や後三角の空間に、この形に合わせた台形や三角形の板を取り付けて、これに装飾を施す方法も用いられる(ロードレーサーのゼッケンプレート取り付けと同じ)。 その他前カゴ:シティサイクルの場合、前カゴにも装飾を施すことで、実用性を損ねずに進行方向から見た際のアピール度を確保できる。 フェンダー:フェンダー部も表面積が限られ、また形状も細長い曲面であるため、主に文字等による装飾が多いが、リアフェンダーから車軸方向に車輪を包み込むように板などを貼ることで側面の装飾スペースを確保する技法もある(車輪とは異なり走行中にも認識しやすい利点がある)。 サドル:サドル上面に装飾を施す場合、こすれに対する対策が必要。シティサイクルなどの大型のサドルでは、背面に文字などを入れる場合がある。 荷台:電装系の装飾がある場合、荷台に電池や回路等を収容した箱などを設置する事が多く、この箱にも装飾を行うことがある。 デコチャリ化:自転車本来の形状をそのまま用いず、板や箱状のものを多数搭載して、これに装飾を施すもの。 装飾アイテムカラーステッカー:大型のステッカーは専門業者に依頼して作成することで、耐候性の優れた1枚ものを入手可能だが、いわゆる版権モノなどは権利者への配慮で断られることが多く、その場合は家庭用プリンタで出力可能なサイズのフィルムラベルに分割印刷したものを複数枚貼り合せて自作する(耐候性については、選定したフィルムラベルの性能やプリンタインキの特性などに左右される)。 カッティングシート:大型のものは業者に発注することも可能だが、安価な家庭用カッティングプロッタも販売されているため、これらを使って自作したり、簡単な形状のものであれば手作業で切り出すことも可能。 電装品:ネオン管やLEDなどの発光体、オーディオアンプやスピーカーなどの音響製品、液晶モニタなど その他:目的となる作品やキャラクターのグッズ(クッション、抱き枕カバー、etc)などを飾ることもある。雑誌の読者を対象として通販で販売される例もある。
※この「装飾の手法」の解説は、「痛チャリ」の解説の一部です。
「装飾の手法」を含む「痛チャリ」の記事については、「痛チャリ」の概要を参照ください。
- 装飾の手法のページへのリンク