Portable Document Format PDFの歴史

Portable Document Format

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/04 13:58 UTC 版)

PDFの歴史

PDFは 1990 年代初めに、文書共有を目的として開発された。文書の書式とインラインの図表を保持し、異なるプラットフォームのコンピュータのユーザー間で文書を閲覧するために互換性のあるアプリケーションを利用できない場合にも文書を共有できる[6]。競合としてDjVu (開発続行中)、Envoy、Common Ground[7]社の DigitalPaper, Farallon Replica[8]のほかにアドビシステムズ自身が推進するPostScript format (.ps) がある。初期、 World Wide WebとHTMLが興隆する以前のPDFの主要な用途はデスクトップパブリッシングワークフローであった。

PDFの初期の普及の足取りはゆっくりしたものであった[9]。アドビのPDF閲覧・作成ソフトAdobe Acrobatは無償ではなく、また初代バージョンのPDFは文書外部へのハイパーリンクを提供しないためインターネットの特長を活かしていなかった。またプレーンテキストと比べてサイズは大きいためモデムによるダウンロードは時間がかかり、また当時ハイスペックだったPCでも表示は遅かった。

バージョン 2.0より、アドビはAcrobat Reader (現在は Adobe Reader) を無償配布するようになった[10]。初代バージョンとの互換性は保たれており次第に書式を固定した電子文書デファクトスタンダードの地位を確立した[11]

2008年にアドビのPDF Reference 1.7はISO 32000:1:2008として策定された。以後のPDF(PDF 2.0を含む)開発はIS のTC 171 SC 2 WG 8においてアドビと専門家らの協力により進められている。

出来事
1993年 アドビシステムズ、PDF1.0とAcrobat 1.0をリリース。
1994年 アドビシステムズ、Acrobat Readerの無償配布開始。この無償配布が、PDF普及の大きな要因となった。
1995年 アドビシステムズ、Netscape Navigator用のAcrobatプラグインを公開。ウェブブラウザー上でのPDF利用を促進した。
1996年 アドビシステムズ、PDF 1.2とAcrobat 3.0をリリース。このバージョンからPDFとAcrobatが日本語に対応。
1999年 アップルMac OS Xをリリース。Quartzを採用し、OSレベルでPDFへ対応。
アドビシステムズ、PDF 1.3とAcrobat 4.0をリリース。
2001年 アドビシステムズ、PDF 1.4とAcrobat 5.0をリリース。
2003年 アドビシステムズ、PDF 1.5とAcrobat 6.0をリリース。
2004年 ソースネクスト、日本国内で「いきなりPDF」シリーズを発売開始。低価格のPDF作成ソフトということで注目を集めた[12]
アドビシステムズ、PDF 1.6とAcrobat 7.0をリリース。
2005年 アドビシステムズ、マクロメディアを買収。PDFとFlashの統合が開始された。
2006年 アドビシステムズ、PDF 1.7とAcrobat 8.0をリリース。
2008年7月2日 ISOの管理規格となる。ISO 32000-1。
2008年 アドビシステムズ、PDF 1.7, Adobe Extension Level 3とAcrobat 9.0をリリース。
2010年 アドビシステムズ、PDF 1.7, Adobe Extension Level 8とAcrobat X(10.0)をリリース。

アドビによる仕様定義

1993-2006年にかけてアドビはPDFの仕様を数回改訂して新機能を追加している[13][14]

PDF 1.7 (ISO 32000-1) が制定された2006年以降にアドビが定義した拡張 (Extension Levels) はISO 32000-2 (PDF 2.0) のドラフトにも一部取り込まれているものもあるが、開発者はアドビの拡張部分がPDFの標準でないことに注意する必要がある[15]

PDFのバージョンと仕様書(2014年4月現在)
バージョン 仕様書[4] 発行年 新機能 Acrobat Reader のバージョン
1.0 Portable Document Format Reference Manual[16] 1993 Carousel
1.1 First, revised[17] 1996
  • 暗号化(MD5, RC4 40ビット)
  • device-independent color
  • スレッド
  • リンク
2.0
1.2 First, revised[17] 1996
  • インタラクティブなページ部品(ラジオボタン, チェックボックス等)
  • インタラクティブ、記入フォーム (AcroForm)
  • Forms Data Format (FDF) により記入内容のインポート、エクスポートをインターネット経由で行えるようになった
  • マウスのイベント
  • 外部動画の再生
  • 外部または添付の音声の再生
  • zlib/deflateによるテキストと画像の圧縮
  • Unicode対応
  • 色管理と代替画像のサポート
3.0
1.3 Second[18]
[19]
2000
  • 日本語フォントの埋め込み
  • 電子署名
  • ICCおよびDeviceN色空間
  • JavaScript
  • 各種ファイルストリームの添付 (ファイル添付)
  • 注釈種類の追加
  • Adobe PostScript Language Level 3 imaging model で追加された機能のサポート
  • イメージのマスク
  • 代替イメージ
  • スムージング
  • ページ番号付けの強化
  • ウェブキャプチャ
  • 表示順以外に論理構造表現のサポート
  • CIDフォントのサポート強化
  • data structures for mapping strings and numbers to PDF objects
  • プリプレス分野のワークフローのサポート
  • new functions for several function object types that represent parameterized classes of functions[18][20]
  • Acrobat JavaScript Object Specification Version 4.05
4.0
1.4 Third[21] 2001
  • JBIG2画像圧縮
  • 透明効果
  • OpenTypeフォント対応
  • RC4暗号化のキー長が40ビットから128ビットまでに拡張
  • 入力フォームのインタラクティブ性の強化 (FDF)
  • XMLフォーム投稿、FDFファイルの添付
  • エクスポート時のUnicode対応
  • FDFファイルの共同編集と署名の追加
  • 障碍者向けアクセシビリティ機能
  • Extensible Metadata Platform (XMP) によるメタデータストリーム
  • タグ付きPDF
  • inclusion of printer’s marks
  • 編集時のページ境界の表示
  • CMaps(フォント対応表)の拡充
  • alternate presentations
  • PDFファイル間のインポート
  • データ添付のディクショナリのサポート[20][21]
  • Acrobat JavaScript Object Specification Version 5.1[22]
5.0
1.5 Fourth[23] 2003
  • JPEG 2000画像圧縮
  • マルチメディアの添付と再生の強化
  • object streams
  • cross reference streams
  • フォーム入力の XML Forms Data Format (XFDF) 対応(PDF 1.4のXML対応を代替)
  • フォーム
  • リッチテキスト
  • 属性を XML Forms Architecture (XFA) 2.02で記述できるようになった(静的XFAフォームのみ対応)
  • PKCS#7公開鍵のサポート(PDF 1.3で追加されたが1.5のリファレンスに初めて記載された)
  • 公開鍵による暗号化
  • アクセス許可
  • ユーザー権限の署名(本文を暗号化する必要がなくなった)
  • SHA-1
  • RSA鍵の4096ビットサポート
  • 独自の暗号化、復号を実装できるようになった
  • 文書の一部を可視、不可視にする (CAD、レイヤー図画、地図、多言語文書などに対応)
  • JavaScript で実装するスライドショー表示をサポート(Adobe Reader はSVG 1.0のみ対応)[20]
  • Acrobat JavaScript Scripting Reference, Version 6.0[24]
  • Microsoft Windows 98サポートの廃止
6.0
1.6 Fifth[25] 2004
  • 3D アートワーク(Universal 3D英語版 ファイル形式)のサポート
  • OpenTypeフォントの埋め込み
  • XFA 2.2 によるリッチテキストと属性のサポート (XFA 2.1 および 2.2 では以下のような分野向けに定義されている:動的な XFA フォーム, XFA 用の W3C XML 電子署名, Web サービス, XFA 'doc-literal' HTTP 経由のSOAP対応, SOAPによるWebサービスのための WSDL 定義, 等)
  • AES 暗号化
  • PKCS#7 電子署名の SHA256対応,4096ビットまでの DSA 対応
  • Nチャンネルの色空間サポート
  • ファイル添付の強化, 添付ファイルとの間の相互参照
  • 電子署名による権利管理と改竄検出 [20]
  • Acrobat JavaScript Scripting Reference, Version 7.0[26]
7.0
1.7
(ISO 32000-1:2008[4][27])
Sixth (ISO first)[28] 2006 (ISO 2008)
  • 3Dアートワークへの対応強化
  • XFA 2.4によるリッチテキストと属性のサポート
  • 複数ファイルの添付 (portable collections)
  • document requirements for a PDF consumer application
  • 新しい文字列形式:PDFDocEncoded 文字列、ASCII文字列、byte文字列
  • PKCS#7電子署名のSHA384、SHA512、RIPEMD160対応
  • JavaScript for Acrobat API Reference Version 8.0
  • (Adobe Acrobat Professional, Acrobat Standard, Reader にてAdobeが拡張した オブジェクト、プロパティについてのリファレンス)[29]
8
1.7 Adobe Extension Level 1 2008
  • XFA 2.5 (Extensions Level 1) およびXFA 2.6 (Extensions Level 2) サポート[30](XFA 2.6は以下のような分野向けに定義されている:XFA のセキュアな投稿、XFA Foreground (XFAF) 形式のサポート[31]
8.1
1.7 Adobe Extension Level 3 Adobe Supplement to the ISO 32000, BaseVersion 1.7, ExtensionLevel 3[31] 2008
  • 256-bit AES 暗号化
  • PDF/A-2 向けXFA データセットの取り込み
  • Adobe Flashアプリ (SWF)、ビデオ(H.264 形式Flashを含む)の再生、音声その他マルチメディア埋め込みの改良。Flash playerとの双方向スクリプティングの実装により、ナビゲーターSWFファイルはAdobe Flex2 モジュールから普通のSWFとして認識されるようになった。
  • XFA 2.5および 2.6[30] によるリッチテキスト対応, XFA 2.7 および 2.8対応[32](XFA 2.7および2.8は以下のような分野向けに定義されている:Webサービスの認証ポリシー設定、WSDL/SOAP経由での投稿、タイプフェースの各国ロケール対応等)
9
1.7 Adobe Extension Level 5 Adobe Supplement to ISO 32000-1, BaseVersion:1.7 ExtensionLevel:5[33] 2009 9.1
1.7 Adobe Extension Level 6 2009 9.1
1.7 Adobe Extension Level 8 [36] 2011
  • XFA 3.3 (Flash/SWF と XFA の統合),[37]
    AES-256によるパスワード暗号化方式をExtension Level 3から変更。チェックのアルゴリズムに弱点が見つかったことへの対応[38][39]
  • 仕様書は 2014年4月現在公開されていない。[27]
X (10) , XI (11)

ISO規格化

国際標準化機構 (ISO) によるPDF 1.7の標準化以降、仕様の改訂はISOが預かるところとなった。アドビ独自のバージョンアップは、ベースとなるバージョン (1.7) に対する "Adobe Extensions" という形で行われている[40][27]

PDFの関連規格

PDF/X(2001年策定 - ISO 15929 および ISO 15930 標準)
PDFを元に策定された、印刷用途を目的としたファイル形式。印刷時のデータ交換をスムーズにするため、通常のPDFで使える機能を一部制限している。ISO15930として標準規格化されている。
PDF/A (2005年策定 - 一連のISO 19005 標準)
PDFを元に策定された、電子文書の長期保存を目的としたファイル形式。ISO19005として標準規格化されている。主に印刷目的として利用されていたPDFを、長期保存用に特化させたもの。PDF/Aは特に欧州を中心に使われており、対応するソフトウェアも欧州製のものが多い。現在、PDF/A-1(ISO19005-1)が主流だが、PDF/A-2もISOで策定中である。
PDF/E (2008年策定 - ISO 24517)
PDFを元に策定された、エンジニアリングワークフローにおける使用を目的としたファイル形式。ISO24517として標準規格化されている。知的権利の安全な配布やCADデータなどの複雑な3次元データなどをPDFに組み込むことを目標にしている。
PDF/H
ISO未策定。ヘルスケアに関するデータを交換、保存するのを目的としたファイル。[41]
PDF/UA (2012年策定 - ISO 14289-1)
ユニバーサルアクセスへの対応を目的としたファイル形式。視力や運動能力に障害のある人にも利用できるように特化させたもの。ISO 14289-1:2012 (PDF/UA) が2012年8月に出版された。[42]
PDF/VT (2010年策定 - ISO 16612-2)
可変データやトランザクション文書を扱うのを目的としたファイル。[43]
2010年8月にISO より ISO 16612-2 として出版された。[44]
PAdES
ISO32000-2に含まれる予定。PDF文書の長期保管を目的としたPDFの拡張。欧州電気通信標準化機構 (ETSI) により策定ならびに公開され、ISO32000-2に反映される予定。

PDF 1.7

PDF 1.7の仕様書の最終版は 2008年1月に ISO Technical Committee 171にて採択され,2008年7月1日にISO 32000-1:2008 Document management – Portable document format – Part 1:PDF 1.7として公開された。

ISO 32000-1:2008 はPDFの機能を全て定義した初の規格である。それ以前にISO PDF規格になったもの (PDF/A, PDF/X, 等) は特定分野に適用される物である。ISO 32000-1はAdobe PDF仕様1.0から1.6で定められた物を網羅しているが、以前のバージョンの一部の機能はアドビにより削除されており、PDF 1.7についても同様である。[4]

ISO 32000-1の文書はアドビの PDF Reference, sixth edition, Adobe Portable Document Format version 1.7, November 2006 を元にしており、ISO Technical Committee 171 (ISO/TC 171), Document management application, Subcommittee SC 2, Application issuesによるファストトラック (Fast-track procedure) 制度[45][46]により審査された。

ISO PDF 規格の要約 (abstract) には以下のように記述されている。:[47]

ISO 32000-1:2008 は電子文書のユーザーが交換と閲覧を行うにあたり、作成した環境に依存することなく再現し、閲覧および印刷するための形式を定義する。その目的とするところはPDFファイルを作成するソフトウェア、既存のPDFファイルを閲覧およびコンテンツを画面に表示するよう解釈しユーザーと対話するソフトウェア、またその他の用途のためにPDFファイルを読み書きする各種製品の開発者に供するものである。

ISO 32000-1 の中にはアドビのプロプライエタリな仕様の部分がいくつか引用規格とされており、(Adobe Acrobat JavaScriptやXFA (XML Forms Architecture) など) ISO 32000-1[4]に準拠するためにはこれらが不可欠となっている。

PDF 2.0

新しいバージョンのPDF規格はISO/CD 32000-2 - Document management – Portable document format – Part 2:PDF 2.0[48]として策定され、2017年7月に公開された。[49]

新機能

新機能としては以下のようなものが紹介されている。[50]

  • 暗号化された文書を非暗号化された文書でラップできる。すなわち、だれにでも読める表紙ページが付いたセキュアなPDF文書を作成できる
  • リッチメディア注釈の導入。地理情報やPRC(3Dフォーマット)のサポート
  • PDF/A-3にて最初に導入された、添付ファイルについての機械解釈可能なメタデータが付加できるようになった
  • タグ付きPDFに関する14.8章の完全な作り直し。タグセットの見直し、名前空間の導入、MathMLのサポートと発音ヒントの導入など。アクセシビリティの向上に伴いテキスト抽出や軽量デバイス向けのHTMLにコンバートするのが容易になるなど。
  • デジタル署名が最新の規格に適合するようアップデートされた。ユーザーにデジタル署名されたPDFの検証が可能になった。
  • 現時点でのスタンダードであるAES-256暗号化のサポート
拡張された機能

既存の仕様から改良されたものは以下の通り。

  • 注釈について透過、合成モード属性の追加
  • Polygon/Polyline real paths
  • 256bit AES暗号化
  • ECC 準拠の証明書
  • Unicode準拠のパスワード
  • Document requirement extensions
  • ページ単位、および外部から指定可能な出力インテント
  • 添付ファイルのサムネイル
  • 画像、フォームの XObjects に対する Measurement & Point Data
  • ビュワーに対し印刷倍率の設定を強制できる
  • GoToDp および RichMediaExecute アクション
  • GoTo および GoToR を拡張して一部の構造化エレメントへのリンクが可能に
  • 署名フィールドのロックと署名シード値の拡張
  • 三次元寸法および3D表示条件の拡張(透過を含む)
  • 構造化要素の追加。DocumentFragmentHn(深度6以上の見出し)、Title FENoteSUbEmStrongArtifact
  • 出力インテントの拡張 (MixingHints および SpectralData)
廃止された機能
  • XFA
  • ムービー、サウンド、(PDF/Xの) TrapNet 注釈(リッチメディア注釈により代替)
  • ムービー、サウンド アクション
  • Info辞書
  • DRMについての制限
  • ProcSet (PDFページ記述演算子)
  • ファイル仕様とLaunch アクションに関するOS依存の仕様部分
  • XObjects とフォント の名前
  • 合成モードのアレイ(配列)
  • 代替プレゼンテーション
  • Open prepress interface (OPI)
  • CharSet (For Type 1 fonts)
  • CIDSet (for CID fonts)
  • Prepress viewer preferences (ViewAreaViewClip、など)
  • NeedAppearances (フォームの見え方についての指定)
  • adbe.pkcs7.sha1 および adbe.x509.rsa_sha1 署名ハンドラ
  • FDF ファイルの暗号化
  • Suspects flag in MarkInfo dictionary
  • UR signature

PDF 2.0の提案は2009年にISOに受理された。(ISO/NP 32000-2) TC 171 SC 2 WG 8 委員会はド文書の作成のほか、寄せられる多数の技術的、編集面のコメントへの対応、各種課題ごとに関心を寄せる組織たちで構成されるアドホックな下位委員会8つの運営などのために活動している。 規格の開発は"照会段階"/"国際規格案"の段階まで進んでいたが、文書の整備に本プロジェクトは中止され、新しいプロジェクトが立ち上げられた。2014年中に2つめの"委員会原案"が提出される予定である。[48][51][52]

AdobeはAdobe Extension Level 5Adobe Extension Level 3 をISO 32000-2 に盛り込もうとしたが、そのうち一部の機能だけが採用されている。

ISO委員会のPDF 2.0開発の目標には、機能の進化的な拡張のほかに、PDF言語のリファインや現在使われなくなっている機能(例:フォームのXObject names等)の廃止による、またアドビのプロプライエタリな仕様(例:Adobe JavaScript、リッチテキスト等)の標準化が含まれている。[53][54]

PDF 2.0ではアドビの XML Forms Architecture 3.1 を参照しようとしており、2011年にISOの委員会はアドビにXFA仕様書の提出を求め、またXFA仕様を安定化させるよう求めている[55]

ISO TC 171 SC 2 WG 8

(TCは「専門委員会」、SCは「分化委員会」、WGは「作業グループ」の略。ISOの組織については国際標準化機構を参照)

2008年にISO標準を策定するために設置された。作業グループ8は年に二度会合を開き、10カ国以上より参加者が集まる。ISO 32000の委員会のミーティングは認定された主題専門家に対しオープンとされている。関心を持つ団体は、ISOの会員団体に参加について問い合わせる。

現在のプロジェクトのリーダーシップはシェリー・エクホルム(マイクロソフト) 、副リーダーはダフ・ジョンソン(独立コンサルタント)が担当している。 以前のリーダーは 2008年より2011までジェイムズ・キング博士(アドビシステムズ)が担当した。ISO幹事はベッツィー・ファニング(AIIM)。




  1. ^ RFC 8118 - The application/pdf Media Type” (英語). 2017年3月20日閲覧。
  2. ^ Yoichi Yamashita(マイコミジャーナル) (2008年7月3日). “PDF 1.7がISO 32000-1として国際標準化”. 毎日コミュニケーションズ. オリジナル2009年5月31日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090531115354/http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/03/004/ 2008年7月17日閲覧。 
  3. ^ 垣内郁栄(AtmarkIT) (2008年10月28日). “PDFのISO規格化で得たものと失ったもの:担当者が振り返るPDF1.7標準化の道のり”. ITMedia. http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0810/28/news130.html 2014年5月19日閲覧。 
  4. ^ a b c d e ISO 32000-1:2008 - Document management – Portable document format – Part 1:PDF 1.7”. Iso.org (2008年7月1日). 2010年2月21日閲覧。
  5. ^ 吉田印刷所. “PDF形式の7つのメリット~なぜ印刷にはPDFが適しているのでしょうか?”. 特売プレス+吉田印刷所 DTPサポート情報Blog. 2017年3月13日閲覧。
  6. ^ The Camelot Project (PDF)” (英語). 2009年10月27日閲覧。
  7. ^ A CDE Definition - Common Ground” (英語). The Computer Desktop Encyclopedia. 2015年7月1日閲覧。
  8. ^ A CDE Definition - Farallon Replica” (英語). The Computer Desktop Encyclopedia. 2015年7月1日閲覧。
  9. ^ Laurens Leurs. “The history of PDF” (英語). 2007年9月19日閲覧。
  10. ^ Geschke, Charles, Driving Adobe:Co-founder Charles Geschke on Challenges, Change and Values, The Wharton School of the University of Pennsylvania, http://knowledge.wharton.upenn.edu/article.cfm?articleid=2038 
  11. ^ Duff Johnson. “The 8 most popular document formats on the web” (英語). 2014年3月2日閲覧。
  12. ^ ただし、それ以前からフリーソフトウェアによる(日本語を含む)PDFの作成は可能であった。
  13. ^ Adobe Developer Connection:PDF Reference and Adobe Extensions to the PDF Specification” (英語). Adobe Systems. 2017年3月13日閲覧。
  14. ^ PDF compatibility levels”. 2011年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月17日閲覧。
  15. ^ R, Leonard, History of PDF Openness, Acrobat users, オリジナルの2007-10-14時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20071014010805/http://www.acrobatusers.com/blogs/leonardr/history-of-pdf-openness/ 
  16. ^ Portable Document Format Reference Manual, Adobe Systems Incorporated, (1993-06), http://acroeng.adobe.com/PDFReference/PDF%20Reference%201.0.pdf 2015年6月17日閲覧。 
  17. ^ a b (PDF) Portable Document Format Reference Manual Version 1.2, Adobe Systems Incorporated, (1996-11-12), オリジナルの2005-11-03時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20051103044315/http://www.pdf-tools.com/public/downloads/pdf-reference/pdfreference12.pdf 2015年6月17日閲覧。 
  18. ^ a b (PDF) PDF Reference Second edition – Adobe Portable Document Format Version 1.3, Adobe Systems Incorporated, (2000), http://partners.adobe.com/public/developer/en/pdf/PDFReference13.pdf 2015年6月17日閲覧。 
  19. ^ PDFリファレンス第2版 ISBN 4-89471-338-1
  20. ^ a b c d Adobe PDF Reference Archives”. Adobe Systems Incorporated. 2010年2月23日閲覧。
  21. ^ a b (PDF) PDF Reference Third edition – Adobe Portable Document Format Version 1.4, Adobe Systems Incorporated, (2001), http://partners.adobe.com/public/developer/en/pdf/PDFReference.pdf 2015年6月17日閲覧。 
  22. ^ Technical Note#5186 Acrobat JavaScript Object Specification Version 5.1, (2003), http://partners.adobe.com/public/developer/en/acrobat/sdk/5186AcroJS.pdf 
  23. ^ (PDF) PDF Reference fourth edition – Adobe Portable Document Format Version 1.5, Adobe Systems Incorporated, (2003), https://www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/pdf/pdfs/pdf_reference_archives/PDFReference15_v6.pdf 2010年2月23日閲覧。 
  24. ^ Acrobat JavaScript Scripting Guide, Technical Note#5430, Version:Acrobat 6.0, (May 2003), http://www.pdfill.com/download/Acro6JSGuide.pdf 
  25. ^ (PDF) PDF Reference fifth edition – Adobe Portable Document Format Version 1.6, Adobe Systems Incorporated, (2004), http://partners.adobe.com/public/developer/en/pdf/PDFReference16.pdf 2015年6月17日閲覧。 
  26. ^ Acrobat JavaScript Scripting Reference, (2005-06-27), http://partners.adobe.com/public/developer/en/acrobat/sdk/AcroJS.pdf 
  27. ^ a b c Adobe Developer Connection:PDF Reference and Adobe Extensions to the PDF Specification”. Adobe Systems. 2010年12月13日閲覧。
  28. ^ (PDF) PDF Reference sixth edition – Adobe Portable Document Format Version 1.6, Adobe Systems Incorporated, (2006), http://wwwimages.adobe.com/www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/pdf/pdfs/pdf_reference_1-7.pdf 2015年6月17日閲覧。 
  29. ^ JavaScript for Acrobat API Reference, Version 8, (April 2007), http://wwwimages.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/acrobat/pdfs/js_api_reference.pdf 
  30. ^ a b XML Forms Architecture (XFA) Specification Version 2.6, Adobe Systems Incorporated, (2008-01-25), http://partners.adobe.com/public/developer/en/xml/xfa_spec_2_6.pdf 2014年4月9日閲覧。 
  31. ^ a b Adobe Supplement to the ISO 32000 BaseVersion:1.7 ExtensionLevel:3, Adobe Systems Incorporated, (2008-06), http://wwwimages.adobe.com/www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/acrobat/pdfs/adobe_supplement_iso32000.pdf 2014年4月9日閲覧。 
  32. ^ XML Forms Architecture (XFA) Specification Version 2.8, Adobe Systems Incorporated, (2008-10-23), http://partners.adobe.com/public/developer/en/xml/xfa_spec_2_8.pdf 2014年4月9日閲覧。 
  33. ^ Adobe Supplement to the ISO 32000 BaseVersion:1.7 ExtensionLevel:5, (2008-06), http://wwwimages.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/pdf/pdfs/adobe_supplement_iso32000_1.pdf 2015年6月17日閲覧。 
  34. ^ XML Forms Architecture (XFA) Specification Version 3.0, Adobe Systems Incorporated, (2009-03-12), http://partners.adobe.com/public/developer/en/xml/xfa_spec_3_0.pdf 2014年4月9日閲覧。 
  35. ^ XML Forms Architecture (XFA) Specification Version 3.1, Adobe Systems Incorporated, (2009-11-16), http://partners.adobe.com/public/developer/en/xml/xfa_spec_3_1.pdf 2014年4月9日閲覧。 
  36. ^ (PDF) PDFlib API Reference 8.0.2, http://www.pdflib.com/fileadmin/pdflib/pdf/manuals/PDFlib-8.0.2-API-reference-Windows.pdf 2011年3月7日閲覧, "1.7ext8 – PDF 1.7 extension level 8 requires Acrobat X" 
  37. ^ XML Forms Architecture (XFA) Specification Version 3.3, Adobe Systems Incorporated, (2012-01-09), http://partners.adobe.com/public/developer/en/xml/xfa_spec_3_3.pdf 2014年4月9日閲覧。 
  38. ^ PDFlib - PDF Security - Encryption Algorithms and Key Length, http://www.pdflib.com/knowledge-base/pdf-security/encryption/ 2012年9月26日閲覧。 
  39. ^ PDFlib - PDF Security - Security Recommendations, http://www.pdflib.com/knowledge-base/pdf-security/recommendations/ 2012年9月26日閲覧, "AES-256 according to PDF 1.7 Adobe Extension Level 3 (Acrobat 9) should be avoided because it contains a weakness in the password checking algorithm which facilitates brute-force attacks against the password. For this reason Acrobat X no longer offers Acrobat 9 encryption for protecting new documents (only for decrypting existing documents). In summary, AES-256 according to PDF 1.7 Adobe Extension Level 8/PDF 2.0 or AES-128 according to PDF 1.6/1.7 should be used, depending on whether or not Acrobat X is available. Passwords should be longer than 6 characters and should contain non-alphabetic characters." 
  40. ^ Adobe Supplement to ISO 32000-1, BaseVersion:1.7 ExtensionLevel:5, Adobe Systems Incorporated, (2009-06), p. 5, http://wwwimages.adobe.com/www.adobe.com/content/dam/Adobe/en/devnet/pdf/pdfs/adobe_supplement_iso32000_1.pdf 
  41. ^ [1]Implementation Guide for the Portable Document Format Healthcare
  42. ^ [2] ISO 14289 の販売ページ
  43. ^ バリアブルデータ印刷(Global Graphics Software社の解説)
  44. ^ ISO 16612-2:2010 - Graphic technology -- Variable data exchange -- Part 2:Using PDF/X-4 and PDF/X-5 (PDF/VT-1 and PDF/VT-2)”. 2014年9月22日閲覧。
  45. ^ ISO/IECのファストトラックは、既に標準化された既存の規格に基づき、通常よりも迅速に審議を行い国際標準化する方式。
  46. ^ ISO規格の制定手順”. 2014年5月9日閲覧。
  47. ^ ISO 32000-1:2008, Page 1, section "1 Scope"
  48. ^ a b ISO/CD 32000-2 - Document management -- Portable document format -- Part 2:PDF 2.0” (2013年7月26日). 2017年9月1日閲覧。
  49. ^ PDF Association (2017年8月3日). “ISO 32000, the PDF specification, updated to version 2.0”. 2017年9月1日閲覧。
  50. ^ Duff Johnson (PDF Association). “PDF 2.0:The worldwide standard for electronic documents has evolved”. 2017年9月1日閲覧。
  51. ^ ISO/NP 32000-2 - Document management -- Portable document format -- Part 2:PDF 2.0” (2009年10月6日). 2010年2月24日閲覧。
  52. ^ Duff Johnson. “ISO 32000-2 (under development)”. 2014年3月2日閲覧。
  53. ^ Leonard Rosenthol, Adobe Systems (2012年). “PDFと各種標準(英語)”. 2013年10月20日閲覧。
  54. ^ Dr. Matthew Hardy, Adobe Systems (2012年). “7分でわかるPDF標準(英語) – PDF (ISO 32000)”. 2013年10月20日閲覧。
  55. ^ ISO/TC 171/SC 2/WG 8 N 603 - Meeting Report, (2011-06-27), http://pdf.editme.com/files/pdfREF-meetings/ISO-TC171-SC2-WG8_N0603_SC2WG8_MtgRept_SLC.pdf, "XFA is not to be ISO standard just yet. ... The Committee urges Adobe Systems to submit the XFA Specification, XML Forms Architecture (XFA), to ISO for standardization ... The Committee is concerned about the stability of the XFA specification ... Part 2 will reference XFA 3.1(pdf.editme.com 会員限定)" 
  56. ^ partners.adobe.com - Developer Resources
  57. ^ 柳 英俊 (2010年12月6日). “サンドボックスで保護されたPDF閲覧機能を備える「Google Chrome」v8が正式公開”. 窓の杜. 2017年3月20日閲覧。
  58. ^ Lardinois, Frederic; iwatani (2013年2月20日). “Firefox 19がHTML5だけによるPDFビューワを搭載, Androidバージョンはテーマをサポート”. TechCrunch Japan. 2017年3月20日閲覧。
  59. ^ Adobe PDF Specifications PDF仕様書の一覧ページ(英語)
  60. ^ [3]
  61. ^ John Naughton (2010年4月18日). “AppleはiPadでAdobeとFlashに宣戦(英語記事)”. 2014年5月9日閲覧。AppleがFlashを不安定でSafariブラウザがクラッシュする主要要因としてiPhoneから排除したこと、さらにAdobeがFlashをiOS用にコンバートするツールをCS5で提供したものに対しAppleが4日後に「中間変換/互換レイヤーの禁止」条項で応じた経緯が紹介されている。
  62. ^ a b Adobe Systems Incorporated (2008-07-01), Document Management – Portable Document Format – Part 1:PDF 1.7, First Edition, https://www.adobe.com/devnet/acrobat/pdfs/PDF32000_2008.pdf 2010年2月19日閲覧。 
  63. ^ Adobe Systems Incorporated (2007年10月15日). “Using Acrobat forms and form data on the web”. 2010年2月19日閲覧。
  64. ^ (PDF) XML Forms Data Format Specification, version 2, (September 2007), http://partners.adobe.com/public/developer/en/xml/xfdf_2.0.pdf 2010年2月19日閲覧。 
  65. ^ a b (PDF) FDF Data Exchange Specification, (2007-02-08), https://www.adobe.com/devnet/acrobat/pdfs/fdf_data_exchange.pdf 2010年2月19日閲覧。 
  66. ^ IANA Application Media Types - vnd.fdf, http://www.iana.org/assignments/media-types/application/ 2010年2月22日閲覧。 
  67. ^ Adobe PDF Print Engine 2
  68. ^ www.globalgraphics.com/products/jaws_rip/
  69. ^ Harlequin RIP
  70. ^ TeX Wiki PDFの作り方
  71. ^ さまざまなPDFの作成技術の概観 アンテナハウス PDF資料室
  72. ^ PDF:人間が消費するには不向き(Jakob Nielsen博士のAlertbox)







固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「Portable Document Format」の関連用語

Portable Document Formatのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



Portable Document Formatのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのPortable Document Format (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2018 Weblio RSS