バードス島勢力
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「真マジンガー 衝撃! Z編」の記事における「バードス島勢力」の解説
Dr.ヘル(ドクターヘル) 声 - 岸野一彦 世界征服を狙う異相の老人。本作では過去も描かれ、生物学の権威だった。旧アニメ版では謎だったバードス島発掘に兜十蔵を誘った理由はバードス島の巨人伝説に登場する巨人を機械仕掛けのロボットの一種ではないかと推測し、ロボット工学の権威だった十蔵のアドバイスを求めたからだった。ミケーネ遺跡で機械獣とあしゅら男爵の元となる古代ミケーネ人の巫女夫婦を発見した後、秘めた野望を実行に移した。配下にあしゅら軍団、鉄十字軍団、ピグマン子爵、兜剣造、兜十蔵の軍団の五大軍団を持つ。但し、ピグマンは己の呪術のみで戦うため部下は持たず、剣造は蜂起前に死亡、十蔵も「ゼウスの腕に比べれば軍団など月とスッポン」と協力を拒んだため、軍団そのものは登場していない。甲児たちが十蔵の墓参りに訪れた際には立体映像とはいえ、自身も十蔵の墓参りを行うという律儀な面も見せた。 最終決戦でバードス島と共に熱海に肉迫するも、予期せぬ「科学要塞研究所」の反抗によって持てる戦力の大半を殲滅させられ、自ら機械獣・地獄王ゴードンで出陣する。 世界征服の後には、いずれ復活するであろうミケーネとの戦いも考慮に入れており、光子力を欲したのはそれが理由だった。しかし、あしゅら男爵が甲児達をケドラの記憶世界を利用して籠絡していたため、その目的は己の死によって脆くも崩れ去ってしまった。 第1話冒頭はこの最終決戦後であり、ノーカット版において暗黒大将軍により両断された富士山の溶岩に自ら身を投げ出し自害し、死の間際には甲児に完全敗北の事実を突きつけて「その惨めな姿を地獄の底で楽しませてもらう」と言い遺した。 あしゅら男爵 (あしゅらだんしゃく) 声 - 石飛幸治(男) / 山像かおり(女) 「あしゅら軍団」の指揮官。超長期の保存により、それぞれの半身は腐敗していたものの原型を留めて発見された古代ミケーネ人の巫女夫婦「トリスタン」の左半分と「イゾルデ」の右半分を蘇生手術で合体させて作られたとされていた。蘇生手術を施したのはつばさであり、その主であるDr.ヘルと同様、彼女には反抗できないように脳改造を施されている。そのため、つばさを甲児の巻き添えとして暗殺しようと目論んで5体のガミアQを放った。だが、同時に行なった機械獣大作戦にて貴重な機械獣を多数失い、ブロッケン伯爵に頭を下げる屈辱を味わう。その後に再び戦死するが、Dr.ヘルによって再度の生を与えられ、絶対の忠誠を誓う。 ケドラが見せたバーチャル・リアリティの中で過去の自分達と出会い、再びミケーネの滅びを目の当たりにしてしまう。バーチャル・リアリティの中とはいえケドラを破壊するためにミケーネを裏切ることになり、さらには、Dr.ヘルが実際には無傷だった両者の半身を薬物で腐らせたことやミケーネの同胞に対する虐殺行為を知り、反逆を決意した。Dr.ヘルが生きている限り命令に背くことも自殺もできないため、その場に居合わせたつばさと甲児に協力を持ちかけてDr.ヘル抹殺を画策。Dr.ヘルがマジンガーに倒されてマインドコントロールが解けたことで、ミケーネの巫女としての本分を果たすべく、後事を神話の時代からの旧知であるゴーゴン大公に託して自己の命を代償に儀式を行いミケーネの神々である暗黒大将軍と七大将軍を地球に召喚した。 漫画版『Z』・旧アニメ版では常人並みの身体能力だったが、本作では海面上を猛スピードで走ったり、マジンガーZを生身の素手で殴り倒すなど超人的なパワーを発揮している。また、漫画版『Z』・旧アニメ版では設定のみでほとんど触れられなかったミケーネ人としての部分が強調されており、Dr.ヘルに対するの忠誠心とミケーネ人としての自身との間に悩み苦しむ姿が描かれている。 漫画版『Z』から離れたオリジナル展開が本格的に始まる第16話冒頭では、漫画『デビルマン』の不動明のオマージュとして、「あしゅら男爵の物語」を今まで見てきた視聴者を「新しいマジンガーZの世界」にと誘う案内人として登場。漫画版『Z』や旧アニメ版、その他のマジンガーシリーズよりも大きくクローズアップされている。 ブロッケン伯爵(ブロッケンはくしゃく) 声 - 稲葉実 「鉄十字軍団」の指揮官。その実力により伝説として語られる軍人。バイオ蘇生技術により、首と胴体が分かれた状態で復活を遂げた。あしゅら男爵とは基本的にソリが合わず、足を引っ張る役立たずとして見下している。あしゅら男爵同様、つばさに反抗できないように脳改造が施されている。姿の異様さとプライドの高さゆえに、滑稽な態度を見せることもある。怒りの地雷原は「生首」とグールに対する「ブタ」である。決戦時には己の下衆な根性を剥き出しにしてビューナスAをいたぶろうとし、激怒した弓博士の光子力砲で撃ち殺された。 本体は頭部。本作では、『マジン・サーガ』同様に多数の胴体を同時に操作可能であり、第19話では桜多吾作版『マジンガーZ』同様に分身を作るほどの高速移動も行なっている。 ピグマン子爵(ピグマンししゃく) 声 - 望月健一 部下も機械獣もなしにDr.ヘル五大軍団の一角を1人で受け持つ男。森羅万象を操る呪術者。通常は『バイオレンスジャック』鉄の城編に登場する盲目の格闘家ジム・マジンガに酷似した盲目のアフリカ人紳士に変装しており、体内には旧アニメ版キャラクターの上半身そのままであるピグマンの本体が潜んでいる。窮地に陥ったあしゅら男爵を助ける際に、自身の脳にも施されている反抗封じを回避するため、自らの両目をえぐった。また、容姿同様に性格も旧アニメ版から大幅に変更され、任務の失敗が続くあしゅら男爵の健闘を称えて同情したり、Dr.ヘルへの強い忠誠心やブロッケン伯爵らとの共闘など、紳士的・協調的なキャラクターになっている。 あしゅら男爵の欠けたバードス島にて、つばさを抹殺すべく呪殺の儀式を行い、既に亡者である鉄也を召喚して彼女の正気を奪うが、最終的には失敗した。決戦時には光子力研究所を総力を持って堕とすも、予期せぬ敵の反撃に逃げようとしたところを「正体不明の男」に切り刻まれ、絶命。 ガミアQ 声 - 雪野五月(5体とも) あしゅら男爵が甲児(本命はつばさ)を暗殺すべく放った、金髪ツインテールの女性型アンドロイド。Q1からQ5まで、計5体が登場する。漫画版『Z』に登場するのはQ1からQ3でQ4とQ5は本作オリジナル。「ガミアQ」を参照 ガミアQ3 5体のガミアの内、損傷の少なかった一体。製造者のシュトロハイムに問いただすためにつばさと共にドイツへと渡るが、あしゅら男爵襲撃の最中、ガミア愛しさに追いかけてきた暗黒寺と共に失踪した。その後、シュトロハイムの城で回線接続した兜剣蔵の修復を受け彼に従うようになり、彼の密命を受けた暗黒寺と行動を共にするようになる。 剣蔵の改造により光子力をコントロールできるようになっており、最終話においてDr.ヘルの光子力の吸収を阻止した。また、修復前に比べてやや感情が出るようになっており、Dr.ヘルに対して正義感とも言うべき激情を見せている。「くろがね屋」逗留時は、酒宴の余興と称して警察の面々のなすがままに様々なコスプレをさせられたりもしていた。 暗黒寺に「キュキュキュのQちゃん」という愛称をつけられたが、すぐに却下した。 鉄仮面(アニメ版表示はあしゅら兵)
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