登場人物名の表記法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 02:19 UTC 版)
この作品では、登場人物名は「(苗字)+(仮名or官職名)+(諱)」で表記され、名が挙がる場合(特に口語)では諱より仮名や官職名が用いられる。 現代では歴史上の人物名を表記する場合、一般に「仙石 秀久」のように「(苗字)+(諱)」で表される。正しくは「(苗字)+(仮名or官職名)+(諱)」(例:仙石権兵衛秀久)であり、特に諱は朝廷の公式文書などで用いられるにすぎず、もっぱら日常会話などでは苗字か仮名、官職名が用いられるのが一般的だった(センゴクは権兵衛、秀吉は籐吉郎または筑前守、信長は上総介または弾正忠)。また、諱を避けるためでもある。 詳しくは諱#日本における諱の歴史 や、避諱#日本での例を参照のこと。 一方で、出家し俗名(本名)とは別に仏教徒としての戒名(法名)を持っていた武田晴信(武田信玄)を武田法性院信玄、上杉輝虎(上杉謙信)を上杉不識庵謙信などのように、本名の苗字と戒名を混ぜている本作の独自表記も見られる。例えば、本作中の他の大名や武将(織田弾正忠信長など)とあわせた表記をこの二人にするならば、武田信玄は「武田大膳大夫晴信」、上杉謙信は「上杉平三輝虎」のようになる。戒名(法名)の場合は武田信玄が「徳栄軒信玄(法性院信玄は死後)」、上杉謙信が「不識庵謙信」であり、本名における氏姓名は用いられない(本名をそのまま戒名とする人物の場合はその限りではない)。 他、信長の妹であるお市の方が織田家ではなく夫の浅井家の人間であることを強調するために夫の苗字を使用し「浅井市」と名乗るなど、本作での名は必ずしも史実に忠実ではない。江戸時代以前の日本では婚姻関係を結んでいる夫婦であっても源頼朝の妻・北条政子が生涯北条であったように、婿養子でもない限りは婚姻後に配偶者の氏や苗字に改めることはなかった。
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