強制労働とは? わかりやすく解説

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きょうせい‐ろうどう〔キヤウセイラウドウ〕【強制労働】

読み方:きょうせいろうどう

労働者意思無視して強制的に行わせる労働


強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 01:02 UTC 版)

強制労働(きょうせいろうどう)とは、奴隷的な労働。国際法的に強制労働と確定している世界の主な事例には、以下が挙げられる。


注釈

  1. ^ 法的な批准国は178カ国であるが、マレーシアシンガポールが条約の廃棄を宣言している為、実際の批准国は176カ国になる。

出典

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「強制労働」の続きの解説一覧

強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:35 UTC 版)

白雪姫と7人の囚人」の記事における「強制労働」の解説

都庁反抗した者達は強制労働者として連行される。これはあくまで一般市民対す表向き名目で、実際全員新宿実験室送られ適合者にするための人体実験が行われている。適合者適性がある者は右手改造させるが、不適合な者は廃棄処分される。

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強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 14:26 UTC 版)

タリベ」の記事における「強制労働」の解説

最近の研究によればタリベ平均して1日8時間未満毎日物乞いしている。タリベ毎日なければならない正確な合計は、ダーラごとに異なる。175人のタリベ対象調査した結果マラブー要求する平均金額は373CFAフラン(0.79米ドル)で、慣例的に喜捨増える日には445 フラン(0.94米ドル)になる。世界銀行統計では、セネガル人口30%は1日当たり593フラン(1.25ドル)で、55%は949フラン2.00ドル未満生活している。これは、タリベマラブー要求されるノルマ満たす難しさ浮き彫りにしている。金銭的ノルマ加えて砂糖や米などの基本食料ノルマ設定するマラブーもいる。

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強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 14:26 UTC 版)

タリベ」の記事における「強制労働」の解説

強制労働に関する条約英語版)は、強制労働を、「処罰脅威によって強制されまた、自らが任意に申し出たものでないすべての労働」と定義している。この条約は、批准国に「強制労働を完全に廃止する義務課している。 国際労働機関は、タリベ労働力として搾取する慣行は、最悪形態児童労働条約英語版)の対象にもなるとする見解示している。これは、その見解によれば強制的な物乞い奴隷類しまた、その労働によって児童福利過度危険にさらすからである。

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強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:05 UTC 版)

フォルクスワーゲン」の記事における「強制労働」の解説

ナチ党ドイツ動かしていた頃、フォルクスワーゲンだけでなくシーメンスダイムラーなどの会社は、ユダヤ人ロシア人などの多く人々奴隷的に強制労働させたと言われている。弁護士らはそれらの会社使った強制労働者の数は200万人上であると考えている。 1998年には戦前戦時中フォルクスワーゲン製造会社関連する戦争補償プログラムはじめた。また2011年7月に、フォルクスワーゲンは強制労働の過去償うための基金の設立発表した。だが2011年10月弁護士らはその基金では不十分だとして、フォルクスワーゲンダイムラーなどが強制労働の被害者から訴えられた。

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強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 03:16 UTC 版)

ナホトカ」の記事における「強制労働」の解説

1930年代から40年代に、グラグ矯正労働収容所総管本部)の囚人のための常設ラーゲリ強制収容所)と中継ラーゲリが、ナホトカ運用されていた。「矯正労働ラーゲリ建設部第213部」(NKVD主要な治水建設部門組織)が、ナホトカ湾1939年12月から1941年まで活動しその後貿易港建設NKVDダリストロイ極東地域で強制労働を行った特務機関が行った。漁港建設での囚人たちの強制労働は1958年まで行われたラーゲリ区域は、アスターフィエフ岬とリシー島(ロシア語版)に第1区域から第44区域であった1945年から1950年まで、ナホトカには日本兵捕虜ラーゲリが、様々な集落散在していた。ダリストロイ部門とその社会基盤それぞれの集落権力当局にあったナホトカ労働集落建設は、ダリストロイ発案した計画どおりに進んだ捕虜でない雇用され労働者働いていた。リシー島では囚人収容所1937年から1941年まで運営されていた。 ナホトカ湾中継ラーゲリ(元はセヴォストラク建物)は1938年から1946年まで運営された。移送者収容所(2万人囚人収容した)は、サリョーナエ湖、バルハトナエ湖、成年広場漁港散在していた。移送は、上級移送下級移送全体秩序グループ女性グループ分けられた。多く囚人肺炎感染症かかって死亡し現在のパグラニーチナヤ通り・オボドノイ渓谷地区埋葬された。古い住人証言によると、木製がこれらの場所に1950年代末まで立っていた。身元不明埋葬が町至る所散在しており、多く建物がこれらの遺骨の上建っている。 貿易港停泊していた蒸気船ダリストロイ」(ロシア語版)の爆発(この爆発1万8千トン重油上空打ち上げられ、2時間渡ってナホトカとなって降り注いだ)と、オボドノイ渓谷流れコリマ川のための爆発物のあった倉庫爆発の後、1946年拠点ナホトカからヴァニノ港に移された。

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強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:11 UTC 版)

日本占領時期のインドネシア」の記事における「強制労働」の解説

泰緬鉄道やサケティ-バヤ鉄道英語版)などではインドネシアから多数人々日本軍計画によるロームシャ労務者)として連れ去られ虐待飢餓によって死亡する者もいた。のちにロームシャは強制労働を意味するインドネシア語語彙として普及し1970年代には映画の題材となり、1976年以降には教科書掲載された(後述)。ロームシャ動員され人数は、インドネシアの歴史教科書では数十万人から数百万人違いがあり、国外へ派遣され人数30万人帰還できたのは7万人とする記述が多い。 インドネシアでは少女慰安所連行されジャワ島から船でタイ昭南島シンガポール)に送られる者もいた。日本シンガポール留学できるという話を聞かされ旅立った者もいた。日本軍降伏後女性たち各地置き去りにされ、故郷から離れたブル島などの場所で暮らし続けたこうした女性存在インドネシア社会周知されていた。オランダ政府調査は、日本軍どのようにインドネシア女性慰安婦として強制雇用したかを説明した。そこでは日本軍売春宿働いているヨーロッパ人女性200人から300人のうち「およそ65人はほぼ確実に売春強要された」と結論付けていた。 他の若い女性(およびその家族)は、収容所戦時中社会様々な圧力直面しており、仕事として売春提供したことは認めたが、その性質強制的だったか否か)が明示的に述べられていないものも多い。独立後にインドネシア政府慰安婦問題触れ日本政府謝罪書簡拠出金行なった後述)。 のちの国連報告は、日本による占領中の飢饉と強制労働の結果インドネシアでは400万人(3万人抑留されヨーロッパ民間人も含む)が死亡した主張した日本軍資料によればジャワ島死者数日本占領前の1939年には10万人あたり881人だったが、1944年には10万人あたり1423人に増加していた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/09 21:48 UTC 版)

ポーランド人に対するナチスの犯罪」の記事における「強制労働」の解説

1939年から1945年までの期間に少なくとも150万人ポーランド人市民ドイツ第三帝国に連れて行かれ、ほとんどの場合本人意思関わらず労働強制された。多く十代少年少女であったドイツ西ヨーロッパからも人を連れてきて強制労働をさせたが、ポーランド人は他の東ヨーロッパ人同様(但しウクライナ人は彼らやロシア人よりは優秀とされていた)に劣等な存在みなされ厳しく差別的取り扱われた。ポーランド人紫の「P」の字が書かれ記章を服に縫い付けることを強要され夜間の外出禁止され公共交通機関利用禁止された。工場農場労働者対す扱い雇い主によって異なっていたが、ポーランド人労働者一般に西ヨーロッパ人よりも長時間低賃金働かされ多く都市では有刺鉄線によって他から隔離されバラックに住まわされた。仕事以外でドイツ人交流することは禁止されドイツ人女性との性行為は「人種的汚染」とみなされ死刑対象となった戦争中は何千人ものポーランド人男性ドイツ人女性性的関係持ったことが理由処刑された。

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強制労働

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 07:34 UTC 版)

ビルマでの降伏日本軍人の抑留」の記事における「強制労働」の解説

酷暑の地ビルマで裸同然の姿で、毎日毎日、強制労働(労役労苦)の作業が行われたという。作業炎天下であっても行われた昼休み以外は休憩無かったジャングル切り裂いて道路新設などを重機無しの"人海戦術"でやらされることもあった。ショベル十字鍬など工具も満足に無い場合もあったし、靴の無い者も強制労働をやらされた。以下は体験談である。 タンピザヤからイエ間八十四キロにわたる自動車道路建設工事始まったジャングル伐採して作業である。橋梁工兵隊歩兵部隊のわれわれは、十字鍬に円匙と鋸だけの工具で、木は鋸で切り倒して焼き払い、根を掘り上げ、土はモッコかついで運ぶ。服装褌一丁ハダシワラジ、まさに人海戦術である。この難工事も、二十一年四月完成。 — 『軍人軍属短期在職者語り継ぐ労苦兵士編)第3巻』、平和祈念展示資料館 強制労働の作業種類は、タンピザヤからイエイェー)間の自動車道路どの道工事をはじめ、鉄道工事建設工事防空陣地破壊などの土木作業や、連合国軍食糧倉庫使われた元競馬場では、小麦粉飼料入った100キログラムほどの麻袋担いで競馬場スタンド階段上り下がりして人足をさせたり、炎天下に駅で貨物の上下ろし空港荷物積み下ろし及び埠頭荷役現地人苦力のもう一級下の取り扱い)、重量機運搬や海上沖合投棄する日本軍弾薬運搬炎天下での造船所での労役トラック鉄材を積む労役遺体の発掘乃至墓地仮埋葬棺桶土葬)された腐乱死体移動整理汚物処理や糞尿理などの作業を行わされる日本兵多く重労働や、現代でいう「3K」に該当するものが多かった糞尿処理の作業嫌がられたが、更に、腐乱死体移動には屈辱感感じ兵士もいたし、気持ち悪さ夕食がのどを通らない兵士もいた。強制労働は現場監督将校人柄によるところが多く、一旦その日作業終了告げながら、再び働かせたり日曜日働かされることがあった。工場労働など民間の手伝いもあった。また、日本兵勤勉であったため作業早く片付いてしまい、後に連合国軍側作業割り当て増やされ場合もあった。 特に最初1年は、飢餓栄養失調相まって過酷な扱い受けたという帰還者もいる。また、強制労働を「キンヌキ」(去勢)と感じ逃げだす兵が相次ぎ日常的に歩哨逃亡したという。 強制労働 造園作業 ケーブル敷設作業 ケーブル埋設作業

※この「強制労働」の解説は、「ビルマでの降伏日本軍人の抑留」の解説の一部です。
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