未婚化晩婚化についての結婚アドバイザー等の見解とは? わかりやすく解説

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未婚化・晩婚化についての結婚アドバイザー等の見解

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 23:52 UTC 版)

結婚」の記事における「未婚化・晩婚化についての結婚アドバイザー等の見解」の解説

平均結婚年齢年々上昇し未婚率も上昇しており、非婚化・晩婚化進んでいる。 その要因については、一般的には女性高学歴化社会進出賃金労働者化)が言われてきた。女性自身で相当程度収入得られる社会になったことで、「結婚しない生きていけない」というような状況ではなくなったこと。 不況などの経済事由に伴う、育児の(男性が行育児)困難。「大人だから結婚しなくてはいけない」という社会通念結婚強制)の希薄化女性社会的身分男性肩を並べようになったことも、結婚・出産といった女性の側の一時的なリタイヤへの不安、等多岐にわたる並びに結婚より子供だけを作るシングルファーザーなどの自治体の子育て支援などもある。 以下は、婚活アドバイザーとして、いくつも晩婚男女観察してきた白河桃子見解を、一例として挙げるあくまでも婚期遅くしてしまった男女の例であり、成人男女全体科学的に統計をとった上に、学者研究・考察したものではない。 女性の視点から見て、男性と同居することの魅力の減少男性収入不安定化男性の場合収入低くて将来の見通し不安定だと、結婚率が低くなる結婚安定させるだけの収入がないのに、結婚どころではない、ということである。それはまた、自分生きてゆくだけでも大変なのに、他の人を抱え込んで面倒を見ている余裕などない、まして子育てができるような見込みなど立たないということでもある。なお、女性の場合は、年収結婚率に相関関係みられない、とされた。この現象は、1980年代から零細農家や小規模商店男性結婚できないという形で徐々に現れていたが、日本国政府地方公共団体マスコミでは「低収入男性差別することになる」としてタブー視され、触れられなかった。 1990年頃までは、大多数男性年功序列制度により、若い間は収入低くて将来収入増える見通しがあり、収入及び将来不安視されることはなかった。だが、1990年代入りニューエコノミーへの転換グローバル化進展に伴い社会構造変化した結果少数中心的労働者大企業正社員や一部の専門職)と、多数の非中心的労働者非正規社員周辺的正社員など)が必要な状況へと変わっていった。この結果多数男性が、収入低くて将来の見通し不安定な状態になり(フリーター派遣社員契約社員名ばかり正社員など)、またそこから抜け出すことができず、結婚しづらい状況となった。 特に30歳代は男性正規就業者未婚割合が30.7%であるのに対して非正規就業者は75.6%となっている。 男性の視点から見て、女性と同居することの魅力が減少 男性が低収入結婚できない事例挙げられはするが、それは物事一面しかない、とも白河はいう。 実際には、男性正社員の職についていて収入良くても、男性自身結婚しない結婚したがらないことも増えているというのである結婚に特にメリット感じない女性と暮らすことにあまりメリット感じられない、としている男性増えているのである現代では、家庭自炊をしなくとも外食産業中食なかしょく)、コンビニなどが発達しており、家事においても洗濯機炊飯器食器洗い機掃除機などの便利な家電製品があり、また発達もしているので、女性に頼らなくとも、男性だけで十分に快適な生活成り立つので、独身男性視点から見て女性同居することのメリット減少しているとの指摘がある。 社会的圧力の減少 かつての日本には、「結婚して一人前」とする周囲からの同調圧力があった。たとえば、「結婚しない出世遅くなるということ知られている企業多く独身貫こうとするだけで勇気要った。これには扶養義務持たない身軽な人間」を要職就けることに企業経営者が抵抗感じたという事情があり、社会的な常識のような圧力が、男性全般を、結婚適齢年齢までに結婚するように駆り立てていたというのである。だが、現代では、男性そのような社会的な圧力受けていないと白河指摘している。また、圧力のある時代では、若手女性社員男性社員お見合い要員見なされる風潮があり、企業結婚相手をしばしば世話しており、結婚企業従業員統制する手段でもあった。しかし結婚話はセクシャルハラスメントになる。こうして、男性の場合いくらでも結婚回避先延ばし安易になってきている。 社内恋愛、社内結婚、お見合いの減少 岩澤美帆三田房美の『日本労働研究雑誌2005年1月号「職縁結婚の盛衰未婚化進展」などで指摘されていることだが、従来社内恋愛大切な出会いの場であった。ところが、就職氷河期原因女性社員採用減りインフォーマル付き合いも減ることにより、社内恋愛機会減少機会減少に伴い社内結婚減少したとした。同じく岩澤美帆三田房美は、上記社内結婚およびお見合い結婚減少で、初婚率低下のほとんどは説明がつくという。 女性の専業主婦志望と男性の共稼ぎ希望との齟齬。女性収入もたらして欲しい」との男性望み女性気付いていないことや応えようとしていない白河述べる。女性専業主婦希望していることを嫌がる男性統計的に見て増えてきており、結婚後も、女性労働し収入家庭もたらして欲しいと考え男性増えているのである2005年調査では、「妻には再就職して欲しい」の38%と「妻には主婦業および仕事収入を得ることを両立して欲しい」の28%を合計すると、66%ほどの男性が、女性にも収入もたらして欲しい、と思っている。それに対して女性専業主婦になって欲しいと望んでいる男性はわずか12%にすぎない。これは何も、女性年収800だの1000万円という高収入ではなく手堅く仕事をして数百万円程度稼いでくれることを男性期待しているのだろう、と白河分析している。近年日本景気では、ひとりの人間収入100万増やすことも至難であるので、女性稼ぎ有無で、一家収入可処分所得の額が1.5倍や2倍ほども異なってきてしまう。 男性女性期待するコース出典:『結婚と出産に関する全国調査国立社会保障・人口問題研究所、)年 専業主婦 再就職 両立 1987年 37%程度 37%程度 10%程度 1992年 30%程度 44%程度 11%程度 1997年 20%程度 43%程度 18%程度 2002年 18%程度 47%程度 19%程度 2005年 12%程度 38%程度 28%程度 2015年 10%程度 37%程度 33%程度 専業主婦志望する女性にとっては男性収入低く将来の見通し不安定だ結婚相手として認識しづらくなる、と山田昌弘表現した。但し、応えようとしない、つまりは専業主婦願望女性統計希望理由統計はないので、齟齬大きさ実態不明女性結婚観変化 白河桃子指摘。『負け犬の遠吠え』(酒井順子著)、『だめんず・うぉ〜か〜』(倉田真由美著)により、結婚への意識男性への意識DVをはたらくなどのダメ男性避けたい)が変化しているという。

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