グルメモンスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 08:03 UTC 版)
トリコ達が冒険の道すがらに出会って阻んでくる猛獣。グルメモンスターという総称はアニメ版のグッズ展開のみで使用されている。 トロルコング(捕獲レベル9)【哺乳獣類】 緑の毛皮と4本の腕を持つ最強のゴリラ。完全な肉食性。40tの戦車を簡単にひっくり返し、握力は1tを超える怪力の持ち主で、胸を叩いて相手を威嚇するドラミングは数十km先まで届く爆音。また、4本腕の特性から、腕と脚で歩くナックルウォーキングの姿勢からでも攻撃を繰り出せる。獲物を捕らえるために罠を張るなど、知能もチンパンジー並みには高い。「シルバーバック」(捕獲レベル10)と呼ばれる危機管理能力の高い年長のゴリラを中心とした群れを形成し、その群れは完全な縦社会。肉は筋っぽくて不味いため食肉には適さないが、脳みそは珍味として重宝されているらしい。 IGOによって品種改良され、「第8ビオトープ」にて繁殖。虹の樹を中心に縄張りを形成し、虹の実に近付く動物を捕食していた。このため、彼らは結果として虹の実をガードする形になっており、並のハンターでは虹の樹に近付く事さえできないため、虹の実収穫の依頼がトリコに舞い込んだ。最終話では次期八王の争奪戦に参戦した事がトリコの口から明かされた。 デビル大蛇(おろち)(捕獲レベル21 原種の捕獲レベル5100)【爬虫獣類】 遥か昔「バトルウルフ」と肩を並べたと言われる伝説の怪物。3つの目・複数のピット器官・髪の毛・多数の脚を持つ紫色の大蛇。骨格を持たない軟体動物。 凄まじい怪力を持ち、また身体を縮めることで皮膚の密度を高めあらゆる攻撃を跳ね返すほどに硬化する。腕は胴内に縮めた後スプリングの要領で勢いよく伸ばし敵に掴みかかることができ、切断されても万能細胞により驚異的な速度で再生できる。口から岩肌をも溶かす消化液を吐き、自在に動く頭髪の針状の毛先から毒液を放つなど多彩な攻撃手段を持つ。3つの目は各々カメレオンのように独立して動くことから視野範囲が広い上に、ピット器官は0.0001度の熱をも的確に感知するため、暗所でも獲物を見失うことは無い。洞窟でトリコ達が遭遇した個体は捕獲レベル21だが、グルメ界の鹿王の角の森には八王と遜色無い実力を持つデビル大蛇原種が生息している。アニメでは亜種のデーモンデビル大蛇(捕獲レベル24)も登場した。最終話では次期八王の争奪戦に参戦した事がトリコの口から明かされた。 ロックドラム(捕獲レベル27)【巨大甲殻獣類】 岩のような甲殻に身を包む人型の巨大猛獣。時に自らの甲殻を剥がして投げつけてくる。元々は海岸に生息しているが、あまりの大食漢故に大量の食料を求め、陸地に進出してきた。肉のほとんどは脂肪だが、甲殻は超硬タンパク質の表皮に美炭酸カルシウムが付着して出来た物で、加工すれば世界一硬くて美しい「完美大理石」へと生まれ変わる。 作中では第1ビオトープのブラックカーペットで3体登場しトリコ達と対峙。うち一体はサニーにノッキングされたものの、別の個体がトリコ達を蹴飛ばして離れ離れにした。しかし後からやって来たスタージュンのGTロボに全滅させられる。 怪鳥ルバンダ(捕獲レベル30)【鳥獣類】 「第1ビオトープ」の「デビルアスレチック」の5面に生息する人面怪鳥。8本の指が生えた足と人間のような不気味な顔を持つ。戦闘能力は低いが、幻覚作用のある息と残像を残す動き、アイソレーションによって獲物を巧みに惑わす。先の猛獣との戦いで疲弊したトリコを翻弄するが、突如テリーの奇襲で幻覚を破られ戦意喪失し、後からやって来たスタージュンのGTロボに倒された。 リーガルマンモス(捕獲レベル48)【哺乳獣類】 「第1ビオトープ」の「リーガル高原」の食物連鎖の頂点に君臨する「古代の食宝」と呼ばれる超巨大マンモス。2本の鼻と6本の足に長く太い尾、虎模様の毛皮を持つ。食性は肉食であらゆる猛獣を一踏みで踏み潰し、片方の長い鼻の強力な吸引で数十匹もの獲物を一度に呑み込み、口の辺りで肉のみを剥ぎ取り、もう片方の鼻から骨を吐き出す。体内には内臓を含めた全ての部位の旨味を持つ部位「宝石の肉」があり、この部位の小売価格は、100gあたり500万の値がつく(普通の部位でも充分旨い)。「宝石の肉」は、体内から取り出された後でもマンモス本体が生きていれば数十年後には元に戻る。近年では生きたままでも「宝石の肉」を取り出すことが可能になり、大型であれば体内に酸素が通っているため、体内に入って直接取りに行くことができるようになった。しかし、体内には捕獲レベルが高い他の生物が多く生息している(このため、リーガルマンモスの体内に独自の生態系がある)。背中には小さな翼も生えているが、太古の生態系の名残りなだけで、退化しており空は飛べない。なお、48という捕獲レベルはトリコ達が侵入したマンモス(体長1500m)の数値で、捕獲レベルは体が大きいほど上昇する。最終話では次期八王の争奪戦に参戦した事がトリコの口から明かされた。 ゴブリンプラント(捕獲レベル33)【植物獣類】 読者投稿の猛獣。エメラルド色の眼を持つ無数に根を生やす樹のような姿をしており、凄まじいスピードで気根を生やすことで移動。付着性のある根を他の動植物に張り付かせ、寄生するように養分を吸い取る。幹を少し削り取っただけではダメージにならず、そこから新しい根を生やして増殖するのみで、倒すには炎で燃やす必要があるが、燃えた灰をバクテリアが分解し、養分を吸ってすぐに再生する。アニメでは名前が「ゾンビウッド」に改名され、外見も大きく変更された。 ヘルボロス(捕獲レベル72)【爬虫獣類】 読者投稿の猛獣。「アイスヘルの支配者」と呼ばれる「アイスヘル」最強の巨大な爬虫獣類で、頭が何又にも分かれている。「食べる」という目的のために進化した生物で、視覚ではなく爬虫類特有のピット器官で獲物を探し出し、その貪欲なる獰猛さでいかなるものをも破壊しどんなものでも捕食しつくす、まさに極寒地獄の悪魔というべき猛獣。 100年前、次郎によってノッキングされて以来氷漬けになって眠っていたが、鉄平によって再生されて復活。100年間何も食べていなかったため、目についたパラサイトエンペラーに襲いかかり、そのまま上空へ移動して戦いを繰り広げるも、アルファロの皿手裏剣で細切れにされて絶命した。 サラマンダースフィンクス(捕獲レベル92)【哺乳獣類】 蛇の頭の付いた尾を持ち、サラマンダーとスフィンクスが合わさったような巨大な猛獣。「サンドガーデン」にそびえ立つ「グルメピラミッド」の猛獣達の頂点に君臨し、その最下層に生息している。高い捕獲レベルに違わぬ実力を誇り、トリコとゼブラの四天王2人がかりでも苦戦するほど。「特殊調理食材」の一種でこの猛獣が流す涙が「メロウコーラ」となり、適切な手順で攻撃を加えて涙腺を刺激することで部屋いっぱいをコーラの海にするほどの大量の涙を流させることができる。初代メルクによると「年に一度、最も旨味が増す時期」があるというが、それはこの猛獣が1年間体内に溜めていたグリコーゲンを涙として体外へ流し出す時である。 般若パンダ(捕獲レベル80)【哺乳獣類】 読者投稿の猛獣。腹部に般若の顔の模様を持つ肉食性のパンダ(アニメでは模様がパンダに似ており、僅か半日で周囲の動植物を食い尽くす鬼のような所業が由来とされる)で、肩に角が生えている。凶暴なだけでなく、大柄な図体に似合わず身のこなしが軽く、トリコの18連釘パンチが当たる瞬間に自ら後ろに飛び、威力を流すほど。グルメテイスティングで250ポイントのジョーカー食材として登場し、トリコを苦戦させるが、最終的に36連ツイン釘パンチで倒され、その肉は小松によって蒸し焼き(アニメでは生春巻き)にされトリコに食された。
※この「グルメモンスター」の解説は、「トリコ」の解説の一部です。
「グルメモンスター」を含む「トリコ」の記事については、「トリコ」の概要を参照ください。
- グルメモンスターのページへのリンク