ザ・ビート・オールズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 11:47 UTC 版)
「パワーパフガールズ」の記事における「ザ・ビート・オールズ」の解説
本作品のメインヴィランである、モジョ・ファジー・カレ・プリンセスの4人のチーム(名前の由来はビートルズ)。一時的はガールズを退ける事に成功するが、モジョがメスのチンパンジーのモーコ・ジョノ(後述)に一目惚れしたことから仲間割れが生じ、モジョが脱退したことでチームワークが乱れてしまう。アニメでは1話のみだが、漫画版では何度かチームを結成している。またあるエピソードでは、いたずら電話をするギャングリーン・ギャングをこらしめるため、プリンセス以外の3人がチームを組んでいる。 モジョ・ジョジョ(Mojo Jojo) 声 - 中田雅之(UG版)→石井康嗣 / ロジャー・L・ジャクソン パワーパフガールズ最大の敵であるチンパンジー。ケミカルXを浴びて知能が発達し、巨大化した脳ミソが頭蓋骨や皮膚を突き破りむき出しとなっているため、ヘルメットで防護している。また、顔が緑色に変色している。一人称は「オレ様」。口癖は「ムッカつくぜ」。 かつてガールズを騙してタウンズヴィル内にある火山の上に火口を塞ぐように建設させた展望台をすみかにしており、打倒ガールズと世界征服を目指して兵器を開発したり悪事に勤しむ。タウンズヴィルで一番の悪人を自称するが、感情任せに動いた結果本人が意図しないうちに街を救ったこともある。 独特の回りくどいしゃべり方を早口で行う(本人は「自分は率直にものを言う」と主張。なお、2016年版には見られない)。怒ると目が真っ赤になり、続いて顔中が赤く染まり、野生のチンパンジーに戻ったかのような鳴き声を上げて物に当たる。 日課は毎朝新聞を読むことと、卵2つを食べること。趣味は船の模型作り。 得意料理は日本料理。ガールズのベビーシッターを務めた際に日本料理を振る舞ったが口に合わず吐き捨てられた。また、日本の忍者が使うというヌンチャクで戦ったこともあることから、日本についての知識がある程度ある模様。 劇場版ではガールズ誕生直後に家出し、紙袋を頭に被ってマフラーを巻き古いコートを羽織った出で立ちで「ジョジョ」と名乗り、ギャングリーン・ギャングに襲われそうになったガールズを助け、自分達の力に悩んでいた彼女達を言葉巧みに丸め込む。「町を良くして、皆が自分たちを愛してくれるようにしよう」として制作させたマシンで動物園からさらってきたサル達にケミカルXを与え、ミュータントに改造して超サル軍団を創り出し、自らが猿の王になろうとした。しかしサル達が誰一人として自分の命令に従わなかったばかりか、それぞれが勝手に暴れ出し、結局自らの使命に目覚めたガールズによって全滅させられてしまった。ガールズに追い詰められたモジョは最後の手段としてケミカルXを脳に直接注入することで巨大モンスターにパワーアップし、火炎放射・体毛ミサイル・超音波等を駆使してガールズと死闘を繰り広げたが、キングコングよろしくビルに登った後に返り討ちにあい、博士が持ってきた脱力剤Xで元の姿に戻り、逮捕された。 ちなみにインドにはラージャ・ジャジャ(Raja Jaja)というモジョとそっくりな悪者がいる。 2016年版ではペットとして犬を飼っており、母猿について語る場面がある。 カレ(Him) 声 - 鈴木勝美(UG版)→園岡新太郎 / トム・ケイン ハイヒールのロングブーツをはいて両手はザリガニのハサミのような形状をした、赤い肌のスレンダーな悪魔。一人称は「アタシ」または「オレ」。 普段は裏声のオネエ口調だが、キレると声色が地声の低いものに戻り、言葉使いが乱暴になる。体型を維持するためにエアロビをしている。心理攻撃や催眠術を得意としており、オクティを操った腹話術でバブルスを唆してブロッサムとバターカップを仲間割れさせたり、タウンズヴィル市民を操ってガールズを襲わせたこともあったが、いずれも失敗している。「カレ」という呼称は別称であり、本名もあるようだが作中の人物らはみな恐れのあまり、たとえ面と向かっている時でもそれを口にせず彼(カレ)と呼んでいる(自分で「カレ」と名乗るシーンもある)。 作中でも屈指の強敵であり、他の悪者達にも一目置かれる存在である。その立場ゆえ他の悪役の被害を被ることはほとんどない。ガールズがタイムスリップした50年後ではガールズの不在を利用して街を支配しており、得意の心理攻撃でガールズを絶望に追い込んだ。ガールズの誕生日には巨大化して暴れ回る特製ピニャータの牛にお菓子をいっぱい詰めて贈りつけたことがある。本人曰く「同じ悪さはしない主義」。タウンズヴィルでレストランを経営しているが、味は大したことがなく値段も高め。 劇場版では登場していないが、本編中ではかなり昔からいるような描写がある。 ファジー・ラムキンズ(Fuzzy Lumpkins) 声 - 山崎たくみ(UG版)→松山鷹志 / ジム・カミングス 全身ピンクの毛むくじゃらで触角を持つ謎の生物。訛り言葉でしゃべり、山奥に山小屋を建てて住んでいる。一人称は「オレ」または「オラ」。 葉っぱやチョウですら自分の縄張りに入られることと、親切心を持たれても自分の持ち物に触れられることを極度に嫌うかんしゃく持ち。バンジョーと外風呂が趣味。武器は猟銃。 ひょんなことからタウンズヴィル市長に就任したことがある他、ユートニウム博士を何故かメスの種族と勘違いし、強引に結婚を迫ったことがある。同種の仲間や甥っ子が多数存在する。 劇場版では冒頭と終盤で登場(台詞はなし)。 プリンセス(Princess Morbucks) 声 - 岩坪理江(第49話まで)→西村ちなみ(ザ・ファイト・ビフォア・クリスマス・第50話以降) / ジェニファー・ヘイル→マリア・バンフォード シーズン2から登場したレギュラーヴィラン。ガールズの幼稚園の同級生で家は大金持ち。フルネームは「プリンセス・モアバックス」。一人称は「アタシ」。 甘やかされて育った為、かなりのワガママで「アタシの望みは何でも叶うことになってるの」と豪語する。ただ、自分に責任がかかりそうになると急に卑屈になる面もある。父親や先生の前ではぶりっ子のように振る舞うが、同級生やガールズ、モジョに対しては横柄に振る舞い、使用人にも「さっさと出てけ!」と罵るなど性格は傍若無人そのもので、使用人達からも裏では「悪い子」と言われている。 ガールズの一員になりたがっているが、それを拒まれたためガールズを逆恨みしており、金にまかせて強力な武器兵器を身につけたり、市長をお菓子で買収してタウンズヴィルを買い取り、自ら市長となり作った「悪いことはいいこと」の法律で町を混乱させ、ガールズの戦意を削ごうとしたり、モジョを買収してガールズを倒そうとしたり、同級生のロビンを言葉巧みに友達のふりをして利用し、万引きさせた事もあった。また、ガールズの誕生日に蓋に描かれたターゲットを目標に設定した二段式追尾ミサイルを贈りつけた事もある。泣き虫だが、懲りたり反省はしない。 TVスペシャル「ザ・ファイト・ビフォア・クリスマス」では「パワーパフガールズにしてもらう」とサンタにお願いするも、聞き入れられるどころか石炭を山ほど送りつけられたため、専用ジェットで北極のサンタ工場に潜入し「いい子」と「悪い子」のリストを入れ替えることで念願のガールズのスーパーパワーを手に入れて変身するも、あまりの傍若無人振りにサンタを怒らせてしまい、パワーを没収されたばかりか「永久悪者記念碑」に名前を刻まれてしまった。
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