新生ドロンボー一味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 00:55 UTC 版)
「夜ノヤッターマン」の記事における「新生ドロンボー一味」の解説
ヤッターマンにおしおきをするべく、レパードが自分たちの先祖が名乗っていた組織の名前を復活させた。登場時の口上は「清く正しく美しく、ドロンボーがいる限り、この世にヤッターマンは栄えない。闇を払い、この世界に新たなる夜明けを!」。これは第1作目や第2作目におけるヤッターマン登場時の口上とほぼ同じである。 レパード 声 - 喜多村英梨 本作品の主人公。ドロンジョの子孫である9歳の少女。 母・ドロシーの教育もあって、素直で優しい心を持って育った。非常に聡明で真っ直ぐな性格をしており、弱気を見せるガリナを一喝するなど、強いリーダーシップも持ち合わせている。その行動は時として無茶苦茶なほど大胆であり、ヴォルトカッツェやエレパントゥスも舌を巻くほど。しかし内面はまだ幼い少女であり、時には大人のヴォルトカッツェとエレパントゥス、あるいは年長者のガリナとアルエットを頼ったり、甘える素振りを見せることもある。また、終盤にはガリナを異性として意識しているかのような描写も見られた。ヴォルトカッツェが作った煙管風のシャボン玉吹き器がお気に入り。 当初はヤッターマンに強い憧れを抱き、病気の母を救ってほしいとヤッター・キングダムに赴くも、門前払いを喰らい母を失う。この出来事を機に「ドロンボー一味こそ本当は正義の味方なのでは?」と考え直し、ドロンジョの名を受け継いで新生ドロンボー一味を結成する。 全ての真相を知り、ドクロベエを倒した後、ガリナ達の幸せの為、ヤッター・キングダムには残らず、再び辺境の地にある自宅に戻り普通に暮らすことになった。 ヴォルトカッツェ 声 - 平田広明 ボヤッキーの子孫である25歳の男性。誕生日は4月1日。血液型はB型。相方のエレパントゥスと共にドロシー・レパード母子に仕えており、ドロシーからもらったドライバーを形見として大切にしている。 新生ドロンボー一味の結成を機に先祖の名「ボヤッキー」を名乗る。先祖とは似つかず長身で容姿端麗だが、材料とドライバー一つであらゆるメカを作り出す才能や(悪知恵も含めて)頭の回転が速く機転が利く点、出べそである点、スケベで女好きな性格などは受け継がれている。一方で裁縫は苦手で、旅立ちの時点で彼が仕立てたドロンボー一味の服装は貧相な出来になっていた。 初代ドロンボー一味を意識した行動をするため、「ヤッターマンでんせつ」を参考に下ネタを発するように努めたり、「ポチッとな」などのフレーズを使うようになる。初代ドロンボー一味と同じく、資金稼ぎのために旅の先々で手品のようなトリックを使ったインチキ商売も行うが、景気の悪いヤッター・キングダムでは客足もなく、人を騙しきることもできないため、商売にならない。 最終決戦ではドロンボーメカの代表格とも言えるダイドコロンを完成させ、ヤッター兵を始めとするヤッター十二神将側のメカを次々と破壊し、最後は自爆による特攻で残った十二神将のヤッターパグを全滅させた。 「ジョシコーセー」という単語に無意識の執着心を持っており、第11話でヤッター兵が誤って挿入したVHSテープの映像で女子高生を知ることになる。ドクロベエを倒した後は、一旦は辺境の地に戻り、その後は新たな夢である「全国の女子高生とお友達になる」目的に向けて歩き出すことになった。 エレパントゥス 声 - 三宅健太 トンズラーの子孫である29歳の男性。誕生日は3月3日。血液型はAB型。相方のヴォルトカッツェと共にドロシー・レパード母子に仕えており、ドロシーからもらった手作りの黒いリストバンドを形見として右手に着けている。 新生ドロンボー一味の結成を機に先祖の名「トンズラー」を名乗る。先祖から受け継いだ巨体と無双の怪力に加えて動きも俊敏で、肉弾戦では前面に出て戦うことが多い。拳による渾身の一撃は、小さな岩山程度であれば粉々に粉砕できる。出べそである点まで共通しているが、気は優しく、周囲を立てて偉ぶらないものの言うべきことははっきり言う、頼れる兄貴的存在。メカ戦でドロンボーメカが破壊された際、吹き飛ばされた仲間たちを手早く確保するポジションも担う。 初代ドロンボー一味を意識した行動をするため、「ヤッターマンでんせつ」を参考に、語尾に「〜でまんねん」を付けて話すようになる。 最終決戦ではヤッター十二神将のリーダー格・イチロー将軍との白兵戦において相手がサイボーグであるにもかかわらず優勢のまま、ほぼ無傷で勝利した。 オダさまに対しては、成長を願う慈しみの言葉と共にヨダレを垂らす(つまりは食べたいと思う)ことがたびたびあり、食べ頃を待って過保護に接していたが、ヤッター十二神将に捕まり、処刑寸前にその思いをぶちまけてからは嫌われている。ドクロベエを倒した後は、一旦は辺境の地に戻り、その後は新たな夢である「全国のブタを食べる」目的に向けて歩き出すことになった。 ドクロベエ 声 - ホリ かつて初代ドロンボー一味を従えていた黒幕。表向きは初代ヤッターマンに倒されたことになっており、時の経過と共に半ば忘れ去られていたが、第10話でヤッター・キングダムの支配者である「ヤッターマン」としてレパードたちの前に姿を現した。 第1作目のドクロベエと同一人物であり、宇宙人(XYZ星人)である。ただし、それまでの姿よりも加齢のせいか痩せて、片眼鏡を使っている。かつてと同様に阪神ファン。また、度々物真似をする。 かつてドロンボー一味を利用し、地球誕生時の爆発に巻き込まれバラバラになったドクロストーン(自身の体のパーツ)を集めて母星に帰ったものの、今まで邪魔したヤッターマンへのリベンジのために地球に戻る→ヤッターマンへの挑戦(の末、母星へ帰還)を繰り返した末、役立たずのドロンボー一味に見切りをつけて追放。準備を整え大規模戦争を起こし、ついにヤッターマンを倒し、人類に壊滅的ダメージを与えた。 さらに生き残った(そしてなおも自身を迫害した)少数の人間を苦しめるためヤッターマンを名乗り、ヤッター・キングダムを創設。ヤッターマンを徹底的に神格化しつつ、人間を酷使して自分のエネルギーを作らせ、最終的に死滅させることで復讐を遂げようとするなど過去の作品に比べ、より利己的で残忍な性格になっており、自分が悪人という自覚もしていない。 最終決戦では数百メートルにまで巨大化し、新生ヤッターマンと交戦。片腕をケンダマジックで拘束され、ヤッター・メトロポリスの外にまで引きずり出されて、片眼鏡をかけた目を破壊され、巨大なドクロ雲を伴う爆発と共に消滅した。 オダさま 声 - たかはし智秋 レパードのペットとして飼われている子ブタ。片言で人語を話すことができる。木登りが好き。レパードたちの住む地域の風習で妙に崇められて育ち、丸々と太っている上に少々性格が高慢。スケベでませた部分もある。 しかしながらヤッター・キングダムに連なるトンネルを示唆したり、偵察、陽動、オモッチャマと協力して牢屋の鍵を奪うなど、単なるブタに留まらない活躍を見せる。初代ドロンボー一味の絵に描かれた「おだてブタ」に反応する仕草を見せており、おだてブタの「ブタもおだてりゃ木に登る」ポーズも実行している。 ペットとして飼われるようになったきっかけは、レパードが小さい頃、「壁の向こう」に出向いたヴォルトカッツェが痩せ細った状態で発見し連れ帰ったことから(第4話より)。
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