古代ギリシャのミクソリディア旋法
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「ミクソリディア旋法」の記事における「古代ギリシャのミクソリディア旋法」の解説
ミクソリディア旋法の考えは古代ギリシャの音楽理論に由来する。古代ギリシャのミクソリディア旋法は紀元前7世紀の詩人であり音楽家であったサッフォーによって考えだされた。 しかしながら、ミクソリディア旋法として古代ギリシャ人が考えたものは、現代の旋法についての解釈とは非常に異なるものだった。 ギリシャの理論では、ミクソリディア旋法(またはミクソ・リューディア旋法)は、古代ギリシャ・ヒポリディア旋法を逆さまにした音階(または"オクターヴ種")を用いた。ディアトノン(diatonic genus、または全音階的ゲノス、ディアトニックのゲノス)では, これはパラメセー(paramése。ディエゼヴメノン(2番目と分離し4番目と連続する場合の、3番目のテトラコルド)の第一音)からヒュパテ・ヒュパトン(hypate hypaton。最低テトラコルドの最低音)へ下降する音階である。ディアトノンでは、1つの全音 (パラメセーからメセー(mése。2番目のテトラコルドの最高音))は、結合し逆さまにされた2つのリディアテトラコルド(どちらも2つの全音の下降の後に半音が来る)へ続く。 このディアトノンによる音階は大雑把に言ってピアノの"白鍵"で上のロ音から下のロ音まで(あるいはB | A G F E | (E) D C Bと)弾くことと同じあり、現代ではロクリア旋法として知られているものである。(クローマティコン(chromatic genus、または半音階的ゲノス、クロマティックのゲノス)とエンハルモニオン(enharmonic genus、または四分音階的ゲノス、エンハルモニックゲノス)のテトラコルドはそれぞれ、短三度と2つの半音の組み合わせ、および、長三度と2つの四分音の組み合わせから構成されている。)
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