ユートピアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > ユートピアの意味・解説 

utopia

別表記:ユートピア

「utopia」の意味・「utopia」とは

「utopia」は、理想郷理想的な社会を指す英単語である。具体的には、完全無欠で、全ての人々が平等で幸せ生きられるような理想的な状態や場所を指す。この単語は、トーマス・モア著書「ユートピア」から派生したもので、元々は架空理想国家指していた。

「utopia」の発音・読み方

「utopia」の発音は、IPA表記では/juːˈtoʊpiə/となる。IPAカタカナ読みでは「ユートーピア」となり、日本人発音するカタカナ英語では「ユートピア」となる。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「utopia」の定義を英語で解説

「utopia」は、"an imagined place or state of things in which everything is perfect"と定義される。つまり、全て完璧であると想像される場所や状態を指す。この定義は、一般的には物理的な場所だけでなく、社会的な状態や精神的な状態をも含む。

「utopia」の類語

「utopia」の類語としては、「paradise」、「heaven」、「Eden」、「Shangri-La」などがある。これらの単語同様に理想的な状態や場所を指す言葉である。

「utopia」に関連する用語・表現

「utopia」に関連する用語としては、「dystopia」がある。これは「utopia」の反対語で、理想から最も遠い、不幸や抑圧支配する社会を指す。また、utopian」は形容詞形で、「utopia」のような理想的な状態を指す。

「utopia」の例文

以下に、「utopia」の使用例を示す。 1. He dreamed of a utopia where everyone could live in peace.(彼は誰もが平和に暮らせるユートピアを夢見た) 2. The novel describes a utopia where no one is poor or sick.(その小説は、誰もが貧しくなく、病気ならないユートピアを描いている) 3. Many people believe that a utopia is impossible to achieve.(多く人々はユートピアを達成することは不可能だ信じている) 4. The concept of utopia varies from person to person.(ユートピアの概念は人によって異なる) 5. The government's plan for the city was nothing short of a utopia.(政府都市計画はまさにユートピアだった) 6. Utopia is not a place, but a state of mind.(ユートピアは場所ではなく、心の状態である) 7. The idea of a utopia can be both inspiring and dangerous.(ユートピアの考え方は、鼓舞する同時に危険でもある) 8. The book presents a vision of a technological utopia.(その本技術的なユートピアのビジョン提示している) 9. The utopia he had imagined was far from reality.(彼が想像していたユートピアは現実からはほど遠かった) 10. The film explores the idea of a utopia gone wrong.(その映画は、失敗したユートピアのアイデア探求している)

ユートピア【Utopia】

読み方:ゆーとぴあ

ギリシャ語からの造語で、どこにもない場所の意》

【一】トマス=モア長編小説1516年刊。原文ラテン語架空の国ユートピアの見聞録というかたちで、当時ヨーロッパ社会批判、自由平等な共産主義的社会宗教寛容説く

【二】utopia)《【一】から転じて空想された理想的な社会理想郷理想の国。無可有郷(むかうのさと)。


ユートピア 【utopia】

ギリシア語手がかりに、〈どこにもないou場所topos〉と〈良いeu場所topos〉とを結びつけたトマス-モーア英国思想家)の造語理想郷無可有郷などと訳す。想像上理想的な社会ヨーロッパでプラトン「国家」のように、この思想早くからある。中国桃源郷日本常世国もこの一種見てよい。→ モーア

ユートピア

作者六道慧

収載図書ザ・ファンタジー 2
出版社角川書店
刊行年月1993.8
シリーズ名カドカワノベルズ


ユートピア

作者白井愛

収載図書タジキスタン狂詩曲
出版社れんが書房新社
刊行年月2001.12


ユートピア

作者鈴木良

収載図書性格な正確診断機―鈴木良短編集
出版社日本文学館
刊行年月2004.2


ユートピア―バーチャルシティー

作者渡辺浩弐

収載図書2000年ゲーム・キッズ仮想科学小説
出版社アスペクト
刊行年月1997.3

収載図書2000年ゲーム・キッズ
出版社幻冬舎
刊行年月2000.10
シリーズ名幻冬舎文庫


ユートピア?

作者金堀常美

収載図書モカコーヒーを、ブラック
出版社新風舎
刊行年月2004.5
シリーズ名新風舎文庫


ユートピア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 01:24 UTC 版)

ユートピア: utopia, 英語発音: [juːˈtoʊpiə] ユートウピア)は、イギリスの思想家トマス・モア1516年ラテン語で出版した著作『ユートピア』に登場する架空の国家の名前。「理想郷」(和製漢語)、「無何有郷」(無何有之郷とも、『荘子』逍遙遊篇より)とも呼ばれる。現実には決して存在しない理想的な社会として描かれ、その意図は現実の社会と対峙させることによって、現実への批判をおこなうことであった。


注釈

  1. ^ 『ユートピア』岩波文庫版(ISBN 4-00-322021-8)の解説によれば、この話がフィクションであることの強調と共に現実社会の批判を和らげる意図があったという。
  2. ^ 理想国家の概念を描いた。
  3. ^ 金銀財宝に満ちオリハルコンなど不思議な技術を有した豪奢な専制王国アトランティスが、ギリシアを侵略しようとして神の怒りに触れ滅亡する。

出典

  1. ^ a b c d e f g 巖谷2002 [要ページ番号]
  2. ^ a b c 高橋均「行列と繁茂」『バロックの愉しみ』<バロック・コレクション> 筑摩書房 1987 ISBN 4480835776 pp.90-94.
  3. ^ Heller, Nathan (2018年7月2日). “Who Really Stands to Win from Universal Basic Income?” (英語). The New Yorker. ISSN 0028-792X. https://www.newyorker.com/magazine/2018/07/09/who-really-stands-to-win-from-universal-basic-income 2019年8月25日閲覧。 
  4. ^ “Are Danes Really That Happy? The Myth Of The Scandinavian Utopia” (英語). NPR. https://www.npr.org/2015/02/01/382711488/are-danes-really-that-happy-the-myth-of-the-scandinavian-utopia 2019年8月25日閲覧。 
  5. ^ Woollacott, Angela (2015). “Systematic Colonization: From South Australia to Australind”. Settler Society in the Australian Colonies: Self-Government and Imperial Culture. Oxford: Oxford University Press. p. 39. ISBN 9780191017735. https://books.google.com/books?id=SfCkBgAAQBAJ 2020年6月24日閲覧. "In Wakefield's utopia, land policy would limit the expansion of the frontier and regulate class relationships." 
  6. ^ the Thaw – Soviet cultural history”. 2017年5月14日閲覧。
  7. ^ America and the Utopian Dream – Utopian Communities”. brbl-archive.library.yale.edu. 2017年5月14日閲覧。
  8. ^ For All the People: Uncovering the Hidden History of Cooperation, Cooperative Movements and Communalism in America, 2nd Edition”. secure.pmpress.org. 2017年4月26日閲覧。
  9. ^ Curl, John (2009). “Communalism in the 20th Century”. For All the People: Uncovering the Hidden History of Cooperation, Cooperative Movements, and Communalism in America (2 ed.). Oakland, California: PM Press (2012発行). pp. 312–333. ISBN 9781604867329. https://books.google.com/books?id=HQJ1XhTqcR4C 2020年6月24日閲覧。 
  10. ^ Archived at Ghostarchive and the Wayback Machine: Callenbach, Ernest. “"Ecotopia Then & Now," an interview with Ernest Callenbach”. YouTube. 2013年4月6日閲覧。
  11. ^ Grove (1995年). “Green imperialism : colonial expansion, tropical island Edens, and the origins of environmentalism, 1600-1860”. Cambridge University Press. 2022年8月14日閲覧。
  12. ^ Mollins, Julie (2021年2月22日). “Selective memories: The historical roots of environmentalism”. CIFOR Forests News. https://forestsnews.cifor.org/71123/selective-memories-the-historical-roots-of-environmentalism 2022年8月16日閲覧。 
  13. ^ Kirk, Andrew G. (2007). Counterculture Green: the Whole Earth Catalog and American environmentalism. University Press of Kansas. p. 86. ISBN 978-0-7006-1545-2 
  14. ^ For examples and explanations, see: Marshall, Alan (2016). Ecotopia 2121: A Vision of Our Future Green Utopia. New York: Arcade Publishers. ISBN 978-1-62872-614-5  And Schneider-Mayerson, Matthew, and Bellamy, Brent Ryan (2019). An Ecotopian Lexicon. Minneapolis: University of Minnesota Press. ISBN 978-151790-589-7
  15. ^ de Geus, Marius (1996). Ecologische utopieën – Ecotopia's en het milieudebat. Uitgeverij Jan van Arkel 
  16. ^ a b c Tierney, Helen (1999). Women's Studies Encyclopedia. Greenwood Publishing Group. p. 1442. ISBN 978-0-313-31073-7. https://archive.org/details/womensstudiesenc0001unse/page/1442 
  17. ^ a b Martha A. Bartter, The Utopian Fantastic, "Momutes", Robin Anne Reid, p. 101 ISBN 0-313-31635-X
  18. ^ Gaétan Brulotte & John Phillips,Encyclopedia of Erotic Literature, "Science Fiction and Fantasy", CRC Press, 2006, p. 1189, ISBN 1-57958-441-1



ユートピア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 01:20 UTC 版)

WIXOSS」の記事における「ユートピア」の解説

WXK-03 2018年8月30日発売。全81シークレット

※この「ユートピア」の解説は、「WIXOSS」の解説の一部です。
「ユートピア」を含む「WIXOSS」の記事については、「WIXOSS」の概要を参照ください。


ユートピア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:43 UTC 版)

トマス・モア」の記事における「ユートピア」の解説

エラスムスの『痴愚神礼讃』やアメリゴ・ヴェスプッチ旅行記新世界』に触発され1515年から1516年ラテン語で『ユートピア』を執筆した1516年刊行)。ユートピア(Utopia)はモア造語で、「どこにも無い場所」に「善き場所」という意味が加味され言葉で、古くは「理想郷」あるいは「無何有郷むかうのさと)」などとも訳されている。ヒュトロダエウスなる人物の見聞聞く、という設定で、第1巻イングランド現状批判し第2巻赤道の南にあるというユートピア国の制度習慣描いている。 ヴェスプッチカナリア諸島からアメリカ大陸までを旅行した記録新世界』を深い関心持って読んだモアは、自然に従って生き私有財産持たない共同社会実在しうる事を確信した自然法自然状態が善である証明として書かれたその主著は、ユートピアという架空の国を舞台に、自由、平等で戦争のない共産主義的な理想社会描いたのであるまた、イングランドでは地主長老フランドルとの羊毛取引のために農場囲い込んで羊を飼い村落共同体破壊し農民たちを放逐する現状深く慨嘆し、「羊はおとなし動物だが(イングランドでは)人間食べつくしてしまう」(『ユートピア』第1巻)という意味の言葉を残している(カール・マルクスは『資本論』にモア引用し本源的蓄積について論じているが、かなり誇張され表現だという指摘もある。囲い込みの項を参照)。

※この「ユートピア」の解説は、「トマス・モア」の解説の一部です。
「ユートピア」を含む「トマス・モア」の記事については、「トマス・モア」の概要を参照ください。


ユートピア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:29 UTC 版)

Creatures〜生きとし生けるもの達へ」の記事における「ユートピア」の解説

モンスター対策のため、大陸の南にある砂漠の島であるユートピア島を灌漑してモンスター排除した人間だけの土地作る「ユートピア計画」により造成中の移民地。アストリアの民の羨望の的であり入るには若く健康で優秀と認められた者だけに発行されるチケットが必要である。実際にカオパレスとの秘密同盟一環として住民騙し移住してきた人たちを強制労働させ、地下神殿隠されcreatures発掘作業をさせるのが目的であったAブロック欺瞞プロパガンダのための街並みで、Bブロック発掘現場となっており、一年毎にAブロック住民Bブロック移して強制労働投入しており、当然一度Bブロック移されるAブロックへは戻れない作業死んだ者はアンデッド化された。そして、「ユートピア計画」の真の発案者であるケルティク真意は、ベルフェゴール封印準備ができるまでの時間稼ぎと、人間移住先を開拓し人間モンスター分離することだった。

※この「ユートピア」の解説は、「Creatures〜生きとし生けるもの達へ」の解説の一部です。
「ユートピア」を含む「Creatures〜生きとし生けるもの達へ」の記事については、「Creatures〜生きとし生けるもの達へ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ユートピア」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ユートピア」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ユートピア」の関連用語

ユートピアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ユートピアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2024 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのユートピア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのWIXOSS (改訂履歴)、トマス・モア (改訂履歴)、Creatures〜生きとし生けるもの達へ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS