国家、組織など
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「エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション」の記事における「国家、組織など」の解説
オーレリア連邦共和国(Federal Republic of Aurelia) 詳細は「オーレリア連邦共和国」を参照 オーシア大陸の南半球側、南オーシア大陸の南端にある国家。首都はグリスウォール。隣国レサス民主共和国により突然の侵略を受け、国土の大半を占領される。 レサス民主共和国(Democratic Republic of Leasath) 詳細は「レサス民主共和国」を参照 オーレリア東部国境に接する国家。首都はアレンダル。長年に渡る内戦によって国土は疲弊しており、隣国オーレリアから多額の経済支援を受けているが、国民生活は極めて貧しく、支援の事実も明らかにされていない。国軍の装備はそうした国力に不釣り合いな強力さを誇っていたが、これには食糧購入を目的に拠出されていたオーレリアの支援金を、全て軍備の増強に流用したという裏事情がある。内戦終結の翌年10月に突如としてオーレリア侵攻を開始、一時はオーレリア領土の95%を制圧するが、一部のオーレリア空軍部隊の蜂起をきっかけに大規模な反攻を受ける。ほぼ同時期に、食料支援金流用スキャンダルの発覚と、各地での度重なる敗退によって、レサス軍総司令官ディエゴ・ギャスパー・ナバロが失脚したこともあり、侵攻開始から僅か2ヶ月ほどで敗戦が決定的となった。
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国家、組織など
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「エースコンバット3 エレクトロスフィア」の記事における「国家、組織など」の解説
ゼネラルリソース(General Resource LTD) ユージア大陸を実質的に支配する巨大多国籍企業体(Multi-National Company)。USEA北部の大都市ポート・エドワーズに本社を構えている。 数多くの大企業の合併統合の末に誕生した企業であり、衣服から食料、医療などあらゆる産業を網羅し圧倒的なシェアを誇り、「ゼネラルリソースのロゴのないものはない」と言われるその絶対的資本力によって、政治・経済・司法・軍事など全ての面で国家を凌ぐ影響力を持つ。しかし、強大な資本力や影響力を背景にした他社への圧力や大規模開発の環境に対する無配慮など、その強権的な経営手法は反グローバリズム団体や環境保護団体などからの強い反発を招いており、反企業過激派によるテロの標的となることも珍しくない。また、巨大企業ゆえに企業としての思想は保守的で、ゼネラルリソース社内のD.O.E計画で行われたナイトレーベン開発や電脳化研究などは上層部が危険視し、実力行使で凍結してしまう程である。その方針に不満を持つ技術者がニューコムへの集団移籍を行うなど、ニューコムと比較して先進性を求める技術職や研究職にとって企業としての魅力に欠ける面がある。ITインフラに強みがあるようで、あらゆる情報・電子機器の管理を司る電脳空間「エレクトロスフィア」と、その端末OSである「データースワロー」を開発して大きなシェアを獲得している。 主に重工業、建設、都市開発、エレクトロニクスを得意としており、地下ジオフロントや大陸間道路の建設で知られている。 本作の続編で過去の世界の話である『エースコンバット6』にはグレースメリアの港に陸揚げされたコンテナにゼネラルリソースのロゴマークが見える。『エースコンバット7』ではDLCミッション群「SP MISSION」や公式コラム第4弾にて登場。創業当時からポート・エドワーズに本社を置いており、ユージア大陸の復興整備事業で業容を拡大し、更に軍縮条約による兵器解体によってユークトバニアやオーシアの資本を取り込むなど、多国籍企業体へ至る経緯などが描かれているほか、グループ会社として商社のGRトレーディング、造船業のGRマリン・アンド・シップス、PMCのGRガーディアン・マーセナリーズ、電子機器製造業のGRフォンテックの企業名が確認できる。トリガーの暗殺をオーシア軍から依頼されたGRGMに所属する「ミミック隊」や、GRトレーディングが買収し、GRマリン・アンド・シップスが修復した潜水航空巡洋艦のアリコーンが主要な敵として登場し、プレイヤーと戦うことになる。 UGSFシリーズにも銀河連邦宇宙軍に兵器を供給する企業として登場する。『リッジレーサー5』にはゼネラルトレーディング社の看板が、『リッジレーサー6』にはゼネラルリソースが運行している航空機やデータスワローなどの看板が、『リッジレーサーズ2』には新規に追加されたコースにゼネラルリソース社の看板が、『リッジレーサー7』にはニトロシステムの供給元として登場する。『ドリフトスピリッツ』には一部の車種(ランサーエボリューション3(☆7仕様)、RUF・CTRなど)にゼネラルリソースのロゴマークがステッカーとして登場。GRDF(General Resource Defense Force) ゼネラルリソースが有する軍組織。「対テロ自主防衛」を名目に設立された組織だが、その実態は合法非合法を問わず内外の反抗勢力を排除することを目的とする部隊である。USEAに対する治安維持協力といった表向きの活動から、敵対する国家や企業に対する妨害工作や不穏分子の暗殺まで、その任務は多岐にわたる。所属隊員は大卒のエリートが中心だが、叩き上げの隊員もいるなど、経歴だけではなく実力と実績も重んじられる。一企業による経済支配で弱体化した国家間では、戦争状態になるほどの対立は発生しなかったため、新たな兵器の開発は進んでおらず、GRDFでは旧来の兵器を改良した物を多く使用している。特に航空機ではそれが顕著で、2040年代に入った現在も初飛行から60年以上が経過したF-15やF-16の改良型を使用している。パイロットからは安定した飛行ができる堅実な旧型機への信頼は高いが、性能で勝る新機軸の「Rナンバー」シリーズを有するニューコムに対抗するために新型機の開発を進めている。 ITTC社(In-sa-net Telegraph and Telephone Communication) ゼネラルリソースグループの通信会社。1953年にUSEA国営の電信電話会社として設立。2023年に民営化し、翌年の2024年にゼネラルリソースグループの傘下となった。2031年よりエレクトロスフィアを媒介として画像や音声、文字情報をリアルタイムでやり取りできるビデオメール・ビデオフォンサービスを開始。翌年のデータースワローの発売以降、世界的規模で標準通信システムとして利用されている。 GBS(General Broadcasting System) 2035年に設立されたゼネラルリソースグループのスフィア民営放送局。 比較的エンターテイメント性の高いドラマやバラエティ、スポーツ中継を始めとした幅広い番組編成を有し、視聴率では他局を圧倒している。 ジオフロント ゼネラルリソースの巨大地下都市。隕石の落下によって壊滅したUSEA北東部の都市セント・アークに建造されている。ジオフロントとは地下都市の意。 ジオフロント・パスと呼ばれる地下トンネルで地上と結ばれており、多数のシャフト(支柱)で構造を維持している。このシャフトには、災害などの緊急時の技術流出を防ぐために使用される都市起爆システムが組み込まれており、万一の場合には支柱の爆破によって都市全体を崩壊させることも可能である。地下都市という性質上、空気清浄システムとしてイーオン・ジェネレーターが多数設置されている。 D.O.E計画 ゼネラルリソースが2028年から2033年まで進めていた極秘軍事研究計画。D.O.Eとは「Darkness Of Enigma」の略。具体的な内容は不明だが、大出力レーザー兵器やイーオン粒子を用いた新型推進システムを有する次世代軍用機(後のX-49)やその操縦に必要な人工光学神経網「オプトニューロン」、マーサ・ヨーコ・イノウエが行っていた電脳化などの研究開発を行っていた。しかし、それら研究内容が余りに先進的すぎたことに加え、オプトニューロンの被験者兼X-49のテストパイロットに当時9歳だったレナを選ぶなど倫理上の問題点も多く、それが原因で計画そのものがゼネラル上層部に危険視された結果、中枢メンバーなどが謀殺されるなどして凍結となり、研究機として完成していたX-49も表向き破棄扱いとして極秘に保管されることとなった。 ニューコム(Neucom inc.) 近年の急成長によりゼネラルリソースとの対立が深刻化しつつある新進の企業。社名は神経細胞を意味するニューロンとコンピュータを合わせた造語で、ゼネラルリソースと同じくポート・エドワーズに本社を構える。 財政難から民営化されたとある政府機関「政府宇宙管理機構(EASA)」が前身であり、民営化直後に大手航空会社を吸収合併した後、上層部の保守的な方針に不満を持つゼネラルリソースの技術者が離反して集団移籍したことで誕生した。現在のニューコムは大別して「ニューコム・バイオ」「ニューコム・インフォ」「ニューコム・スフィア」「ニューコム・スペース」「ニューコム・パブリッシング」の5部門で構成され、近年ではさらなる他業種への進出も見せる巨大複合企業である。ゼネラルリソースと比較して自由で先進的な企業風土を持ち、そのために数多くの優秀な技術者を集めることに成功している。特にバイオ・ナノテク分野や優れた宇宙開発力に支えられた情報通信分野の技術力はゼネラルリソースのそれを大きく上回っており、これらを独占的に利用することで強大なゼネラルリソースの資本力、影響力に対抗している。しかし、ゼネラルリソースが保守的・信頼・利益至上主義とするならば、ニューコムは先進的・科学技術至上主義であり、非人道的研究や充分な実証期間を経ないままでの先進技術の利用開始、環境破壊がマスコミなどから強く非難されている。 ナノテクノロジー、バイオテクノロジーといった先進的な技術を用いる分野や情報通信、宇宙開発を得意としている。 なお、UGSFシリーズにも、銀河連邦宇宙軍に兵器を供給する企業として登場する。また、『リッジレーサー6』にはニューコムが運行している航空機やエレクトロスフィアなどの看板が、『リッジレーサーズ2』には新規に追加されたコースの上空を飛行する飛行船が、『リッジレーサー7』には一部の車種のデザインとして登場する。情報環境開発事業部「ニューコム・インフォ」 新世代AIや連想記憶メモリの開発など、コンピュータ技術の研究開発を担当。一部の技術は無人戦闘機などの軍事兵器への応用が行われている。 宇宙環境開発事業部「ニューコム・スペース」 航空宇宙産業を担う。「Rナンバー」シリーズや「イーオン・ジェネレーター」などの新技術を生み出した。ニューコムの高い技術力を支える基幹部門の一つである。 生命環境開発事業部「ニューコム・バイオ」 バイオ・ナノテクノロジーを担当する。生化学研究事業の他に、ナノマシンを建築作業に応用した「ナノバイト」の研究開発なども行っている。 通信環境開発事業部「ニューコム・スフィア」 NOC(Network Operation Center)事業から、「エレクトロスフィア」を構成する地球規模の衛星ネットワークシステムまで、通信事業全般を担当する。 広報外務部「ニューコム・パブリッシング」 ニューコムの対外的な広報や外務交渉の他、それらを含めた報道や出版による大衆操作なども担当する。 NVS(Neucom Visual Server) 2033年よりニューコムが開始したエレクトロスフィア上での放送番組配信サービス。業界で初めてエレクトロスフィアというメディアを用いた放送を行った。 サービス開始当初は他局制作の番組を放送していたが、最近は主にニューコム独自制作の科学情報番組を放送している。 NEU(Neucom Emergency Unit) ニューコムが有する非常事態対策機構。本来は自社に関連する事件事故などの不測の事態に対応するための警備部門とされているが、現在は主にゼネラルリソースとの軍事的な摩擦に備えた軍組織となっている。配備されている兵器群には同社の誇る最新技術が投入されており、流線形を多用した有機的デザインが特徴の新世代航空機「Rナンバー」シリーズを始めとして、対立するGRDF側の装備を上回る性能の兵器が配備されている。 メガフロート(Mega Float) ニューコムが2039年に完成させたメガフロート式海上移動都市。島内にはニューコムの研究施設や工場設備を始めとした民間施設も多数存在しているが、軍港や空軍基地などの軍事施設があるため、実質的には移動軍事拠点として機能する。住居に関しては、完成後しばらくの間はニューコム社員にのみ販売していた。 NUN(新国際連合共同体 / Neo United Nations) 国際平和や友好の維持を目的とする国際機関。USEA北部のスナイダーズ・トップに本部を置く。 企業の影響力増大による国家の弱体化や国家数そのものの減少によって、既に大規模な国家間紛争と呼べるものはなくなって久しく、それに代わり激化しつつあるゼネラルやニューコムなどによる企業間紛争の調停役となっている。UPEO(ユーピオ / Universal Peace Enforcement Organization) NUN直属の治安維持対策機構であり、USEA東部に位置する都市エキスポ・シティーに本部を構える。民族や国家の枠組みを超えた全世界の平和と治安の維持を目的とし、平和維持委員会が有する権限によって、統治力を失った国家に代わり企業を法的に拘束できる数少ない非企業組織である。しかし、近年までNUN所属議員の大半がゼネラルリソース出身者で占められていたため、国連の体を装ったゼネラルリソースの代行機関とも言えた。2037年にマスコミ出身のクラークソン議員が代表就任したことで改革が進められ、対話による企業間紛争の解決を試みるなど、設立の精神である平和主義を再確認し、その本来の役割を取り戻しつつあると見られている。 ある程度の軍備を保有しているが、中立性維持のために脅威となりうる強力な兵器の保有を意図的に避けていたこと、ゼネラルの影響力などの政治的事情、実際の派兵回数の少なさなどから「張り子の軍隊」と揶揄されている。組織改革によって国際社会でのUPEOの役割が増大しつつある現在では、深刻化する企業間紛争に対応するために新たに軍備の増強を急いでいる。 組織的には安保理に近いが、独自の軍事力を有している点が異なる。『リッジレーサー6』にはISAF軍(『エースコンバット04』)の機首にUPEOのマークが描かれた航空機が駐機してある。SARF(サーフ / Special Armed Response Force) UPEOの特別航空部隊。国連直属の組織というUPEOの立場上、本格的な軍事力の保持は避けられていたが、企業間紛争の深刻化に対応するために、2040年になってSARFが設立された。設立間もない新組織であり、隊員は実戦経験の乏しい若手が主体である。当初は以前からのゼネラルリソースによる圧力の影響を受け、装備はゼネラルリソース系の旧式機体で占められていた。しかし、後に紛争激化を受けて軍備増強を行い、ニューコムからも機体の提供を受けるようになる。それらの機体は性能面で両社の保有する新鋭機に劣るため、UPEOによる戦闘機の自主開発も継続して行われている。 『リッジレーサーシリーズ』にSARFのエンブレムが使用されたデザインも存在する。 ウロボロス(OUROBOROS) 全人類に肉体を放棄させ、精神をエレクトロスフィア上に移行させるという目的で武装蜂起したクーデター軍。 声明文の呼びかけに応じた、ゼネラルリソース、ニューコム、UPEOの各々に所属するパイロットが集結して結成された。組織マークは、組織名であるウロボロスをイメージしたものである。声明文の映像ではライフゲーム的なものを多用する。空中空母スフィルナを拠点にし、最新鋭の戦闘機を黒くカラーリングして使用している。 ※ 『リッジレーサー6』にマークが描かれた航空機が登場する。また、『リッジレーサー3D』にマークが描かれたデザインも存在する。 USEA(ユージア / United States of Euro-Asia) ユージア大陸の全域を領土とする巨大連邦国家。しかし、都市計画や公共事業を始めとして司法や警察に至るまで、およそ国家としての機能の大半をゼネラルリソースに依存しており、その名称はもはや単なる地域区分以上の意味を持っていない。EAPN(Euro-Asia Pubilic Network) 2003年に設立されたUSEA国営放送局。 グローバルウェイ(Global Way) 地球環境保護団体。近年ますます問題となっている地球温暖化や、大規模な都市開発計画による環境破壊に対し、環境保護を積極的に訴えかけている。 スローガンは「地球の道が、我々の進むべき道である。」。
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国家、組織など
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「エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー」の記事における「国家、組織など」の解説
ベルカ公国(Principality of Belka) オーシア連邦の東に位置する国家。首都はディンズマルク(Dinsmark)。厳密にはベルカ公国は連邦国家である「ベルカ連邦」の盟主という立ち位置だが、本作ではベルカ連邦もまとめてベルカ公国と呼ぶ場面が見られる。 ベルカ騎士団の末裔であるベルカ軍を擁し、高い技術力と工業力、そしてそれに裏打ちされた精強な軍事力を誇る古来からの軍事大国である。拡張主義政策の下で国土を拡張したが、軍事費の増大が国家財政を圧迫したことで重度の経済危機に陥った。状況を打開するために1987年末には連邦法を改正して東部自治領に政治権限の大半を委譲すると共に駐留軍を撤退させ、1988年にはウスティオをはじめとする東部自治領を独立させて自国から切り離した。しかしそれでもなお不況は収まらず、経済不安やオーシア連邦による領土切り崩しの中で「昔ながらの強いベルカ」を求める国民の声から、1991年12月25日にベルカ民主自由党が政権を掌握した。ウスティオ共和国での資源発見を機に1995年3月25日には周辺国に宣戦布告し、ウスティオ共和国やサピン王国、オーシア連邦などに侵攻、ベルカ戦争の火蓋が切られることとなる。 前作の『エースコンバット5』にも登場する国家であるが、本作ではそれ以前の歴史がクローズアップされている。ベルカ民主自由党(Democratic Liberal Party) 「強く正当な国家の再生」をスローガンとする、国粋主義的傾向が強い極右政党。1980年代の経済危機により、当時のベルカ政府が国土を売却しオーシアによる領土切り崩しにも対処できず支持を失う中、「昔ながらの強いベルカ」を望む国民の支持を集め、政権を掌握する。ベルカ戦争の開戦直後は優勢を確保するも、連合軍の反攻によってベルカ領内が戦場になると軍部強硬派が自国領での戦術核兵器使用を敢行する。これにより政権は崩壊し、連合軍主導の暫定政権が発足する。戦前は国民の圧倒的な支持を得ていたものの、ベルカ純血主義の下、移民を含めた外国系人種のベルカ人を冷遇することもあった。 ベルカ絶対防衛戦略空域「B7R」(Belkan Priority One Strategic Airspace "B7R") ベルカの政治的・軍事的・産業的における象徴的な空域。ベルカの工業都市スーデントールやウスティオ共和国との国境地帯などを含む、直径400kmの隆起地形が広がる円形の地域。B7Rとはベルカ側が命名したエリアコードであり、狭義にはB7R地域内に存在するベルカ軍の東部国境防衛ラインのことを指す。 膨大な資源埋蔵量を誇る鉱山地帯であるため、かつては地下資源をめぐってベルカと周辺諸国の戦場と化し、幾度となく国境線が引き直されてきた。ベルカ戦争に於いても激戦地であり、ベルカ空軍の精鋭部隊が常に哨戒に当たっている。鉱物資源に由来する強い磁場によって通信障害が多発し、戦闘行為のみならず万一の場合の救助も難しいため、戦闘機パイロットにとっては自らの技量を試される極限の戦場であり、戦争当時ウスティオ空軍では「当空域の交戦規定は唯一つ“生き残れ”」と言われていた。円形の地域であること、また空戦に於いては階級などに関係なく実力のみが絶対であることから、上座も下座もない円形テーブルにかけて、パイロット達の間では畏怖の念を込めて「円卓(The Round Table)」と呼ばれている。 ウスティオ共和国(Republic of Ustio) ベルカ公国の南東に位置する小国で、旧ベルカ連邦の構成国。首都はディレクタス(Dilectus)。ベルカ連邦法の改正を受けて、1988年5月12日にベルカから分離独立した。1991年12月16日の国境線引き直しにより東部領土をラティオに割譲した。1995年、莫大な地下資源が存在することが明らかになり、結果として3月25日にベルカから侵略されることになる。当初は防戦一方となり、開戦から1週間後には山岳地帯を除くほとんどの地域を占領される。1995年4月2日、ウスティオはヴァレー空軍基地に傭兵を結集させ、反撃に出た。 ベルカ連邦時代はベルカの技術力の基となるほどの工業力を持っていたため、基本的に裕福な国でもある。ヴァレー空軍基地(Valais Air Base) ウスティオ領北東部のテュラン山脈奥地に立地するウスティオ空軍の基地。陸路での移動が困難な立地条件が幸いし、首都ディレクタスとは異なり、ベルカ軍の侵攻は免れた。ウスティオ臨時政府によって反撃の拠点とされ、この基地を本拠地とする傭兵部隊「第6航空師団」がベルカ戦争において重要な役割を果たす。 オーシア連邦(Osean Federation) 北オーシア大陸の大国で大陸の西側を国土とする。首都はオーレッド(Oured)。拡張主義的な政策によって衰退していたベルカの西部領域を切り崩して自国の領土としていたが、こうした政策がベルカにおいて極右政党が政権を握る一因となった。戦後は拡張主義を放棄し、積極的に軍縮を行った。 前作の『エースコンバット5』にも登場する国家であるが、本作ではそれ以前の歴史がクローズアップされている。 サピン王国(Kingdom of Sapin) ベルカ公国の南に位置する国。首都はグラン・ルギド(Gran Rugido)。北オーシア大陸の南西部に位置し、南東はオーレッド湾やフトゥーロ運河を挟んでオーシア連邦、北はウスティオ共和国とベルカ公国、西はラティオと接する。ベルカ戦争ではベルカ軍の侵攻を受け、連合軍を構成する一国となる。 ファト連邦(FATO states) ベルカ公国の東に位置する連邦国家。首都はブルニーズ(Brunies)。ベルカ戦争ではモーデルの戦いでゲベートを支援するが敗退し、以後ベルカ軍の侵攻を受ける。 ゲベート共和国(Republic of Gebet) ベルカ公国の東に位置する国家で、旧ベルカ連邦の構成国。首都はモンス(Mons)。ベルカ連邦法の改正で独立機運が高まり、ウスティオに先立ち1988年2月8日にベルカから分離独立した。1991年12月16日の国境線引き直しによりレクタと分裂した。ベルカ戦争では戦線構築をする間もなく、3月27日のモーデル制圧戦をはじめ、各地でベルカ軍に敗れる。 レクタ(Recta) ベルカ公国の東に位置する国家で、旧ベルカ連邦の一部であった。1991年12月16日の国境線引き直しによりゲベートから分離独立した。首都はコール(Cor)。1970年代には民族主義を掲げる解放戦線が活動しており、ベルカ中央政府とはレクタ紛争と呼ばれる戦争状態にあった。 ラティオ / レシオ(Ratio) ウスティオ共和国の東に位置する国家。首都はセントラム(Centrum)。ウスティオがベルカから分離独立したあと、1991年12月16日の国境線引き直しによりウスティオ東部を併合した。 名称には表記ゆれがあり、統一されていない。 ユークトバニア連邦共和国(Union of Yuktobanian Republics) ベルーサ大陸の大国。オーシアとはお互いに仮想敵国としており冷戦状態にあったが、ベルカ戦争では連合軍に参加する。 連合軍(Allied Forces) ベルカ戦争において、ベルカに対抗した国々による軍事的な連合。主な構成国はオーシア連邦、サピン王国、ウスティオ共和国など。また、大陸外の国家であるユークトバニア連邦共和国も参加している。 国境無き世界(A World with No Boundaries) ベルカ、ウスティオ、オーシア、サピン、ユークトバニアなど、多国籍の将校によるクーデター軍。ベルカが開発していた戦略核兵器「V2」を搭載した弾道ミサイルをオーシア大陸各地の主要都市や地下資源採掘施設に向けて発射し、都市機能や市場経済を麻痺させ文明を退化させることで既存の国家や国境といった社会システムを破壊し、ゼロから社会を再構築することを目的としていた。クーデター勃発と同時に停戦協定の行われた都市ルーメンを空爆した。ベルカ領内のムント渓谷に位置するアヴァロンダム要塞を拠点とし、V2搭載ミサイルの発射準備を進めていたが、連合軍航空部隊による空爆でアヴァロンダムの要塞施設は破壊され、計画は頓挫した。組織の崩壊後も、行方不明となった構成員の一部は反連合工作活動を続けており、オーシア特殊警察などによる捜査が続けられている。 国境なき世界が掲げた「国境や国家をなくし、国籍などの垣根を越える」という野望は、エースコンバット3の時代(2030年代から2040年代)に、ゼネラルリソースなどの国家を凌ぐ影響力を獲得した多国籍企業体によって、国家が衰退していったことで図らずも実現することになる。 アックス&ハンマー(Axe & Hammer Precision Instrument Industry) 戦闘用ブリーフィングシステムを開発している企業。ウスティオ軍にブリーフィング用の「O.B.G. SYSTEM VER.2.5」を提供している。
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国家、組織など
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「エースコンバット04 シャッタードスカイ」の記事における「国家、組織など」の解説
独立国家連合軍(Independent States Allied Forces, ISAF) プレイヤーとなるメビウス1が所属する勢力。「アイサフ」と呼称される。加盟国の集団的防衛と平和維持を目的としており、加盟国が武力攻撃を受けた場合、他の加盟国が軍事的にその国を援助する大規模な軍事同盟。「Arrowhead(アローヘッド)」や「Three arrowheads(スリーアローヘッズ)」と呼ばれる3つの鏃を模したマークをシンボルとしている。 エルジアのサンサルバシオン侵攻に伴う軍事的脅威に対抗するために2003年8月に発足し、当初は前身である大陸諸国間経済同盟の原加盟国11カ国を含む16カ国で構成されていた。最終的に敵対国であるエルジア共和国と中立国サンサルバシオンを除くユージア大陸内全ての国が参加しているが、巨大対空砲施設ストーンヘンジによって大陸の制空権の大半を奪われたために、大陸東部の島々(コモナ諸島、フォートグレイス諸島、ロッキー諸島、ノースポイントなど)と大陸北東に位置する港湾都市セントアークの周辺を除き、大陸のほぼ全域をエルジアによって制圧されるまでに至る。当時すでに大陸からの撤退が決定しており、大陸北東の島国ノースポイントに於いて残存戦力の再編成中であった。敗戦ムード濃厚の中、ノースポイント陥落が現実味を帯び始めた2004年9月、後に今戦争最大の「英雄」と称されることとなる1人のパイロットが現れ、奇跡的な反攻を見せることとなる。 戦後の2006年、エルジア残党軍の蜂起に対応しこれを鎮圧する(『エースコンバット5』アーケードモード) など数年間は治安維持のため存続していたが、2010年頃までにユリシーズ落着前から存在する国際機関「IUN」が主導する「IUN国際停戦監視軍」(IUN-PKF) へ吸収・合併される形で解散する。解散後、所属部隊の多くは各国軍へ帰隊するが、一部の人員はそのままIUN-PKFに移籍しており、環太平洋戦争後の2014年時点でも活動している元ISAF所属パイロットが確認されている。(『エースコンバット7』VRモード) エルジア共和国(Erusea Republic) ユージア大陸西部に位置する大陸最大の領土を誇る国家で、首都はファーバンティ。大陸戦争開戦直前には、一国でISAF全参加国の総軍事力と同程度の軍備を有していたほどの軍事大国。歴史的に大陸内の他の国々とは関係が悪く、武装平和と呼ばれる長い緊張関係にあった。その一方で、非公式ながらもベルーサ大陸の大国ユークトバニア連邦共和国などとは、武器の輸出入に関する相互援助関係にあったともいわれている。 1999年、小惑星ユリシーズの衝突によって首都付近にその破片が落下、数万人が死亡する。これを含め大小10個の隕石が領内に落下し、ユージア大陸内に存在する国家の中でも特に大きな被害を受ける。しかし、大陸全体で数百万人といわれる被災難民の最大の受入れ先として期待されたため、60万人以上という大量の難民が国境に押し寄せ、結果的に同国に押し付けられる形となってしまう。これが元々対立状態にあった他諸国との更なる関係悪化を招き、開戦のきっかけとなる。 開戦後はストーンヘンジによる制空支援の下、1年で大陸全土をほぼ掌握したが、ノースポイントのISAF総司令部攻略に失敗し、ISAFによる大陸反攻以降は敗北への道を歩む。最終的に2005年9月19日、ISAF部隊による包囲作戦で首都ファーバンティが陥落し、ISAFによる降伏勧告を受諾した。 後のシリーズ作品では地理や本作における前史について設定が掘り下げられた。『エースコンバット3D』においてはユージア大陸に国境線が定められた事で詳細な領土が判明し、さらに『エースコンバット7』においては、かつて王政から共和制に移行した歴史があり、王政当時からの領土拡張政策によってシラージ王国・ボスルージ共和国といった周辺の小国家を併合したことで大陸西部一帯を支配する巨大国家となった経緯について触れられている。 詳細は「エルジア王国」を参照 サンサルバシオン(San Salvacion) ユージア大陸中部に位置する中立国家。大陸の交通の要所であり、過去幾度も戦場となった歴史を持つ。領内に隕石迎撃目的で開発された対空砲ストーンヘンジが存在したこと、落着した隕石ユリシーズで発生した難民問題、ユリシーズ落着以前から存在した経済問題による東西対立などの理由により、2003年夏にエルジアによる侵攻を受ける。エルジア軍は猛烈な空爆と、それに続く3日間の地上戦の末に首都サンサルバシオンを制圧。同国内のストーンヘンジも接収される。以後、ISAFによる解放まで2年近くの間、エルジアによる圧政下に置かれることとなる。2005年7月10日深夜、レジスタンス組織の協力の下、官庁街・旧市街地、および市街地北方のサンプロフェッタ空港へ侵攻したISAF航空・地上部隊によって解放される。 ノースポイント(North Point) ユージア大陸北東に位置する極東の島国で、ユージア大陸とは海によって隔てられている独立国家。大陸放棄を決定したISAFはここに拠点を構え、残存戦力の再編成を進めていた。しかし、レーダー設備こそ存在するものの防空態勢は貧弱で、当時ノースポイント陥落は時間の問題と思われていた。 2004年9月19日、潜入したエルジア工作員によるレーダー施設破壊と、それに連動した大陸北東に位置するリグリー空軍基地からの出撃機による空襲が行われたが、ノースポイントへの飛行経路途上のニューフィールド島市街地、および同島のアレンフォート航空基地が空襲を受けたものの、同島の上空でISAF軍機による迎撃を受け、ノースポイント空襲は失敗に終わる。同年10月5日、出撃元であるリグリー空軍基地がISAF軍機によって襲撃され、エルジア軍は集結させていた爆撃機隊を全て喪失。これによってノースポイントへの空爆の危機はひとまず去る。その後、空軍の奇襲作戦によりエルジア海軍によるノースポイント占領計画が頓挫し、ノースポイント防衛がほぼ確実なものとなり、同国で再編成された部隊は戦力を消耗することなく、後の反攻の貴重な戦力となった。 ユリシーズ落下以前の時代を描いた『3D』では軍事国家として君臨しており、仮想敵国であるユークトバニアに対抗する為に軍事要塞である「イントレランス」を建造するなど軍拡に邁進していた。その後『3D』でのクーデターや本作の大陸戦争など数多の争いを経験した結果、『5』の時代では中立国となっている。 中央ユージア連合(Federation of Central Usea, FCU) ユージア大陸に存在する国家で、ISAFを構成する小国家群の中では最も規模の大きい大統領制国家。ISAFの主力軍はFCU軍である。小惑星ユリシーズの地球への落下を最初に公式発表し、2003年にはエルジアのストーンヘンジおよびサンサルバシオン占拠に抵抗して、多数の同盟国(ISAFの前身である大陸諸国間経済同盟およびUTO)にISAF結成を呼びかけた(当時のFCU大統領はロバート・シンクレア)。 大陸諸国間経済同盟(Continental Nations Economic Alliance) ISAFの前身である、FCUを中心としたユージア東側諸国11カ国で構成される中小規模国家間の経済的同盟。ISAF結成以前から、エルジアの軍事的脅威に対抗するための大規模な軍事同盟の構想は存在していたが、エルジアに無用の刺激を与えるのではとの懸念から経済同盟以上の結び付きを持つことは控えられていた。しかし、エルジアによるサンサルバシオン占領、ストーンヘンジ接収により危機に晒された加盟国は、元々の経済的同盟に軍事的な同盟としての要素を付け加え、ISAFへと発展させることとなる。 中央ユージア条約機構(Central Usea Treaty Organization, UTO) FCUを含む一部のユージア東側諸国によって構成される比較的小規模な軍事同盟機構。エルジアのサンサルバシオン侵攻以前は、ストーンヘンジの警備を担当していた。
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