ジフェニルシアノアルシンとは? わかりやすく解説

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ジフェニルシアノアルシン

分子式C13H10AsN
その他の名称DCClark IIクラークII、Diphenylcyanoarsine、Diphenyl(cyano)arsine、Diphenylarsino cyanide、Cyanodiphenylarsine
体系名:ジフェニルシアノアルシン、ジフェニル(シアノ)アルシン、ジフェニルアルシノシアニド、シアノジフェニルアルシン


ジフェニルシアノアルシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/09 23:44 UTC 版)

ジフェニルシアノアルシン
識別情報
CAS登録番号 23525-22-6
特性
化学式 C13H10AsN
モル質量 255.15 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジフェニルシアノアルシン(diphenylcyanoarsine)とは、ヒ素原子に、フェニル基が2つと、シアノ基が1つ結合した化合物である。

用途

ジフェニルシアノアルシンは、嘔吐剤くしゃみ剤に分類される化学兵器の1つである[1]。これを大日本帝国軍は「あか剤」と呼称し、保有していた[1][2]

曝露

ジフェニルシアノアルシンは、ニンニクと苦みのあるアーモンドの混ざったような臭いがすると言われる[3]

  • 最小刺激濃度:0.1 mg/m3
  • ICt50:30 mg・min/m3 (30秒曝露)
  • ICt50:20 mg・min/m3(5分曝露)
  • LCt50:10 000 mg・min/m3(推定値)
症状
眼や粘膜の刺激、鼻汁くしゃみ頭痛、胸部圧迫感、吐き気、不快感[3]

廃棄

大日本帝国軍が保有していた他の化学兵器と同様に、敗戦時に処分した「あか剤」も後の時代に発見された事例が有る。ヒ素化合物であるジフェニルシアノアルシンを廃棄するに際しては、ヒ素の適切な処理を必要とする[1]

出典

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