この項目では、かな文字について説明しています。部首については「丿部 」をご覧ください。
の 、ノ は、日本語 の音節 のひとつであり、仮名 のひとつである。1モーラ を形成する。
五十音図 において第5行第5段(な行 お段 )に位置する。な行 音は清音 でありながらその子音 は有声子音であり、濁音 や半濁音 は持たない。
概要
「の」の筆順
「ノ」の筆順
の に関わる諸事項
のの字:ひらがなの「の」の字形およびその呼び方。
「のの字運転」 - 以下の鉄道路線に見られる「のの字」形に放射線と環状線 を直通する運行形態。
「のの字橋」とは、ループ橋 のこと。
「のの字を書く」 - 女性が意中の人の前で畳に指で丸を幾度も書くこと。
「ノ」は漢字の部首である「丿 」とほぼ同形である。「ノ」が「丿」を含む「乃」という字を略して造られた為で、「丿」の名称はそのものずばり「の」となっている(他には「はらいぼう」や音読みで「へつ」)。
〃 記号(ディット)の別名が、「ノノ字点」。
千葉県 野田市 の市章及び市旗は、平仮名の「の」を図案化したものである[1] 。
漫画家の石ノ 森章太郎 の「ノ」は正確には小さく表記する[2] [3] 。ただし、拗音と促音を表現する小書き とは異なり、縦書きの際は中心寄りとする[4] 。
中華圏における「の」
「優の良品」於香港
2000年 以来、中国 、香港 や台湾 などの中国語 圏(中華圏 )において、主に看板や商品パッケージ
、TVタイトルなどで、中国語の「的」や「之」の意味で平仮名の「の」を使用することが流行している[5] 。
中国語では、通常「の」を「的」の発音(普通話で[de] と発音)で読み、大陸で使用されているピン音入力の文字入力ソフトの大半でも[de] という発音の文字として「の」が登録されている[6] [7] 。この「の」の用法は、日本の仮名文字が中国語の簡体字 の一種として用いられている数少ない例で、他には「衞」(衛)の簡体字 「卫 」の字母となった片仮名「ヱ」の例がある[8] 。
脚注
^ “野田市の市章 ”. 野田市役所総務部総務課 (2022年11月7日). 2023年4月25日 閲覧。
^ 「マンガの聖地!東京・豊島区のトキワ荘マンガミュージアムへ 」『ORICON NEWS』、2020年12月4日。2023年12月31日 閲覧。
^ “石ノ森章太郎ルーツを探る ”. 石森プロ. 2023年12月31日 閲覧。
^ “広報用画像について ” (PDF). 特別展:手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから . 大阪歴史博物館. 2023年12月31日 閲覧。
^ “「~の~」中国でなぜ人気? 日本の文字で商品名に高級感、好印象… 発端はあの飲み物だった ”. 西日本新聞 (2022年1月13日). 2022年1月19日時点のオリジナル よりアーカイブ。2022年1月17日 閲覧。
^ @nifty:デイリーポータルZ:中国に日本の「の」が浸透した
^ Blog版香港中国熱烈歓迎唯我独尊
^ 「卫 」の経緯については、ゑ#現代の用法 を参照。
関連項目