教相判釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 09:22 UTC 版)
チベット語仏典圏(チベット・モンゴル・金、清)
チベットでは、8世紀末から9世紀にかけ、国家事業として仏教の導入に取り組み、この時期にインドで行われた仏教の諸潮流のすべてを、短期間で一挙に導入した。仏典の翻訳にあたっても、サンスクリット語を正確に対訳するためのチベット語の語彙や文法の整備を行った上でとりくまれたため、ある経典に対する単一の翻訳、諸経典を通じての、同一概念に対する同一の訳語など、チベットの仏教界は、漢訳仏典と比してきわめて整然とした大蔵経を有することができた。仏典の総巻数は仏説部(カンギュル)で約100巻、論疏部(テンギュル)で約400巻。そのため、チベット仏教においては、部分的に矛盾する言説を有する経典群を、いかに合理的に、一つの体系とするか、という観点から仏典研究が取り組まれた。
脚注
関連項目
- 1 教相判釈とは
- 2 教相判釈の概要
- 3 漢訳仏典圏初期
- 4 五時八教説 (天台)
- 5 チベット語仏典圏(チベット・モンゴル・金、清)
教相判釈と同じ種類の言葉
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