古代ギリシャの人物
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「オリンピア・キュクロス」の記事における「古代ギリシャの人物」の解説
デメトリオス 声 - 小野大輔 本作の主人公。海際の小村トリトニアに住む壺絵師見習いの青年。村の代表選手としてオリンピックへの出場を要求されるほどの超人的な運動神経をもつが、戦争やそれ並みに殺伐としたオリンピックを嫌うため、村の人間からは「草食系オタク」と揶揄される。また、本職の絵の腕前はお世辞にも良いとは言えず、師匠やテオフィロスからは何度も廃業を勧められている。 雷に打たれるとオリンピックが開催される時代の東京にタイムスリップする能力が身に付き、そこで出会う文化や思想、協議法や競技方法を古代ギリシャで実践するようになる。なおタイムスリップする時代は決して古代ギリシャでの時間経過に対応しておらず、1964年と2020年を何度も行ったり来たりするなど一定しない。そのなかでも特に手塚の助言や円谷の自死には強く衝撃を受け、絵師および競技者として大成するにはどちらにも向き合う必要があるという考えに至り、アテネで自己研鑽を積むこととなる。 テオフィロス 声 - 片桐仁 トリトニアの村長。衰退する村を豊かにすることを第一とし、デメトリオスを無理やり競技者に転向させようとしたり、オリンピックに匹敵する競技会の開催を画策するなど苛烈な性格。 アニメ版の『別冊』では、ほぼ全話に登場。恐妻家の一面を覗かせ、妻に競技会計画を理解されず隣村の村長より稼ぎが格段に少ないことを不満がられている。 村人からの人気は低く、デメトリオスには競技参加賞のはずれカードにされたり、村長を投げる競技などを発案され、ぞんざいに扱われる。 アポロニアス 声 - 嘉納みなこ テオフィロスの一人娘。デメトリオスが密かに慕う相手だが、彼の友人であるアンペリウスとの結婚が決まっている。 アニメ版の『別冊』では女性が運動をしていけないという風潮に逆らい運動競技をしたいとデメトリオスに強く要求し、デメトリオスの近現代日本体験での発案で女性でもできる競技としてフラフープ運動をする。また競技会では観戦客をもてなすための馬車観光ツアーガイドを務める。 プラトン デメトリオスがアテネで出会った哲学者兼レスラー。物質的な豊かさを優先するアテネの現状に危機感を覚え、金には代えられない文化の尊さや師ソクラテスが語った「魂の配慮」を市民に啓蒙しているが、中々聞き入れられずにいる。 芸術は感覚的満足感を与えるだけで中身が伴わず、アテナを堕落させソクラテスを追い詰めた元凶と考えていた。しかしタイムスリップしてきたソクラテスや手塚との対話によって、芸術による弁証は可能であることに気づかされる。さらにデメトリオスの姿から運動が弁証に比肩しうる表現である考え直すようになり、ルールに則ったレスリングで不正試合を戦い抜いたり、卓司に教えられたプロレスをデメトリオスらと展開したりすることで「魂の配慮」を実践するようになる。 ソクラテス プラトンの師である哲学者。本編以前に良き社会の実現のために人間の真の在り方と向き合う「魂の配慮」を説いていたが、有害な思想と判断されたことで投獄され、服毒自殺を遂げた。啓蒙活動に苦戦するプラトンの前に手塚と共に現れ、芸術の可能性を示す。 スパルタ人 アニメ版のみの登場。スパルタを支配する戦闘民族で、大阪弁(関西弁)をしゃべる。体力はデメトリオスをも凌駕する。 とてもまずい豚の血のスープ(メラス・ゾーモス)を食べている。 贅沢禁止であるので豪華な食事を提供されて怒るが、パン食い競走では逆手に取られて全て高級食材パンにされて食べられずに敗北している。 エリス人の傲慢な態度に不満を持っていて、エリスがトリトニアに戦争を仕掛けてきた際にはトリトニアに援軍として加勢して、エリス人を倒そうと画策する。 エリス人 本家のオリンピック発祥の地である、オリンピアを支配する民族。 アニメ版では京都弁を喋り、本家オリンピックでは牛100頭も使う牛肉料理を参加者に振舞っていたが、デメトリオスが近現代日本体験で学んだインスタントラーメン(トリトニアラーメンと名付けた、トリトニアの海の幸を使った海鮮味)の手軽さと味に驚いている。 傲慢な態度でスパルタ人には嫌われている。 トリトニアに戦争を仕掛けて潰そうとする。 山賊 騎馬に乗って強奪をする盗賊の集団 デメトリオスを拉致したがデメトリオスの説得で改心し、マラソンの先導を行う。 アポロニアス(イルカ) デメトリオスの友達のイルカ。好きなアポロニアスの名をつけられている。 アニメ版では、陸上に上がってデメトリオスを補佐したり、一緒にタイムトラベルしたこともある。 ドラクマ アニメ版のみの登場。テオフィロスのペットであるフクロウ イルカのアポロニアスと動物同士でライバル関係でもある。 デメトリオスにはイルカと共に競技会トリンピックのシンボルマークの一部やマスコットキャラクターにされる。 テオフィロスの妻 夫のテオフィロスの稼ぎが隣村の村長と比べて格段に少ないと不満に思っていて、テオフィロスを「ろくでなし」や「甲斐性無し」と恫喝する恐妻である。 女性であるが怪力の持ち主で、夫のテオフィロスを押さえ込む力を発揮する。 デメトリオスには、テオフィロスを夫婦喧嘩で押さえ込む様を古代ギリシャの5種競技(円盤投げの由来は妻が皿をデオフィロスに投げつける、デオフィロスが村中の家の屋根を飛び回って幅跳び、妻がやり投げの代わりに棒投げで逃げ回るデオフィロスに命中させる、妻がデオフィロスを捕まえてレスリングの固め技、必死に逃げ回るデオフィロスを妻が追いかけ回して走り)の由来の物語にされてしまう。 アポロニアスの母であるかどうかは設定されていない。 ゼウス 古代ギリシャの神様で雲の上にいる。 アニメ版では具体的に登場し、デメトリオスのタイムトラベルが彼の意思であることが判明する。また、かなり軽く、村長に召喚されて落雷を落としたり、デメトリオスには戦争阻止を懇願されてもぞんざいにあしらっていた。 隣村の村長 トリトニアの隣村の村長 息子がいて、稼ぎもデオフィロスより格段に良い。 最初は息子と共にトリトニアに勝負を仕掛けて、勝利の暁にはデオフィロスの娘のアポロニアスを息子の嫁にする条件で、デメトリオスと卵運び勝負をして負けて、デオフィロスに勝利の賞金を払っている。 本家のオリンピックを観戦したことがあり、環境の悪さを知っている。
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