登場人物及び妖怪など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:32 UTC 版)
「放課後退魔録」の記事における「登場人物及び妖怪など」の解説
雨神丈斗(あまがみ たけと) 主人公。紅椿学園に通う高校2年生。 サヤたちによって妖怪の存在を知る。その後、妖魔のせいで妖怪化し眠りについた恋人の夏芽を元に戻すことを決意。そのために必要な妖魂を集めるうちに力をつけ、最後には地球を救う働きも見せた。 妖怪としての素質があったため、エレメントの吸収・照射や結界を魔法円なしでできる。 彼自身の強さに加え様々な妖怪たちの助けもあり、妖怪間のもめごとは「アマタケ」の名前を出すだけで治まってしまうほどに、一目置かれる存在となった。彼を慕って集まった妖怪たちの連合アマタケ連合は、かつてできた妖怪たちの集まりとしては最大級。 妖怪格闘ランキング0位。これはランキング1~5位の妖怪たちが全員「試合はしないが、丈斗の実力は自分以上だ」と表明したことによる。 丈斗の家系は代々妖怪化しやすい系譜。妹の妙子は昔に妖怪化してしまっており、丈斗は妖怪が見えるようになるまで認識できなかった。 酔うとその時の記憶が飛ぶ。 桜宮サヤ(さくらみや サヤ) 丈斗と同学年の幼げな顔立ちで小柄な少女。妖魔術クラブの第2代会長。人工精霊を使って戦う。使い魔は柴犬の姿の妖怪のピーチ。 ウサギが大好きで、私服はウサギづくめで学校でもウサミミを付けている。さらに部室にはロッカーいっぱいにウサギのぬいぐるみを持ち込んでおり、その全てに名前が付いているらしい。そのため「ウサバカ」と呼ばれることもある。ウサミミには妖怪を見るための装置が内蔵されているが、それもいつもウサミミをつけていることを正当化するためのようだ。 だが九堂よりも妖力があり、複数の人工精霊を召喚できさらに八卦占いをできたりなど、実力面は申し分ない。 かつて、好きになった人を妖怪に喰われた。そのことを妖怪ではないサヤは覚えていないが、九堂とともにその人を喰った妖怪を退治したことが入部のきっかけだった。彼女のウサギ好きも、その人の名前が「宇佐見」だったからなのではないかと、自ら推測している。 たびたびエロ発言をして九堂や五郎八にハリセンで叩かれる。 九堂よしえ(くどう よしえ) 眼鏡におかっぱ頭の妖魔術クラブのメンバー。丈斗たちより一学年上。パソコンで魔法円を描いて照射する戦法を多く用いる。財閥の令嬢。 以前妖魔退治をした際、首から下を妖魔に喰われてしまったが、サイボーグ手術をして蘇生した。たとえ心臓が止まっても、数日で復活できる。サイボーグ化によって視力は3.0になっていて、眼鏡は妖怪を視るための装置。 どうやら彼女の悲恋と体を喰われた時の話は関係があるようだが、詳しくは語られていない。 卒業後は、発達した技術を学びにメラ星へ留学した。 兄は泌尿器科医。妖魔術クラブのパソコンは彼の使い古しを譲り受けて改造したものであり、消去し忘れた画像データ(サヤたちは「邪念の塊」と呼んでいる)が度々出てくる。 彩音寺夏芽(さいおんじ なつめ) 丈斗と同じ学年で、彼の恋人。彼女の家も妖怪化しやすい体質の持ち主である。 中学生の頃、姉を階段から突き飛ばして殺してしまう。だが姉は妖怪化したので両親は彼女の存在を忘れ、夏芽自身も庭に姉の死体を埋めて、そのことを忘れた。だが姉はデビモに復活させられ、良心の呵責に耐えきれなくなった夏芽はデビモに取り込まれる。丈斗に救い出されるが、心を閉ざした夏芽は急速に妖怪化し、校庭の一角で繭のような姿で眠りに就く。 その後、丈斗が集めた妖魂によって人間の姿を取り戻す。半妖怪となった彼女は再び母と暮らし始めるが、母はこれまでの生活との歪みにストレスをためて体を壊してしまう。そして夏芽は、人間としての「夏芽」ではなく妖怪の「ナツメ」として生きることを決意し、一人暮らしを始めた。 寺流五郎八(てらながれ いろは) 丈斗たちの一学年後輩の少女。長身で髪を三つ編みにしている。妖怪好き。 妖魔術クラブに依頼をしたことで彼らと知り合い、サヤが作った妖魔術クラブの会員章が可愛かったので入部した。 実は彼女はメラ人、それも記憶を封印されてベロルのスパイとして地球に送りこまれた子供の1人だった。だが記憶を取り戻した彼女は、ベロルの任務遂行命令を拒み、妖魔術クラブと地球のためにベロルとの戦いを決めた。 「邪念の塊」と丈斗のせいでトラウマを負った。 霧山遊子(きりやま ゆうこ) 紅椿学園の卒業生で、妖魔術クラブの創始者。メラ星人で、本名はアルフィーナ。遺伝子構造が日本人に似ていたため、日本に派遣された。 メラ星と地球のコンタクトを円滑に進めるため、妖魔術クラブを創始する。妖魔術クラブの使う武器や法術は霧山がメラ星から持ち込んだものである。 ルヨン メラ星の殺し屋の半妖怪。百八枚のお札をそれぞれ使い魔にして、それを使って戦う。ベロルに丈斗を殺すよう依頼されるが、丈斗に救世主としての素質を見出し、依頼を断って殺し屋をやめた。 その後デオドアに妖魔術師として呼ばれる。カウラを倒そうとするも敗れるが、最後は生きてデオドアを脱出した。 島城美也乃(しましろ みやの) 馬首山(ばとうさん)に住む少女。妖怪を見られる体質で、父親が妖魔になったことや母親が殺されたことにおぼろげながら気づいていた。最期は、縊鬼とともに丈斗の撃ったエレメントで死んだ。 ダリオ デオドアの開発技師。カウラに攻撃を仕掛けるが、返り討ちにあい死ぬ。だがサイボーグ技術で蘇生した模様。 (る)にてわずかに登場し、命の恩人の丈斗を実験台にしたいという意思を述べた。 遊天童子(ゆうてんどうじ) 丈斗に憑く妖怪。金髪でベリーショート、ウエイトレスのようないでたちで、背中に赤い番傘をさしている。甘党で特におはぎが好物。普段は普通の人の姿だが、虎の頭をした獣人に姿を変えることもできる。 丈斗の先祖にあたり、丈斗の家系の人々を見守ってきた。だが、唯々諾々と周囲に流されるようなつまらない人間は生きていてもしょうがない、という考えも持っている。番傘には白字で「極楽浄土」の4文字が書かれており、そこにこれまで見守ってきた人の妖魂のうち透明なものをはめ込んでいる。このコレクションはその人を最後まで見守ったということの証のようなものとのこと。 右腕を千切られた丈斗に、自分の右腕をあげた。 月華に恋心を抱く。ウエイトレス姿は彼との約束によるもので、さらにおはぎも月華との出会いがきっかけで好きになったようだ。一人称は「俺」だが、性別は不詳。 ミョウラ 豹柄のミニワンピースを着た美女の姿の妖怪。豹に姿を変えることもできる。遊天とは古い友人。 強い力を持っていると噂されるが、決闘を申しこまれると負けを認めて試合を放棄してしまうので、その実力は未知数。 地下校舎に住んでいたが、「なんか面白そうだから」と丈斗の家に居候し始めた。 モーギ 紅椿学園周辺の妖怪の兄貴分の牛鬼。かつては格闘で名を馳せていた。 妖怪狩りを強行する丈斗の討伐をしようとするが、ぬらりひょんの口車でそれをやめて、代わりに丈斗がこれ以上無駄な妖怪狩りをしないように見張るため、丈斗の家に居候する。 ぬらりひょん 目立たない老人の妖怪。その見た目とは裏腹に、妖怪総大将の座についている。のらりくらりとしているが、実は腹黒かったりする面もある。 デビモ 地下校舎に巣食って学園に災厄をまき散らしていた妖魔。夏芽を取り込んで知恵がつき、妖魔術クラブを苦しめていたが、丈斗の働きによって夏芽を取り戻されてしまう。その後、妖魔術クラブの兵器の中の人工妖魂を喰らい巨大化するも、丈斗に倒される。 デビモは、妖魔術クラブが「デビルモンスター」を略して付けた名前。 縊鬼(くびれおに) 駅のホームなどにいる、疲れた人を殺す妖怪。馬首山に住むものは、元は美也乃の父親で、ベロルによって妖魔兵器にされていた。忠誠を誓っていたベロルに捨てられ、最期は丈斗に撃ち抜かれた。 カウラ 星天使の中でも非力なもの。エレメンタルを自由に操れる。デオドアに召喚された後、密かにリリスとリカーラを召喚しデオドアを乗っ取った。 彼はかつて人間であった。永遠の愛を誓ったリリスを自分の国と引き換えに殺し、それから永きにわたって業を受け続けてきた。丈斗と同化し、その業は丈斗に引き継がれることになった。 リリス 星天使。情報をどこにでも飛ばす能力があり、その後物質転移能力にも目覚めた。カウラとともに業の輪廻の中にいた。ナツメと同化する。 リカーラ 星天使で「黒い光の神」とも呼ばれる。攻撃・防御に長ける。地球侵攻に向かったが、その後カウラの命により、五郎八を守ることとなる。
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