減壓症とは? わかりやすく解説

げんあつ‐しょう〔‐シヤウ〕【減圧症】

読み方:げんあつしょう

航空機宇宙船潜函(せんかん)の中などの高圧環境から常圧に戻る時間が早すぎると、血中窒素気泡となり血流障害されて起こる症状。→潜函病

「減圧症」に似た言葉

【減圧症】(げんあつしょう)

生体急激な気圧低下遭遇した際に発症する疾病
高高度上昇したエビエーターや、地上帰還したサブマリナー見られる

直接の原因は、大気中に含まれる窒素や、潜水艦用いられるヘリウムである。
こうした成分呼吸通じて血液中に溶け込み気圧が急低下する"沸騰"して血管閉塞させる。

この疾病により、初期軽症段階関節痛現れる
脳への酸素供給滞ってアルコール似た酩酊目眩幻覚思考力低下などを伴う事も多い。
重篤場合チアノーゼ呼吸困難などの症状呈し神経系骨格などに永続的な後遺症を及ぼす。

一度発症する自然治癒しない疾病であり、発症予想される場合は常に医師治療を必要とする。
現状地上よりも気圧高めた環境下で高濃度酸素吸入させる「高気圧酸素療法」以外に有効な治療法存在しない
この処置可能な医療機関限られており、また高額設備を必要とする関係で受け入れ可能人数少ない。

幸いな事に、人間普通に起こし得る行動で減圧症に至る事はほとんどないとされているが、さすがに午前中にスキューバダイビング午後に登山」とまでなれば発症の危険が大きい。
同様の理由から、潜水行ってから24時間経過するまでは航空機搭乗すべきではないとされている。

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予防・緩和の手段

減圧症の発生事前に予防したり、症状の進行緩和するための手段としては以下のような方法がある。


減圧症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 12:18 UTC 版)

減圧症(げんあつしょう、: decompression sickness)は、減圧障害の一種で、減圧によって体内にある窒素ガスなどの生理的に不活性なガスが過飽和の状態となり、その気泡が組織内や血管内に形成され引き起こされる障害[1]。略称はDCS[1]


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 鈴木 信哉. “潜水による障害、再圧治療”. 一般社団法人 日本高気圧環境・潜水医学会. 2020年1月2日閲覧。


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