収録作品・初出一覧
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いずれも『小説すばる』に掲載された。※単行本の収録順 (括弧内は掲載号) もうひとつの助走 (1999年7月号) 小説家、寒川心五郎の受賞を待つべく、店へ集まった各出版社の編集者達。寒川は消極的なことを言いながらも賞が欲しくてたまらない。編集者達は信じているというが、内心「無理だな」とつぶやく。そんな時に電話が鳴った。 巨乳妄想症候群 (2003年11月号) 巨乳妄想症候群に陥ってしまった私。友人の精神科医タムラに見てもらうが、治らず、症状は別の方向に出てしまう。 インポグラ (2004年1月号) 飲むとインポテツになる薬「インポグラ」が発明された。売れ行きは向上だったが、ある時から全く売れなくなってしまった。 みえすぎ (2000年3月号、「見える」を改題) 突然、空気中の見えないチリやホコリが見えるようになってしまった俺。当初は驚いていたが、慣れると案外面白くなくなってきた。 モテモテ・スプレー (2004年8月号) 女にもてないタカシは、なんとかもてたいと、もてる薬を手に入れる。しかし、タカシの「もてない度」は強力だった。 線香花火 (1999年9月号) 新人賞に応募し、見事受賞した新人作家、熱海圭介。受賞したことで有頂天になる熱海だったが、勤務先の上司の反応は変わらず、取引先からも馬鹿にされる。 過去の人 (2005年4月号) 作家が集まるパーティに招待された熱海圭介。熱海は受賞に誇りを持ち、目立とうと頑張った。 シンデレラ白夜行 (2004年4月号) 今日もシンデレラは、継母や姉達にいじめられていた。 ストーカー入門 (1999年11月号) 華子にふられた僕は、しぶしぶとストーカーをやらされる。 臨界家族 (2000年1月号) アニメキャラクターのおもちゃに、まんまと引っかかる人たち。川島哲也も娘の優美から、買って買ってと急かされていた。 笑わない男 (2000年5月号) お笑いコンビの拓也と慎吾は、全く笑わないホテルのボーイを笑わせようと悪戦苦闘する。 奇跡の一枚 (2001年5月号) それほど綺麗ではない顔立ちの大学生の遥香は、ある日、自分とは思えないほど綺麗な自分の写真を手に入れる。 選考会 (2004年12月号) 第1回灸英社推理小説新人賞の選考会をすることになった作家の寒川心五郎は、同様に選ばれた作家の友引三郎と轟木花子とともに選考を始める。選考委員に選ばれたことに酔いしれる寒川だったが、出版社には目論見があった。
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(括弧内は掲載誌と掲載号) 鬱積電車 (小説すばる 1994年8月号) 今日も満員となった電車。電車の中で、それぞれの鬱積された思いが交錯する。 おっかけバアさん (小説すばる 1994年1月号) ひょんなことからある歌手の舞台公演に行った婆さん。何回か繰り返し公演に行くうちに、だんだん歌手のおっかけとなって行く。 一徹おやじ (小説すばる 1995年2月号) 息子を野球選手にしたいがために、息子が幼い時から特訓を続けてきた父親。ついにドラフトの時期がやってきた。 逆転同窓会 (小説すばる 1995年6月号) 教師たちの同窓会が開かれるが、その同窓会にゲストとして教え子たちがやってくる。 超たぬき理論 (小説すばる 1995年8月号) 少年時代に狸を見た男は、狸には超能力があり、UFOの正体は文福茶釜だと信じ込む。 無人島大相撲中継 (小説新潮 1993年4月号) 船が沈没し、無人島で過ごすはめになってしまう。相撲中継の内容を全て覚えている男の相撲中継を聞いて何とか平穏に送っていたが、あるとき賭けが勃発する。 しかばね台分譲住宅 (小説新潮 1993年10月号) ある日、死体がしかばね台分譲住宅の前におかれていた。分譲住宅の評価を下げたくない住民達は、別の分譲住宅へと捨てに行こうとするが、また死体が戻ってきてしまう。 あるジーサンに線香を (小説新潮 1994年10月号) 医師の新島先生から急に日記をつけてくれと言われたあるジーサン。日記をつけて何日かたったある日、新島先生に実験に協力してくれと頼まれる。 詳細は「あるジーサンに線香を」を参照 動物家族 (小説新潮 1994年6月号) 人が何かの動物に見えてしまう主人公、しかし、自分は何の動物かわからない。ある日、いやな家族と友達関係に頭に来た。
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書き下ろしの「巻末広告」以外は、いずれも『小説すばる』に掲載された。 (括弧内は掲載号) 伝説の男 (2011年3月号) 灸英社書籍出版部に配属された青山。ミステリ小説を出版したいという青山にとって、その職場はまさに夢の職場だった。伝説の編集者であった編集長、獅子取のもとへ挨拶へ行くと、初っ端から「スポーツは出来るか」と質問された。なぜそんなことを聞いたのか。青山は後に知ることとなる。 夢の映像化 (2011年4月号) 新米作家、熱海圭介のデビュー作『撃鉄のポエム』が2時間ドラマ化する企画が出された。圭介は有頂天で、友人、親や親戚などに言いふらしてまわる。あの有名俳優に演じて欲しい、などと勝手な妄想を抱く圭介のもとに送られてきた企画書は、原作には全く忠実でなかった。無論圭介は怒りだし……。 序ノ口 (2011年5月号) 灸英社のゴルフコンペに無理やり参加させられてしまった唐傘ザンゲ。全く乗り気ではなかったが、灸英社編集長・獅子取にそそのかされてしまう。しかも向かう車には大物作家が同乗する。何とか切り抜けようとする唐傘だったが……。 罪な女 (2011年5月号) 小堺の多忙さを解消するためやってきた新人編集者・川原美奈が、熱海圭介の担当となった。無論、圭介は彼女を見た瞬間から舞い上がり、彼女からのメールを嬉しく読んだり、スキップをしてしまったりと、ついうっかり感情をあらわにしてしまう。 最終候補 (2011年6月号) 突然、事実上の追い出し部屋へと異動になった石橋賢一は、衝動的に小説を買ってしまう。しかしその小説で自分で書くことを思いついた石橋は、登場人物を決め、構成を練り、念入りに書き始める。会社や妻からも不振がられるが、ついに完成した小説を文学賞へ応募した。数日後、出版社から最終候補の見込みがある。という電話がかかってきて……。 小説誌 (2011年7月号) 編集者、神田の息子ら中学生が、週刊誌『小説灸英』の編集部へと見学に来た。彼らの面倒役を押し付けられた青山は、しぶしぶと案内していく。だが、青山に待っていたのは、彼らからの壮絶な質問攻めだった。何とか解答していく青山。だが、だんだん質問がエスカレートして行く。 天敵 (2011年8月号) 唐傘ザンゲの恋人・元子は唐傘の小説の世界一のファンだと自称していた。しかし編集者の小堺にとって、元子は唐傘の小説に口出しするマネージャー気取りでしかなかった。編集長の獅子取までが一番やりづらいタイプ、とまで評する元子と小堺。2人の思いが交錯する。 文学賞設立 (2011年9月号) 灸英社によって、『天川井太郎賞』という新たな文学賞設立の話が持ち上がった。その文学賞は、独自の視点でエンターテイメントの優秀な作品をたたえるというものだった。だが、敵対している出版社などからは『天井賞』『天丼賞』などと馬鹿にされていた。そんな中、候補作が選ばれたが……。 ミステリ特集 (2011年10月号) 『週刊灸英』でミステリ特集を組むことになった。10人の作家に、さまざまなジャンルのミステリを書いてもらう、というまさに十人十色の特集だった。だが、肝心なところで1人の作家が倒れてしまう。ピンチヒッターとして選ばれたのが、まさかの熱海圭介だった。ミステリの書き方を一から学ぶほどの圭介だが……。 引退発表 (2008年10月号) これが最後とまで言われていた賞を逃し、すっかり筆を下ろしてしまった寒川心五郎。しかし自分にきりをつけたいと、編集者の神田を家に呼び寄せ、引退を宣言する。もはや寒川は書かないと思っていた神田は、正式な引退など作家には無いと思っていた。だが寒川は、記者会見を開くなどと口走る。 戦略 (2011年11月号) 売れない作家・熱海圭介に、チャンスがやってきた。編集長の獅子取が圭介の小説の妙な味に目をつけたというのだ。獅子取はここぞとばかりに新刊の出来をチャックし、圭介自身にもスタイルの変化を要求する。戦略はどんどん続いていった。ついに発売日となったが、果たしてチャンスはまわってくるのだろうか。 職業、小説家 (2011年11月号) 唐傘と元子が、ついに結婚を考え始めた。元子の父は、全く小説を読まない人物だったが、娘の結婚相手が小説家であったことを知り、大いに悩む。現在の唐傘の年収は約400万程度だからだ。それでまともに生活していけるのか。そんなときに、元子が唐傘のマネージャー役として、退職すると言い出したのだ。さらに悩みが深まった父は……。 巻末広告 (書き下ろし) この短編集に出てくる作品、または関連する作品が書かれている。あくまでジョークであり、作者自身によって書かれた。
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