法華宗_(陣門流)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 法華宗_(陣門流)の意味・解説 

法華宗陣門流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 15:12 UTC 版)

法華宗陣門流(ほっけしゅうじんもんりゅう)は、日蓮を宗祖(高祖)とし、日陣(にちじん)(1339年1414年)を派祖(門祖)とする、仏教の日蓮門下の一派である。本尊三宝尊である。法華経題目南無妙法蓮華経)を唱えること(唱題)を正行(しょうぎょう)とする。

概要

陣門流では、三宝の第一を、は久遠実成本仏釈迦牟尼世尊とし、正法ととらえている妙法蓮華経(法華経)とし、日蓮大聖人(陣門流の使用する日蓮の呼び方)とする。教義は釈迦本仏論勝劣派である。

日陣本圀寺京都市日静を師として修学し、日静より遷化に先立ち越後国三条本成寺新潟県三条市)を与えられ、日陣門流を興す。応永13年(1406年)、日陣はでの布教のため、本禅寺を創建する。

沿革

  • 1253年(建長5年)に宗祖日蓮により立宗。
  • 1297年(永仁5年)に日印山吉定明長久父子の協力を得て越後国三条長久山本成寺(初祖日朗<六老僧>の四長本山)(新潟県三条市)を建立する。
  • 1318年(文保2年)~1319年(元応元年)に日印高齢日朗に代わり、征夷大将軍宮将軍守邦親王の世の鎌倉幕府執権得宗北条高時の前で他の諸宗のを論破(いわゆる鎌倉殿中問答)(弟子の日静が書き留める。)し、日蓮門下の宗門の危機を救う。
  • 1406年(応永13年)に亡き日静の弟子日陣本禅寺京都府京都市)を建立する。
  • 1542年(天文11年)に本成寺9世日覚が京の後奈良天皇に召されて講説をし、大僧正の位を賜る。
  • 1872年(明治5年)に一宗一管長制により、日陣門流は日蓮門下の諸門流と連合する。
  • 1874年(明治7年)に日陣門流は勝劣派に属する。
  • 1876年(明治9年)に管長設置により、日陣門流は本成寺派と公称し、勝劣派は解体する。
  • 1898年(明治31年)に本成寺派は法華宗と改称する。
  • 1941年(昭和16年)に宗教団体法により、法華宗と本門法華宗と本妙法華宗が合同し、法華宗と公称する。
  • 1951年(昭和26年)に法華宗から独立し、法華宗(陣門流)と公称する。

宗祖

陣門流では高祖(こうそ)とも呼ぶ。

派祖

陣門流では門祖(もんそ)と呼ぶ。

日蓮(宗祖)から日朗総本山越後国三条長久山本成寺初祖)、日印(同開山)、日静上杉氏<藤原北家系>出身、後に除歴)の法脈である。

寺院

総本山

法華宗陣門流総本山本成寺

本山

別院

教区

日本列島を八つの教区に区分して末寺を置いている。

  • 北海教区(北海道の寺院)
  • 東北教区(東北地方の寺院)
  • 新潟教区(総本山本成寺末の新潟県下の寺院)
  • 北陸教区(北陸別院本法寺末の富山・石川・福井・岐阜各県の寺院)
  • 関東教区(東京別院本妙寺末の関東地方・静岡県東部の寺院)
  • 東海教区(東海本山本興寺末の静岡県西部から愛知県豊橋市の寺院)
  • 中部教区(愛知県下で豊橋市以外の寺院)
  • 関西教区(京本山本禅寺末で三重県以西の寺院)

関連項目

外部リンク


「法華宗 (陣門流)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「法華宗_(陣門流)」の関連用語


2
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

法華宗_(陣門流)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



法華宗_(陣門流)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの法華宗陣門流 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS