独自の生態系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 01:31 UTC 版)
他では見ることができない固有種などが多く分布・生息しているが、環境省のレッドリストに登録されているものもいくつかある。 島の外周部で防風林を形成している森林は長幕(ナガハグ)と呼ばれ、「長幕崖壁および崖錐の特殊植物群落」として国の天然記念物にもなっている。植生は、風衝地にはダイトウワダン-ガジュマル群集などが、脚部には自然林であるビロウ-ダイトウセイシボク群集である、これらの林には、南北大東島の固有変種であるダイトウワダン(絶滅危惧IA類)やダイトウセイシボク(絶滅危惧II類)、他に母島(小笠原諸島)及び海南島(中華人民共和国)にしか分布しないヒメタニワタリ(絶滅危惧IA類)がある。 また、長幕以外の場所にはナガバアサガオ(絶滅危惧IA類)が分布するが、隣の南大東島には類似した環境があるにもかかわらず分布せず、北大東島の固有種とされる。 一方で、南大東島では幕防風林にて比較的よく見られるダイトウビロウは、北大東島では決して多いとはいえず、島の中央部にて比較的まとまって生えている場所は、村指定の天然記念物となっている。この天然記念物の林と長幕を除けば、北大東島でみられる林は、他の低平な島々でよく見られるギンネム(外来種)やシマグワを主とした林相である。 動物では、ダイトウヒメハルゼミが環境省レッドリスト(絶滅危惧II類)や沖縄県レッドデータブック(絶滅危惧I類)に記載されている。南北大東島とも危機的状況にあるが、とりわけ北大東島産の状況は「風前の灯火」といわれる。この原因として、農薬散布により生息地が局限されたうえに、主生息地における開発行為(道路建設など)が甚だしくなされたことが挙げられている。 ギャラリー 島の奥にある村 未舗装の道路(2003年撮影、1990年代以降は道路整備が進んだ)
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独自の生態系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/08 08:03 UTC 版)
岬は「失われた世界(ロストワールド)」と形容されてきた。いくつかの動物種が熱帯雨林の孤立した地域に数百万年前から生息していた。花崗岩の巨礫が積み重なっていることが、山火事がこの地域に影響を与えるのを防ぎ、湿気を保っている。 2013年3月、科学者と映画製作者のチームが、メルビル岬にある小さな山脈、メルビル山脈の頂上にある霧のかかった熱帯雨林に足を踏み入れ、数少ない人間の訪問者の仲間入りをした。 メルビル岬周辺の動植物相は多様で、フォックステールパーム(英語版)、ケープメルビルリーフテールヤモリ(英語版)、ケープメルビルシェードスキンク(英語版)、ブロッチドボルダーフロッグ(英語版)など、いくつかの固有種が含まれている。
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