ラスタライズ【rasterize】
ラスタライズ
【英】rasterize, rasterization
ラスタライズとは、点と線、あるいは文字と画像などからなるイメージデータを、色つきの点(ドット)の集合であるラスタイメージに変換することである。
コンピューターはイメージデータを、点の座標とそれを結ぶ線(ベクタ、あるいはベクトル)についての方程式を中心としたベクタグラフックスと呼ばれるイメージ形式で扱っている。これがWindowsに標準で備わる「ペイント」ツールの曲線描画や、あるいはウィンドウのサイズ変更を自由にしているわけだが、他方でディスプレイやプリンターは、表示するイメージデータを単純に点(ドット、あるいはピクセル)の集合として扱っている。通常のディスプレイやプリンターではベクタ形式の情報をそのまま表示したり印刷したりすることはできないので、ラスタ形式のイメージへの変換、すなわちラスタライズを行う必要がある。ちなみに、このラスタライズの機能を持ったハードウェアやソフトウェアはラスタライザーと呼ばれる。
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ラスタライズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/09 20:50 UTC 版)
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ラスタライズ(米: rasterize, rasterization / 英: rasterise, rasterisation)は、コンピュータグラフィックスにおいてラスター形式の画像(ビットマップ画像)以外のデータをラスター形式に変換して画像化すること。
ドローグラフィックスあるいはCADデータのようなベクター形式の画像(ベクター画像)や、TrueTypeのようなアウトラインフォントなどを変換して画像化することなどが例としてあげられる。ディスプレイ表示のためのラスタライズはオペレーティングシステムがグラフィックスドライバーを介して行なう(ドライバーがインストールされていない場合や、ハードウェアが対応していない場合は後述のソフトウェアラスタライザが使用されることもある)。印刷のためのラスタライズはプリンタードライバーが受け持っている。またラスタライズ機能を内蔵しているプリンターもある。
3次元コンピュータグラフィックスの場合、ポリゴンやその他形状データをフラグメントと呼ばれるピクセルデータに変換する作業をラスタライズと呼ぶ。物理シミュレーションで照明表現を行なうレイトレーシングからのレトロニムとして、ラスタライズという用語が使われることもある。
ソフトウェアラスタライザ
- オープンソース
- OS付属
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- リファレンスラスタライザ - すべてのDirect3Dに含まれている。REFデバイスとも呼ばれる。
- Windows Advanced Rasterization Platform (WARP) - Microsoft Windows 7およびDirect3D 11にて導入された[2]。Direct3D 10.1[3]やDirect3D 12からも利用できる。
- Apple Software Renderer - AppleのCore OpenGLに含まれている。
- その他
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- Pixomatic SDK
脚注
関連項目
- ラスタライズのページへのリンク