山梨実験線とは? わかりやすく解説

山梨実験線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 04:59 UTC 版)

超電導リニア」の記事における「山梨実験線」の解説

総距離 - 42.8 km急勾配 - 40最小曲線半径 - 8,000 m 最小曲線区間には、約10度カントつけられている。より実用的な試験のため実験センターには長さ80 mのプラットホーム乗降設備整っている。18.4 km先行区間から、より実用的な試験対応するため42.8 km延伸した(18.4 km先行区間500 km/h走行したとすると2分程度終端まで達してしまう)。先行区間では、一般の人が試乗時速500 km体感することができる。 変電所は現在、実験センター隣接して設置されているが、延伸後は2か所となる予定である。

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山梨実験線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 01:08 UTC 版)

リニア実験線」の記事における「山梨実験線」の解説

宮崎実験線での成果と、それに関する1987年昭和62年)の運輸大臣石原慎太郎発言受けて1988年昭和63年)から運輸省超電導磁気浮上式鉄道検討委員会委員長: 東京大学教授松本嘉司)を発足させて、新実験線において必要とされる技術開発要素と、そのために実験線に必要とされる要件定めた委員会では、500 km/h走行する時間が3分間必要だ判断し500 km/hまでの加速減速必要な距離を考慮すると、新実験線の延長40 km程度が必要であると決定したその上で将来的長距離高速鉄道目指すならば、急勾配区間トンネル区間での試験不可欠であるとして、実験線そういった条件を含むこと、40 km程度実験線建設には巨額経費が必要であることから、実験線将来的営業線に転用できる見込みがあること、地元用地買収等に協力すること、などを実験線位置選定方針として定めた1987年昭和62年10月国土庁超電導リニア技術開発に関する全国調査行い、これに取り組む意思があると表明した全国18道府県が、実験線候補地とされた。 この時期路線構想があったのは、後述の3箇所の他、大宮 - 成田空港埼玉県茨城県千葉県)、小千谷 - 柏崎 - 上越新潟県)、北九州 - 宮崎 - 鹿児島福岡県大分県宮崎県鹿児島県)のルート。 そして1989年平成元年2月委員会で、北海道札幌市-千歳市間)・山梨宮崎の3箇所候補地絞られた。最終的に同年8月委員会で、将来的中央新幹線への転用可能性考慮して山梨県実験線の場所として選定された。山梨選定され理由としては、トンネル走行実験必要性挙げられている。なお北海道札幌新千歳空港を結ぶ空港連絡鉄道転用できる、積雪寒冷地実験が可能であるというメリットがあった。 検討過程で、石原運輸大臣北海道肩入れしていたが、山梨への誘致には元自民党副総裁である金丸信大きな役割果たしたとされる山梨県は、134億円の無利子貸し付けおよび工事に際して発生した残土廃棄場など総額200億円ほどの支出行った1990年平成2年11月に、山梨実験線が着工された。しかし用地取得などが難航したことから、1992年平成4年7月になって、全区間42.8 kmのうち、中間部分の18.4 km先行区間として、この部分のみを完成させることになった1996年平成8年7月に、超電導磁気浮上式鉄道山梨実験センター開所し、11月からは牽引車両が牽引する形で、MLX01走行試験始まった。 翌1997年平成9年)から本格的な走行実験が行われた。車輪での走行実験から着手し続いて浮上式の実験開始し次第加速していき、年内有人531 km/h無人550 km/h記録達成した。これにより、宮崎実験線持っていた記録有人無人ともに上回り、さらに磁気浮上式鉄道有人走行最高記録であったドイツトランスラピッド記録や、鉄道有人走行最高記録であったフランスTGV記録上回って鉄道世界最高速度記録となった。 山梨実験線では、宮崎実験線行えなかった実験取り組んでいる。複線となったことを利用して高速列車同士すれ違い実験実施しており、1998年平成10年12月には相対速度966 km/h1999年平成11年11月には1,003 km/h2004年平成16年11月には1,026 km/h達成している。またトンネル区間利用してトンネル内の圧力変動車両への影響評価している。宮崎実験線では電力変換所は1箇所のみであったため、変換所間でのわたり試験模擬的なものしか実施できなかったが、山梨実験線では2つ電力変換施設所在地は1箇所)を設置しており、この間での列車受け渡し実験行っている。また複数列車同時制御試験実験センター設置され待避線利用した追い越し試験行っている。 2005年平成17年3月には、国土交通省超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会により実用化のめどが立ったとの評価を受け、2007年平成19年1月には実験線先行区間以外の区間一般区間)への延長工事着手した1998年5月より抽選による無料試乗会不定期に行われていたが、技術開発工事への専念理由2007年平成19年4月をもってこれを一旦終了した9年実施され試乗会では、関係者一般あわせて14万人以上が参加していた。その後2014年11月から体験乗車再開した2006年平成18年4月27日、山梨実験線の全線上野原市 - 笛吹市)を完成させることがJR東海から発表され2008年5月30日着工し2013年8月29日から全線走行試験開始された。

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