くりみヶ丘の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 00:38 UTC 版)
「魔法の天使クリィミーマミ」の記事における「くりみヶ丘の住人」の解説
森沢 優(もりさわ ゆう) 声 - 太田貴子 本作品の主人公。年齢について公式サイトでは10歳とされている。私立セントレミー学園小等部(小学4年生→5年生)。両親は東京都国立市のくりみヶ丘でクレープ&ソフトクリームの店「CREAMY CREPE(クリィミー クレープ)」を経営しており、自身も店を手伝っている。 魔法世界「フェザースター」の妖精・ピノピノが乗る箱舟を助けたことから1年間だけ魔法を授けられ、後述の事情からアイドル歌手・クリィミーマミとして活躍することになる。 幼馴染の俊夫に恋心を抱いており、俊夫がマミのファンになってしまうことにより自分自身であるマミに嫉妬するという複雑な三角関係になる。 元気一杯で快活かつ活発な一方、心優しい性格で、理不尽なことに対し憤るなど芯の強さも併せ持っている。夢を信じる心を持ち、ピノピノを助けたのも優が夢を失っていなかったからとされる。責任感も強く、マミの仕事のために望まない嘘をつくこともある他、自分のせいで歌手活動を妨害されているも同然なめぐみに対し、申し訳なさを感じている。お転婆なイメージが強い一方、俊夫の言動に一喜一憂し悩むなどのナイーブな一面も多く描写されている。幼い頃から連れてくる友達は男の子がほとんどであり、特に俊夫とは小さい頃から教会の屋根裏部屋に忍び込んだり、難破船の探検に行ったりと非常に親しい間柄であった。OVAにおいて、その性格を同年代の少女である早川愛から「裏表、計算というものがない性格」と評されている。勉強は苦手なようで、学校の成績もマミの仕事を始めた頃から下がってしまい母に叱咤される場面がある。 ローラースケートが得意で、よく父親のローラースティックを使って遊んでいる。また、映画では怪獣物が好きらしく、怪獣の噂が出た村に遊びに行った際、「(怪獣を)見てみたい」と発言し、周囲からあきれられたことも。 43話で時間管理人・バリバリの力を借りて過去に行き、自分が生まれる前の両親に会い、2人に「優」と自らの名前を告げている。そのことで両親は生まれてきた子に優と名づけることとなる。また、この回で優は未来の自分の姿を見ることとなり、自分の結婚式の現場に遭遇することとなった。このときは結婚相手が誰かまでは確認できなかったが、最終回のエンディング映像にて俊夫と結婚し、1男1女の母となっていることが判明している。 好きな食べ物はクレープとチーズグラタン。 クリィミーマミ 優が魔法の力で16歳→17歳ほどの少女に変身した姿。髪の色は水色から紫色へと変化し、ヘアスタイルも優とは異なる。名前は優の実家の店名から咄嗟に思い付いて名乗ったものである。当初は変身後の姿で俊夫や両親をからかって面白がっていたが、その姿で新宿を歩いていたところ、芸能プロダクション「パルテノンプロ」の社長・立花慎悟にスカウトされ、代役として突如ステージデビューする羽目になる。その数日後、歌手として正式にデビューし、気乗りのしない優本人の思いとは裏腹に一躍スターとなる。正体である優がまだ10歳であるゆえ夜遅くまで外出するわけにもいかないため、午後8時以降の仕事はしないと事務所にも明言している。そのことから「午後8時のシンデレラ」と呼ばれ、キャッチコピーにもなっている。 本名、住所、年齢などは劇中でも非公表だが、年齢についてはぴえろの公式サイトにおけるDVD-BOXの発売告知のストーリー紹介で17歳とされている。劇中でもマミとして経験した恋愛を想いながら「優の私が16歳になったら」と優自身がマミと対比したセリフを呟いている。また、誕生日はLPレコード『魔法の天使クリィミーマミ ドラマ編』収録のミニドラマ『マミと俊夫のおしゃべりDJ』において、マミ自身が自らが初めてテレビに出た日付である「1983年7月15日」を誕生日として誤魔化している。 大伴 俊夫(おおとも としお) 声 - 水島裕 優の幼なじみで、私立セントレミー学園中等部に通う13歳→14歳の少年。マミの大ファン。 明朗快活で好奇心旺盛だが、女の子の気持ちには鈍感。優のことは誰よりも大切に思っているのだが、自分自身の気持ちについてもほとんど自覚がなく、以前から年下の優を子ども扱いしている。更にはマミに夢中になるあまりに優に対する扱いが尚の事ぞんざいになっていき、優を嫉妬させている。 マミの正体が優である事には全く気づいていなかったが、マミの熱心な追っかけを行う中、NPB歌謡祭の会場で優がマミに変身する決定的瞬間を目撃してしまう。それにより、優は変身能力を含めてすべての魔法を失うが、マミが突然姿を消すことは出来ないというピノピノの説得により、自身の記憶を封印することに同意。記憶と引き換えに優の変身能力を復活させ、その後も1ファンとしてマミを見守ることになる。 しかし歌謡祭の夜にマミの正体を見てしまった時の心境をテープに録音しており、これがきっかけで後に記憶を取り戻しかけ、ファイナルステージを目前に控えた優を苦悩させる。また、この時同時に「半年もマミの秘密を隠してきた優がいじらしい」旨の発言も録音していたことから、この頃から自分の優への思いに気付き始めていた模様。その後は優と結婚し一男一女の父親となっていることがエンディング映像で判明している。 森沢 哲夫(もりさわ てつお) 声 - 村山明 優の父親で38歳。クレープ店「CREAMY CREPE」を経営している。「CREAMY CREPE」は自宅の一部にイートインスペースを設けた店舗と店舗前に駐車しているキッチンカーを用途に合わせて使い分けている。イベント会場等で出店することもある。 基本的に大らかな性格で、優のお転婆ぶりにも目を細めてしまうところがある。 かつてはオートバイを乗り回すカミナリ族に所属しており、妻のなつめとはその頃からの付き合い。また、なつめの弁によれば彼女がカミナリ族のリーダーで、哲夫はその中で落ちこぼれだったという。妻を「なっちゃん」と呼ぶ 。 森沢 なつめ 声 - 土井美加 優の母親で28歳。旧姓は藤野で、現在は夫とともにクレープ店を切り盛りしている。夫を「てっちゃん」と呼ぶ。 少女期に歌手を目指して、レッスンをしていたことがある。優のお転婆や負けん気の強さ、歌手としての才能は彼女の血によるところが大きい。カミナリ族の元リーダーでもあり、夫曰く「ハンドルを握ると人が変わる」ほどらしい。 如月 みどり(きさらぎ みどり) 声 - 安西正弘 俊夫の同級生で親友。大柄太目ののんびり屋の少年であり、いつもスナック菓子を手にしている。自転車に乗れないほど運動神経が鈍いものの、走っている車に当たっても平気なほどに頑丈な体をしている。気弱でよく俊夫に振り回されるが、優に恋心を抱いており、優のことになると途端に積極的になる。自分よりも他人の気持ちを優先出来る思いやりも持ち合わせており、見かけとは裏腹に、案外鋭く物事の本質を捉えている 。俊夫と同様にクリーミーマミのファンであるものの、本命は優である上に彼女が自分達とは違う世界で生きる偶像であると割り切っているため、俊夫ほど病的に熱を上げてはいない。 後に念願の優との初デートを果たすが、優の言動から、彼女の想い人は俊夫だと気づく。二人のデートをつけて来ていた俊夫にそのことを告げて仲を取り持つ立場に回った。その後、芸能界で活躍するアイドルに過ぎないマミに未練がましく執着している俊夫の態度に本気で怒り、優を大切にするよう諭している。 最終的に優への思いは実らず片思いに終わったが、最終回のエンディングでは新しいガールフレンドを作っている姿が描かれている(のちに制作されたOVA「魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア」に登場した美少女・早川愛と想いが通じ合う描写がある)。 日高 守(ひだか まもる) 声 - 神保なおみ(49、51話の代役 - 鈴木れい子) 優のクラスメイトの少年。北海道からの転校生で28話より登場。風の又三郎をモチーフとし、不思議な言動をする。自然や動物のことに詳しく、一目でネガとポジが普通のネコでないことを看破したり、ネガが風邪をひいた時には薬草を煎じて作った薬で助けた。モデルは押井守と言われる。 担当声優の神保は体調不良により49話を以って降板し、鈴木に交代している。最終回ではセリフが全くなかった。神保はOVA第1作で復帰している。
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