三島を題材・ヒントにしている作品
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「三島由紀夫」の記事における「三島を題材・ヒントにしている作品」の解説
物語・散文作品 みずから我が涙をぬぐいたまう日(大江健三郎、1971年) 帝都物語(荒俣宏、1985年) - シリーズ「第伍番」で登場。三島は「第六番」で大沢美千代という女性に転生。 僕は模造人間(島田雅彦、1986年) 小説三島由紀夫事件(山崎行太郎、2000年、四谷ラウンド) ようこそ、自殺用品専門店へ(フランスの作家ジャン・トゥーレ、2006年) - 自殺用具店を経営する一家の物語。一家の父親がMishimaという名前で、日の丸の鉢巻を締め、日本刀を振り回して客にハラキリの作法を伝授する。2012年にはパトリス・ルコントによりアニメ映画化された。 三島転生(小沢章友、2007年、ポプラ社) - 市ヶ谷駐屯地で死んだ三島の霊が浮遊して自身の生涯を振り返る物語。 見出された恋「金閣寺」への船出(岩下尚史、2008年、雄山閣)。文春文庫で再刊、2014年 不可能(松浦寿輝、2011年、講談社) - 三島が死を免れて生き延びていると想定して創作したもの。 奇妙な共闘(作者名称不明、2011年) - クトゥルフ神話という独特な世界観の中、三島由紀夫が死後、「グール」として本来相容れない筈の探索者達との共闘を果たす。ミステリーホラー作品。 詩・和歌 Harakiri〈ハラキリ〉(ハンガリーの詩人イシュトヴァーン・バーリント) - アンデルセンの童話『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』と融合して創作。 ユキオ・ミシマの墓(フランス人翻訳者ピエール・パスカル、1970年) - フランス語版『平和の発見――巣鴨の生と死の記録』(花山信勝)に付録された俳句12句と短歌3首。 愛と死の儀式〈三島にささげる詩〉(フランスの詩人エマニュエル・ローテン、1971年) - 映画『憂国』から創案した詩。 哭三島由紀夫(浅野晃、1971年)- 弔文「虹の門」の結びに記載。 「天と海」から――三島由紀夫君を偲びて(浅野晃、1975年) RHETORICS――三島由紀夫であった(なかった)非在に(高橋睦郎、1985年) 雪の中の魂二つ――大江健三郎に(高橋睦郎、2001年) 正午だった(藤井厳喜、2007年) - 没後37周年(第38回)憂国忌で朗読。 漫画・ゲーム 鉄拳(ナムコ、1994年) - 三島一八のキャラクターは三島がベースになり、一族の三島姓は三島由紀夫の姓が由来。 真・女神転生(アトラス、1992年)登場キャラクターのゴトウ(五島)のモデルが三島である。市ヶ谷駐屯地で神と悪魔の登場について持論を演説する。 ジャコモ・フォスカリ(ヤマザキマリ、2012年) - 三島や安部公房をモデルにした人物が登場する。 映画 地獄の黙示録(フランシス・フォード・コッポラ、1979年) - 構想の一部に『豊饒の海』からの創案がある。 ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(ポール・シュレイダー、1985年) みやび 三島由紀夫(田中千世子、2005年) - ドキュメンタリー映画。出演:平野啓一郎、岡泰正、柳幸典、野村万之丞、関根祥人、坂手洋二、松下恵、靳飛(チン・フェイ)、ラウラ・テスタヴェルデ、バログ・B・マールトン、ホイクール・グンナルソン 11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち(若松孝二、2012年) 三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜(豊島圭介、2020年) アニメ 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(Production I.G、2004年) - 劇中に登場する革命評論家「パトリック・シルベストル」は三島がモデル。シルベストルが著した書籍「初期革命評論集」は『近代能楽集』がモデルになっている。なお、初期プロットでは三島と『近代能楽集』がより詳しく扱われる予定だったが、諸事情によりこの形に変更された。詳しくは同記事内の「初期プロットからの変更」を参照のこと。 音楽作品 Harakiri〈ハラキリ〉(エトヴェシュ・ペーテル、1973年) - イシュトヴァーン・バーリントの『Harakiri』の日本語訳を基に作曲。 Death & Night & Blood (Yukio)〈死と夜と血〉(ストラングラーズ、1978年) - アルバム『Black and White』収録曲。『仮面の告白』の中の言葉「死と夜と血潮」から創案した詞。 Ice(ストラングラーズ、1978年) - アルバム『The Raven』収録曲。『葉隠入門』から創案した詞。 Forbidden Colours〈禁じられた色彩〉(デヴィッド・シルヴィアン・坂本龍一、1983年) - 『禁色』の主人公から創案した詞。 M(モーリス・ベジャール、1993年) - 三島をオマージュしたバレエ・スペクタクル作品。 ミュージックシアター「浄土」The Pure Land(ジェームズ・ウッド・加藤訓子、1999年。日本公演2005年) - 『志賀寺上人の恋』から翻案。 由紀夫のためのソナタ〜C.P.E.バッハ:チェンバロ・ソナタ集(ジョスリーヌ・キュイエ、2011年) - 『春の雪』の各場面と構成したプログラム。 その他のアート 恒(分部順治、1976年) - 彫刻。三島をモデルにした等身大の男性像。1970年(昭和45年)秋に三島から依頼されていたもので(日曜ごとにモデルに通った)、同年11月22日には原型が出来ていた。1976年(昭和51年)4月7日 の第6回日彫展に出品された。 烈火の季節/なにものかへのレクイエム・その壱 ミシマ(森村泰昌、2006年) - 扮装パフォーマンス 美の教室、清聴せよ(森村泰昌、2007年) - 同上。 Objectglass 12(石塚公昭、2007年) - 人形作品 三島由紀夫へのオマージュ展「男の死」(石塚公昭、2011年)
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