クロロぎ酸トリクロロメチル
分子式: | C2Cl4O2 |
その他の名称: | ジホスゲン、Diphosgene、Trichloromethyl chloroformate、Chloroformic acid trichloromethyl ester、Chloridocarbonic acid trichloromethyl ester、(Trichloromethoxy)formic acid chloride、Chloroformic acid trichloromethyl、Chloridocarbonic acid (trichloromethyl) |
体系名: | クロリド炭酸(トリクロロメチル)、クロリド炭酸トリクロロメチル、クロロぎ酸トリクロロメチル、(トリクロロメトキシ)ぎ酸クロリド |
ジホスゲン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 14:41 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ジホスゲン | |
---|---|
![]() |
|
![]() |
|
優先IUPAC名
Trichloromethyl carbonochloridate
|
|
別称
クロロギ酸トリクロロメチル
ホスゲンダイマー Trichloromethyl chloroformate |
|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 503-38-8 ![]() |
PubChem | 10426 |
ChemSpider | 21154424 ![]() |
UNII | PO4Q4R80LV |
EC番号 | 207-965-9 |
RTECS番号 | LQ7350000 |
|
|
|
|
特性 | |
化学式 | C2Cl4O2 |
モル質量 | 197.82 g/mol |
外観 | 無色液体(常温) |
密度 | 1.65 g/cm3 |
融点 | −57 °C, 216 K, -71 °F |
沸点 | 128 °C, 401 K, 262 °F |
水への溶解度 | insoluble |
危険性 | |
GHSピクトグラム | ![]() ![]() |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H300, H314, H330 |
Pフレーズ | P260, P264, P270, P271, P280, P284, P301+310, P301+330+331, P303+361+353, P304+340, P305+351+338, P310, P320, P321 |
主な危険性 | toxic |
引火点 | 32 °C (90 °F; 305 K) |
関連する物質 | |
関連物質 | COCl2, Cl2 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジホスゲン(Diphosgene)は炭素と酸素と塩素の化合物である。ホスゲンダイマーとも呼ばれる。常温で無色の液体であり、有機合成の有用な試薬として用いられている。また、ホスゲン同様に毒性が強いため化学兵器として使用されたこともある。
生産と用途
ジホスゲンは、紫外線の下でクロロギ酸メチルを急速に塩素化させることによって生成する。また、ジホスゲンを熱分解するとホスゲンが生成する。 ホスゲンを使用する反応に代替物質として利用される。たとえば、イソシアン酸塩からのアミン生成、塩化カルボニル化合物から第二級アミン生成、カルボン酸から酸塩化物の合成、ホルムアミドからイソシアン化物の合成などが挙げられる。
一当量のジホスゲンは分解によって二当量のホスゲンとなる。
- ジホスゲンのページへのリンク