コブラサイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 14:00 UTC 版)
タートル号 「刺青の女編」でのコブラの台詞によれば「宇宙戦艦1隻分の費用がかかっている」という、コブラ専用の快速宇宙船であり本作の主役メカ。「地底の客」編によると、金鉱探しを趣味とするジンゴロウが製作者である。コブラが記憶を消していた間は、ヘドバ・シティー郊外にある彼自身の墓の下に隠されていた。「タートル」(海亀)の名前に反して銀河一の高速を誇る。反加速装置により減速なしで空中に急停止ができ、これによって相手の宇宙船に後ろを取られてもそのまま追い越しをさせて逆に後ろに回ることができる。これを用いて追いすがっていたスノウ・ゴリラ宇宙艇に追い抜かせて、後ろから攻撃するという離れ業を披露した。 攻撃用兵器として船体正面にはスーパーブラスターが装備されているほか、左右の側面にも複数ビーム砲が実装されている。「刺青の女編」でコブラがギルドのゲルファイター部隊を峡谷に誘い込んだ際には、タートル号を操縦しているレディが左右の崖に向け船体側面に配置されたビーム砲を照射、落石を発生させてこれを壊滅させた。防御では20-30分の間、シールド(バリア)を張ることが可能。着陸時に使用するランディングギアは、鳥の爪のような形をしている。 船内にはモニターが上についたグランドピアノ型の最新式コンピューターが設置され、データやコマンド入力を行うキーボード部分が文字通り鍵盤となっている。その上操作すれば実際に音が出るので、データ解析などに使うときはさながらピアノ演奏を行っているかのようである。ピアノの形をしているものの、コンピューターなので中に弦などは使われておらず、電子オルガンやエレクトーン、電子ピアノなどのキーボードの構造に近いとみられ、アニメでは弾いたときにこれらの電子楽器のような音が出る。また、コンピューターを使用して解析を行う場面では、コブラがクラシックの曲を演奏し、それに合わせて船内のイルミネーションパネルが光り輝くという演出がなされた。 TV版でのコブラの弁によれば、コンピューターのデータベースには魏志倭人伝からポルノ、果ては流行歌まであらゆる情報が登録されているとのことだが、「最終兵器」にまつわる火星古代史の第3章の情報は登録されていなかった。 また、操縦席にも入力端末があり、TV版ではコブラが見た情報をそこにあるモニターパネルで再生、これをもとに火星古代史第3章をレディが解読した(第12話)。 タートル号の制御システムには人工知能が組み込まれており、無人でもコブラからの信号に応じて駆けつけるなど自律航行が可能。また、「タイムドライブ」編ではコブラと会話をした。 下部の円筒はコンテナ(小型艇)で作戦に応じて様々な装備を納める。「海底の墓標」編では潜航艇として使用されたほか、「地獄の十字軍」編ではコンテナの自爆ボタンを入れてから切り離してミサイル代わりにした。なおコクピットは射出座席となっている。 「ザ・サイコガン」編では、コブラに命を救われたエンジニア達によって恩返し的に異次元潜行能力を付加された。 アニメ版ではデザインが異なっている。TV版のタートル号は通常時、機首の部分だけ突き出したデザインで首だけを出した亀のような形態をしている上に変形機構を有していた。この変形システムを劇中ではフォーメーションCと呼ぶ。CはABCの連番ではなく、COBRAのCと推測される。 フォーメーションCによるタートル形態からコブラ形態への変形プロセスは以下の通り。機首を右にスライドさせ、右側のブロックに連結する。 左右のブロックのロックを解除し、機首を連結している右側ブロックを前方に、左側ブロックを後方にスライドさせ、一直線に伸ばす。 上記のプロセスと並行して上部パネルの左右を折りたたみ、長方形の棒の形をした中央ブロックの側面にくっつけて変形完了。 タートル形態のときに中央ブロックをはさんでいる左右のブロックは多関節となっており、これによりコブラ形態時は船体を蛇のようにくねらせることが可能となっている。また、コンテナは中央ブロックに収納されている。このTV版タートル号は、DXコブラタートルとしてポピーより商品化された。玩具では船体をN字型に開いていき、一直線に伸ばす形で変形を実現している。 原作のタートル号も、「ザ・サイコガン」編以降デジタルカラー作品として本作が発表されるようになってからは従来のイメージを残しつつ、デザインがリニューアルされ3DCGでモデリングされている。TV版および映画版を完全収録したDVD-BOXはタートル号BOXと銘打たれ、このリニューアル版タートル号を模したフィギュアにDVDを収納できる仕様となっている。 このリニューアル版タートル号の上部には、コブラ科のヘビ(インドコブラなど)の背中に見られる斑紋を図柄化したマークが描かれている。 エアーバイク 空中を飛行可能なバイクで、車体カラーは赤。コブラが好んで使用する乗り物で、「刺青の女」編で初登場。以来数々のエピソードで登場する本作の準主役メカ。「6人の勇士」編や「地獄の十字軍」編では訳あってタートル号とは別行動することになったコブラが、宇宙服を着用した状態で宇宙空間を飛ぶ場面がある。ジャンプコミックス版ではタンク部に「HONDA」のロゴが入っていたが、デジタルカラーによる連載版以降は「COBRA」に変更されている。 TV版ではこれとは別に、地上走行時は普通のバイクと変わらない形状だが、空中を飛行する際には車輪が開いて飛行形態になるタイプも登場している。レディも時々このバイクに乗ることがある。 モグラ 「地底の客」編で登場する、削岩用マシン。ライフル星で鉱脈を探すためにジンゴロウが生前設計していたものだったが、劇中では彼の死後にこの星を訪れたコブラにより使用された。 岩山の洞窟内に格納庫があり、その場所を記憶させていたロボット・ハービィの案内でコブラはそこに隠されていたモグラを使用してギルドの地底基地に侵入した。 モグラとは採掘用マシンを指す言葉であり、ギルドが使用している採掘用マシン・モビル=ライダーもジンゴロウが生前残していたビデオレターにおいて彼がこの言葉で呼んでいるため、正式名称は不明。 ギルドのモビル=ライダーが削岩用ポッドといった感じのデザインに対し、こちらは地中艇といった趣のデザインになっており、コクピットは複座式。劇中でコブラがハービィにも操縦させていることから、どちらの操縦席からでも操縦可能な模様。前面には先がすぼまった形をしたロック・クラッシャーが2基、左右の側面にはモビル=ライダーと同型のロック・クラッシャーがそれぞれ2基で計6基のロック・クラッシャーが配置され、背面には強力なロケットエンジンが配置されている。前面側に配置されたこのロック・クラッシャーを高速回転させて地中を掘り進むことができる。武装はビーム砲発射口が前面側に配置されており、射程距離はモビル=ライダーよりも長い。 このマシンを使ってギルドの地底基地に潜入できたものの、地下坑内に配置された侵入者監視用のリフトから放たれたビーム砲により破壊された。
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