東側諸国
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東側諸国(ひがしがわしょこく、英語: Eastern Bloc、イースタンブロック)は、およそ1945年から1991年までの冷戦時代において、軍事的、政治的、経済的、文化的にソビエト連邦と連携していた、あるいはその影響下にあった東ヨーロッパ諸国のブロック(圏)のことを指す[1][2]。ポーランド人民共和国、ブルガリア人民共和国、ルーマニア社会主義共和国、チェコスロバキア社会主義共和国、ハンガリー人民共和国、ドイツ民主共和国(東ドイツ)、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国、アルバニア社会主義人民共和国といった社会主義・共産主義諸国が含まれていた[1][2]。ユーゴスラビアは1948年に追放され、アルバニアは1961年に脱退した。残りの国はソ連の影響圏を構成し、1989年に東欧革命が起こるまで、ソ連は直接的および間接的に支配した[1]。
- 1 東側諸国とは
- 2 東側諸国の概要
東側諸国
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ソビエト連邦時代のSFは共産主義のイデオロギーに同意しないと、発禁処分などの重大な結果を招くことになり、ヨシフ・スターリンの時代には死刑、レオニード・ブレジネフの時代には強制労働や精神病院送りということもあった。そのため日和見的な作品もあり、体制に忠実な作品、アレクセイ・トルストイの『アエリータ』(1923) や『ガーリン技師の双曲線』(1926) もあり、イデオロギーとは無縁な幸福な未来を描いた作品(キリール・ブルィチョフ(ロシア語版)やイワン・エフレーモフの作品)もあるが、ミハイル・ブルガーコフ、エフゲニー・シュワルツ(英語版)、ストルガツキー兄弟のように微妙なバランスをとって自身の見解を曲げずにかつ表現の自由を奪われないように奮闘した作家もいる。 1920年代に活動したアンドレイ・プラトーノフとエヴゲーニイ・ザミャーチンの作品は、ソ連国内ではペレストロイカの時代まで出版されなかった。 ソビエト連邦で次にSFが隆盛を迎えたのは、ニキータ・フルシチョフによる自由化と科学技術の推進、特に宇宙開発の推進が始まったころである。 1957年、イワン・エフレーモフが書いたユートピア小説『アンドロメダ星雲』(1957) は遠未来の宇宙文明を描いているが、その文化の多くは古代の芸術からとられている。エフレーモフは他に、文明の発達する道の狭さを強調した『アレクサンドロスの王冠』(1963) やディストピア小説の『丑の刻』(1968) がある。 東側の社会派SFで最も有名な作品(群)としてストルガツキー兄弟の Noon Universe(英語版) があり、創造的な仕事が最も高く評価される共産主義の未来世界を描いている。しかしユートピアとは程遠く、リアルな人々が描かれている。1963年からのフルシチョフの現代芸術・文学への批判に対して、ストルガツキー兄弟は「我々にとって共産主義は自由と創造性の世界だったが、彼らにとっては社会であり、そこで人々は党と政府のあらゆる方針に即座にそして喜んで従うものと見なされていた」と述べている。このことは『神様はつらい』(1963) に影響している。 1968年のプラハの春の弾圧により、ストルガツキー兄弟が抱いていたソビエト連邦への期待は完全に打ち砕かれた。Noon Universe の別の小説『収容所惑星』(1969) ではソビエト連邦をほのめかすような惑星が舞台となっていて、主人公は宇宙船が難破してその惑星に不時着し、レジスタンスに身を投じる。 映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』は異星を舞台としており、資本主義、階級差別、文化的中道主義をからかったコメディである。 東側諸国では、現実の状況に意見表明する強力な手段として社会派SFが書かれるようになった。共産主義では批判は全く許されないが、SFとして別世界の話にすることで共産主義者の目を逃れる可能性があった。1980年代のポーランド人民共和国ではこのジャンルが「社会学的ファンタジー」と呼ばれ、一般に全体主義の政府に支配された社会がどうなるかを描いていた。主な作家としては、ヤヌシュ・ザイデル(ポーランド語版)、エドモンド・ヴヌク=リピンスキー(ポーランド語版)、アダム・ヴィシニェフスキ=スネルグ(ポーランド語版)、マレク・オラムス(ポーランド語版)[訳語疑問点]がいる。このジャンルの作品では時代設定を現代以外(通常は未来)にし、その社会の構造を分析して述べているが、それが現実社会へのあてつけになっている。1989年の東欧革命後、東側諸国でも西側並みに現実社会への批判が公然とできるようになり、ラファウ・ジェムキェヴィチ(ポーランド語版)[訳語疑問点]に代表されるようにこのジャンルの作家のほとんどがポリティカル・フィクション作家となった。
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東側諸国
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また、ソ連の衛星国であったいわゆる「東側」の共産主義国などでも同様の団体が組織された。東欧諸国では、ボーイスカウトやガールスカウト組織も伝統を有していたため、社会主義体制移行後にピオネールが設立された際、特にカトリック教会が影響力をもつポーランドなどでは、キリスト教会などのスカウト組織もピオネールの枠組みのなかで存続した事例もあった。1989年の民主化の後、旧東欧諸国ではピオネールの名称は消滅し、ボーイスカウトやガールスカウトに改組されるなどした。
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