自然法とは? わかりやすく解説

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しぜん‐ほう〔‐ハフ〕【自然法】

読み方:しぜんほう

人間の自然の本性あるいは理性基づいてあらゆる時代通じて普遍的に守られるべき不変の法として、実定法超越しているものと考えられる法。⇔実定法人定法


自然法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 13:52 UTC 版)

自然法(しぜんほう、: natural law: Naturrecht: lex naturalis)とは、人間の理性知性を通して、事物の自然本性: nature: Natur: natura: φύσις)から導き出され、(個別の時代性・地域性・社会性・集団性といった制限・条件を超えて)人類にとって共通・普遍・汎通的であると、理解・受容され得る倫理の総称である[1]。古い訳語では、(儒教用語「性」を用いて)性法(せいほう)とも呼ばれた。


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 自然法とは - コトバンク
  2. ^ a b 神法とは - コトバンク
  3. ^ 自然権 - コトバンク
  4. ^ ストア派とは - コトバンク
  5. ^ 万民法とは - コトバンク
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  9. ^ 一般意志とは - コトバンク
  10. ^ 目的の国 - コトバンク
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  17. ^ Long, A. A.; 金山弥平『ヘレニズム哲学 : ストア派、エピクロス派、懐疑派』京都大学学術出版会、2003年、271頁。ISBN 9784876986132NCID BA62569920全国書誌番号:20424814 
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  22. ^ グロチウス著、一又正雄訳『戦争と平和の法』巌松堂、昭和15年、p.22-23.
  23. ^ グロチウス著、一又正雄訳『戦争と平和の法』巌松堂、昭和15年、p.59.
  24. ^ 矢崎光圀「歴史法学派」『法学セミナー』1957年5号、日本評論社、p.8-9.
  25. ^ Hall,S., "The Persistent Spectre: Natural Law, International Order and the Limits of Legal Positivism", European Journal of International Law, Vol.12, No.2, 2001, pp.269-307.


「自然法」の続きの解説一覧

自然法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 14:16 UTC 版)

ローマ法」の記事における「自然法」の解説

万民法共通性有しつつも少し異な観点の「自然法」という概念もある。ガイウスは、何故「万民法」は帝国内に住むあらゆる人に受け入れられているのかを考えた。その結論は、これらの法は人間の自然な理性沿ったものであり、それ故に皆が従うのだというものであった。そこで、通常の人間理性沿った万民法を「自然法」と呼んだのであるウルピアヌスは、自然法と万民法区別し奴隷制は「万民法」の一部ではあっても、「自然法」の一部ではないとした当時奴隷制帝国全土のみならず様々な国で認められるごく普通の制度であったが、それは、人間固有の制度であって全ての動物共通する自然法でないのであるそれゆえ奴隷万民法に従って解放されると、自然の状態に戻って自由を取り戻すことができると考えられのである

※この「自然法」の解説は、「ローマ法」の解説の一部です。
「自然法」を含む「ローマ法」の記事については、「ローマ法」の概要を参照ください。

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