支援要員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 01:20 UTC 版)
「機動戦艦ナデシコの登場人物」の記事における「支援要員」の解説
ナデシコの戦闘を間接的にサポートする縁の下の力持ち。 ウリバタケ・セイヤ(瓜畑 セイヤ) 声:飛田展男 ナデシコの整備班班長。29歳。身長177cm、体重68kg。好きな食物はそば。嫌いな食物は岩おこし。町工場を経営しているが、いわゆる「裏の改造屋」としてスカウトされ、口うるさい女房から逃げるようにナデシコに乗艦した。マッドサイエンティストならぬマッドエンジニア。ディストーションブロックやフィールドランサーなど、数々の発明でナデシコの危機を救うため、少々の使い込みは黙認されていた(ただし、Xエステバリスのような失敗作もある)。フィギュアやジオラマの制作も得意でヒカルからは「ウリピー」と慕われていた。妻子持ちにもかかわらず自由恋愛を主張し、更にはヒカルを口説こうとしたが、見事にフラれている。MITの受験に7回失敗している(その後、入学したかどうかは不明)。美人の奥さんの名前はオリエで、子供は3人。劇場版の頃にはトリプル入学の予定。奥さんには、キスもしていないのになぜか求婚したという設定がある。いつも趣味にお金を注ぎ込んでしまうため、妻と折り合いが悪く第1話ではかなり険悪な状態だった。一旦家に戻った後、再びナデシコに乗る時はお互いに心を通い合わせる姿を見せた。「こんなこともあろうかと」と言うチャンスを常に狙っている。次回予告のナレーションを担当。なお、同じ飛田展男が演じていたのに引っ掛けて、次回予告時に「君は刻(とき)の涙を見る…」という『機動戦士Ζガンダム』の次回予告のキメ台詞のパロディで、「刻(とき)の涙を君は見る…」というセリフを言ったことがある。 自分では仕事と趣味とははっきり区別していると思っており、仕事にオタク趣味を持ち込むガイを軽蔑していたようで、エステバリスをガンガー呼ばわりするガイを徹底的に無視して付き合わなかった。ガイの戦死直後はまともに取り合わないなど冷淡ではあったが、白鳥九十九を見てすぐにガイの面影を見出すなど心から嫌っていたわけではない。 劇場版では、妊娠中であるセイヤの妻や子を気遣ったルリの判断によりスカウトされなかったが、後から聞きつけて奥さんに引っかき傷をつけられながらも参加を決意し、ルリ達に先んじてナデシコCに乗り込んでいた。 イネス・フレサンジュ 声: 松井菜桜子 ナデシコの医療・科学担当。27歳。身長172cm、体重54kg、3サイズはB85、W60、H86。好きな食物は火星丼。嫌いな食物はタコ。金髪の白衣美人。一部の艦内クルーからは「ドクター」と呼ばれていた。 無類の説明好きで、艦内放送「なぜなにナデシコ」の解説役も務める。なにかにつけて専門用語を交えた解説を行うせいで、クルーたちから「説明おばさん」と揶揄され煙たく思われていた。その癖、皆が説明を求める状況では現れないなどかなり屈折している。8歳までの記憶を失っているせいか、他人に対しては極めてドライな性格。 元々はネルガル所属の科学者で、相転移エンジンやグラビティブラストなどナデシコのメインシステムの研究開発にも大きく関わっており、やはり科学者だったアキトの両親とも故知の関係であった。名前の由来は1980年代に活躍したスーパーモデルのイネス・ド・ラ・フレサンジュから。火星の生き残りでナデシコが火星を訪れたときに乗り込むこととなる。ボソンジャンプの基礎理論を立証した有能な人物である。一見すると大人の女性であるが、意外に少女趣味でアキトとルリにピースランドのおみやげとしてクマのぬいぐるみを頼んだりしている。 実は、アキトが火星時代に出会った少女、「アイちゃん」の成長した姿である。木連の兵器「ヤドカリ」がYユニットに侵入しハッキングした際に起きた、主人格と記憶が統合されてしまった事故(通称、記憶マージャン)により無くしていた記憶を取り戻した。 劇場版では、ユリカやアキト達と同様死亡したものとされていたが、これは「火星の後継者」から守るためにネルガルが死亡扱いにしただけであり、実際は生存してネルガルの研究を手伝っていた。ナデシコC受領の際にハーリーとウリバタケのボソンジャンプの手助けをした。 漫画版では、大和のスパイとしてユリカを拉致。最期はキャプテン・ガヴァメントこと大和のダイゴウジ・ガイに倒される。 ドラマCD『続・お洒落倶楽部』では、『ドリームハンター麗夢』の綾小路麗夢をするも年齢制限や長期の入手困難のせいかマイナー呼ばわりされてキャラが変わるほど怒った。 プロスペクター 声:小野健一 本名不明。43歳。本人曰くプロスペクターという名は「ペンネームのようなもの」。艦内では「プロスさん」と呼ばれている。ネルガル重工からの出向者として艦内では会計・監査役を担当した。高度な能力を持つが性格に問題があるナデシコクルーの人選を担当した人物でもある。ノリは軽いが計算高く切れる人物で、重要な局面では度々その鋭さや意志の強さを覗かせる。会計担当らしく経費絡みの話にはうるさく(これは名前の由来である心理学用語に起因している)、なぜか電卓ではなくソロバン(宇宙ソロバン)を愛用する。ナデシコを取り戻す際、率先して行動を起こし、肉体的な強さを披露したり、ラーメン屋台を引いたりと芸達者な一面も見せた。以前ネルガル重工火星支部司令代行をしていたが、それ以外の過去も不明であり、本作品で一番謎の多い人物。 口ではネルガル社の利益ばかりを主張しているが、会長秘書であるエリナがクルーとして乗り込んだ際には真っ先に疑惑を抱き、上層部が隠している事実を暴露するよう仕向けた。かつてはネルガル本社のコンピューターにハッキング(クラッキング)を掛けたこともあった。 劇場版では、クルーの再勧誘の他、メグミとホウメイガールズのバックバンドのギター役として参加していた。 ホウメイ 声:一城みゆ希 ナデシコの艦内食堂のコック。中華料理が基本だが、パエリアも作れるなど、艦内では世界中の料理を振舞う事が出来る。それはかつて戦争で若い兵隊が戦死した時、彼が最期に食べたいと言ったパエリアを作れなかった事に起因する。そのために食堂には世界各地の調味料がすべて取り揃えてある。アキトにとっては師匠のような存在で「シェフ」と呼んでいた。また、世話を焼くのが好きなタイプでクルーのよき相談相手となっていた。 終戦後はレストラン「日々平穏」を経営する。メグミとホウメイガールズのバックバンドにもキーボード役で参加した。 セガサターン用ゲーム『やっぱり最後は愛が勝つ?』では、彼女もヒロインの一人として攻略可能である。 漫画版では、コックではなく宇宙軍提督(漫画版ナデシコの料理長は外代チーフ)。単身火星から生還したナデシコとそのクルーに興味を持ち、終盤には大和の機動要塞に戦艦ごと特攻、若者たちに未来を託す。
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