神と悪魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:21 UTC 版)
「アークトゥルス (ゲーム)」の記事における「神と悪魔」の解説
神とは善であり悪。元々はひとつの光だった「スペンタ・マイニュ(アフラマズダ)」と「アングラ・マイニュ(アーリマン)」である。スペンタ・マイニュは、世界の秩序を正すことにこだわるアングラ・マイニュを気に入っていなかった。互いの思想は共感されることなく、争い、人間達に「神と悪魔」という境界線のない幻像を植えつけてしまった。すなわち神も悪魔の元々は同一の存在である。本作では主に神をアーリマンとして扱い、逆に悪魔をアフラマズダとして扱っている。 アーリマン 人間を生み出した造物主。一部の人間達からは神と崇められ、また一部の人間たちからは悪魔と恐れられている。アークトゥルスにおける最終ボス。 過去、人間の所業を見かね警告を発するが、誰にも受け入れられず人間の抹消を図る。一方で人間に対して歪んではいるものの愛を持っている。 自ら生み出した人間は不完全な存在であるが故に堕落してしまった。自己利益のために他者を平然と害し、その命と権利を奪い続けた。そして「マギ」という技術(魔術)により、一部の人間は他者の血と命を犠牲にすることで不老不死になろうとしていた。 堕落した人間の罪は、彼らを生み出した自身の罪。自分の生み出したもので神は苦しめられ、そして、人間を愛するあまり存在そのものを消してしまおうという結論に至った。それがアーリマンが人間に向ける「愛」であった。 アフラマズダと戦いの末、相打ちという形でひとまずの休戦となる。それから数千年後、怪老人によって再び地上に降臨し、天空から配下の使徒に人間の抹殺を命じた。 その圧倒的といっても言い足りない、絶対的な力は人間とは次元が違った。戦争で多くの英傑を失った人類に対抗する術はなく、無数の巨大な使徒たちによって家屋は踏み潰され、剣で大地を引き裂かれ、多くの命が奪われていった。 その後、シズたちに追い詰められたエリザベスが、自らの命と引き換えにアーリマンをエデンに降臨させた。悪魔アフラマズダの力を受け継いだシズと、多くの困難を乗り越えてきた仲間達。最後はその力の前に破れ、アーリマンは消滅した。 アフラマズダ シズの母親。美しい女性の上半身と蛇の下半身を持っている。一部の人間達からは神と崇められ、また一部の人間たちからは悪魔と恐れられている。 過去、人間を虐殺するアーリマンに対抗するため人間に呼び出された(その代償として、多くの人間が浮遊霊となって成仏できずエデンを彷徨っている)。 アーリマンと互角の死闘を演じ、互いに深い傷を負って相打ちとなる。以後は、暗闇に包まれた世界で傷を癒し、シズ(ミトラ)を自分の「目」として人間の世界へ産み落とした。シズが初めてアイを守るために力が欲しいと思った時、彼女は「人間は守る価値がある」と見定め、自分のすべての力をシズに託した。 シズとアーリマンの死闘の後、アフラマズダは死にゆくエリザベスと最後の会話をかわす。神は人間を愛し、悪魔は神と人間を憎む、神と悪魔は表裏一体、だから「悪魔も人間を愛するしかない」のだと。
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