東側諸国とは? わかりやすく解説

東側諸国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/10 10:28 UTC 版)

東側諸国(ひがしがわしょこく、英語: Eastern Bloc、イースタンブロック)は、およそ1945年から1991年までの冷戦時代において、軍事的、政治的、経済的、文化的にソビエト連邦と連携していた、あるいはその影響下にあった東ヨーロッパ諸国のブロック(圏)のことを指す[1][2]ポーランド人民共和国ブルガリア人民共和国ルーマニア社会主義共和国チェコスロバキア社会主義共和国ハンガリー人民共和国ドイツ民主共和国(東ドイツ)、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国アルバニア社会主義人民共和国といった社会主義共産主義諸国が含まれていた[1][2]。ユーゴスラビアは1948年に追放され、アルバニアは1961年に脱退した。残りの国はソ連の影響圏を構成し、1989年東欧革命が起こるまで、ソ連は直接的および間接的に支配した[1]




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東側諸国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/10/21 13:41 UTC 版)

社会派SF」の記事における「東側諸国」の解説

ソビエト連邦時代SF共産主義イデオロギー同意しないと、発禁処分などの重大な結果を招くことになり、ヨシフ・スターリン時代には死刑レオニード・ブレジネフ時代には強制労働精神病院送りということもあった。そのため日和見的な作品もあり、体制忠実な作品アレクセイ・トルストイの『アエリータ』(1923) や『ガーリン技師双曲線』(1926) もあり、イデオロギーとは無縁な幸福な未来を描いた作品(キリール・ブルィチョフ(ロシア語版)やイワン・エフレーモフ作品)もあるが、ミハイル・ブルガーコフ、エフゲニー・シュワルツ(英語版)、ストルガツキー兄弟のように微妙なバランスをとって自身見解曲げずにかつ表現の自由奪われないよう奮闘した作家もいる。 1920年代活動したアンドレイ・プラトーノフエヴゲーニイ・ザミャーチン作品は、ソ連国内ではペレストロイカ時代まで出版されなかった。 ソビエト連邦次にSF隆盛迎えたのは、ニキータ・フルシチョフによる自由化科学技術推進、特に宇宙開発推進始まったころである。 1957年イワン・エフレーモフ書いたユートピア小説アンドロメダ星雲』(1957) は遠未来宇宙文明描いているが、その文化多く古代芸術からとられている。エフレーモフは他に、文明発達する道の狭さ強調したアレクサンドロス王冠』(1963) やディストピア小説の『丑の刻』(1968) がある。 東側社会派SFで最も有名な作品(群)としてストルガツキー兄弟Noon Universe英語版) があり、創造的な仕事が最も高く評価される共産主義未来世界描いている。しかしユートピアとは程遠くリアルな人々描かれている。1963年からのフルシチョフ現代芸術・文学への批判に対してストルガツキー兄弟は「我々にとって共産主義は自由と創造性世界だったが、彼らにとっては社会であり、そこで人々は党と政府あらゆる方針即座にそして喜んで従うものと見なされていた」と述べている。このことは『神様はつらい』(1963) に影響している。 1968年プラハの春弾圧により、ストルガツキー兄弟抱いていたソビエト連邦への期待は完全に打ち砕かれた。Noon Universe別の小説収容所惑星』(1969) ではソビエト連邦ほのめかすような惑星舞台となっていて、主人公宇宙船難破してその惑星不時着しレジスタンス身を投じる映画不思議惑星キン・ザ・ザ』は異星舞台としており、資本主義階級差別文化的中道主義からかったコメディである。 東側諸国では、現実状況意見表明する強力な手段として社会派SF書かれるようになった共産主義では批判は全く許されないが、SFとして別世界の話にすることで共産主義者の目を逃れる可能性があった。1980年代ポーランド人民共和国ではこのジャンルが「社会学的ファンタジー」と呼ばれ一般に全体主義政府支配され社会がどうなるかを描いていた。主な作家としては、ヤヌシュ・ザイデル(ポーランド語版)、エドモンド・ヴヌク=リピンスキーポーランド語版)、アダム・ヴィシニェフスキ=スネルグ(ポーランド語版)、マレク・オラムス(ポーランド語版)[訳語疑問点]がいる。このジャンル作品では時代設定現代以外(通常未来)にし、その社会構造分析して述べているが、それが現実社会へのあてつけになっている1989年東欧革命後、東側諸国でも西側並み現実社会への批判公然とできるようになり、ラファウ・ジェムキェヴィチ(ポーランド語版)[訳語疑問点]に代表されるようにこのジャンル作家のほとんどがポリティカル・フィクション作家となった

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東側諸国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 02:31 UTC 版)

ピオネール」の記事における「東側諸国」の解説

また、ソ連衛星国であったいわゆる東側」の共産主義国などでも同様の団体組織された。東欧諸国では、ボーイスカウトガールスカウト組織伝統有していたため、社会主義体制移行後にピオネール設立された際、特にカトリック教会影響力をもつポーランドなどでは、キリスト教会などのスカウト組織ピオネール枠組みのなかで存続し事例もあった。1989年民主化の後、旧東欧諸国ではピオネールの名称は消滅しボーイスカウトガールスカウト改組されるなどした。

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